2013年1月16日水曜日

(2012秋学期・水曜3限)情報処理実習(応用)Ⅳ 授業記録

第15回(最終回) 1月16日

授業の流れ
・出席者は2名。応用IIのクラスに続いてこちらも人数が少なくて残念。(1人は発熱とやらで欠席連絡があったがもう1人は不明。)
・今日はAccessで新しいテーブルを作ってデータを手入力する練習から。「AccessはExcelよりも頑丈にデータを守る」という話をしつこく繰り返しつつ、また前回の復習も兼ねつつ、いろいろなエラーを発生させながらデータ入力練習。主キー重複エラー、数値型フィールドにテキスト型のエラー、Wordの表やExcelの表からコピー&ペーストでAccessのテーブルに直接入力させることはできない、Excelからファイルを取り込むには1行目にAccessのテーブルと同じフィールド名が入っていないといけない…など。そしてインポート関連の話の一環として.csvファイルの話や、テキストエディタで直接コンマ区切りやタブ区切りで入力したデータをAccessに取り込んでみるなどの練習をした。この手順なども含めて20分ぐらいで終わるかと見積もっていたが、30分以上かかってしまった。
・続いて某データをAccessで開き、レポート機能を使ってみる練習。Excelのピボットテーブルと同じで、適当に作ってもそれなりに面白いレポートができるが、今日はいまいちセンスが冴えないようで、あまりぱっとしないものしか作れなかったような気がする。
・最後に業務用データベースの開発事例として、Accessの入門書籍で扱われているような「図書販売」「成績管理」「販売管理」などのデータベース・ソリューションについて簡単に説明。このクラスでは結局リレーションの話は入れなかったので(90分4回だけなのでさすがにリレーションまでは扱う余裕はない)業務用データベースの仕組みをイメージするのは難しいような気がしないでもないが、まあAccessでこういうことができるということだけでも分かってもらえれば、この授業でAccessを扱う目的は達成できたと思う。
・応用IIと同様に、どんな成績の付け方になるかを具体的な点数とともに今日の出席者2名に伝えて終了。そして情報処理実習を教え始めて8年目の授業が終了。



第14回 1月9日

授業の流れ
・出席者は4名。全員が4週分の配布資料としてまとめて渡しているプリント一式を持ってくるのを忘れるとは…がっかり。まあ受講生にはmoodleで資料内容のWordファイルも提供しているから、さほどの支障はないとも言えるが、わざわざカラー印刷した資料を配布して、プリントの補足事項を手書きで書き込んで欲しいと考えて作ったのに残念すぎる。
・出席者4名のうち2名は前回欠席なので、普通に続きを進めていくならAccessのヤマでもあるクエリを全く知らないままでExcelデータの取り込みやらフォーム作成やらに入ってしまうことになる。これはあまりにも忍びないので(というよりも前回の出席者の2名もこれだけ間が空くと操作方法などを忘れてしまっているだろうし)授業時間の前半半分は選択クエリや集計を中心に進めた。即興でクエリ作成のネタを考えて出題(Jリーグ選手のファイルを使ってポジション別の身長の平均を一覧表示する…など)し、作らせた。とはいえ実際のところ、集計に関してはExcelのピボットテーブルの方が便利なこともあるのだが、Excelに得意なこと、Accessに得意なことなどを補いながら説明。
・続いてExcelのデータをAccessに取り込む方法について、インデックスや主キーの考え方について補足しながら説明。また、取り込んだ内容へのレコード追加、コピー&貼り付けを行った時のインデックスや主キーの重複のエラーの再現とその解説、フィールドの追加、データ型をルックアップウィザードやOLEオブジェクト型に変更するなどの操作を行ってから、商品名ごとの画像フィールドにイラストを順に挿入。5〜6個程度を入れたところでフォームの作成を行い、フォーム上からも画像フィールドにイラストを挿入する作業をしばらくやってもらった。
・フォームのデザインビューの操作の部分でちょっとうまく行かないことがあり、またちょうど時間切れになってしまったので、今回はここで終了。次回はこの辺りから開始するがちょっと自分でも確認作業をしてみないと。
・次回が最終回だが、どうやら授業時間の半分ぐらいは教材が不足しそうなので、何か別の教材も用意しておこう。
・このクラスは人数も少ない実習科目ということもあり、ほとんど出席状況と授業時の課題への取り組み状況で成績をつけている。そのため今日の時点でほぼ成績も確定しており、出席者にも個別に見込み成績を伝えた。(来週きちんと出席して課題に取り組むことを見越してのことだが。)合格の成績標語は「秀優良可」の4段階で評価しているが、今の時点で優が1名、良が2名でほぼ決まり。後の1名は長期入院だったとのことで別途課題を指示している。この様子を見て成績をつける予定。



第13回 12月19日

授業の流れ
・この授業は通常3名だが、前回終了時に長期入院だったらしい学生が1名救済を志願してきたので今週から参加している。そしてこれまでコンスタントに出席していた3名のうちの2人が欠席だったため、今日の授業は2名ということに。
・まずは前回の復習として選択フィルタ、フォームフィルタ、データの並べ替えなどを前回の残りの2つの実習用データベースで実習。続いて選択クエリの作り方を説明し、実習用ファイルでも選択クエリを作ってみる練習を5つ実施。その他、アクションクエリの実習として更新クエリ、テーブル作成クエリ、削除クエリの使い方をざっと説明してからまとめの練習用データベースで総復習。人数が少なかったのもあるが、意外にスムーズに進み、10分ほど早く区切りの良いところに到達したので終了。次回の出席者の状況にもよるが、このままいけば最終回で少々時間が余りそうな感じなので、追加の課題も用意した方がいいかも。
・長期入院で欠席だった学生には教科書全体を独学で進めてもらうことにするが、年明けの授業では少し個人的に補講などもやった方がよいかもしれない。もっとも、冬休みの終わりまでに教科書1冊をやってきてくれたら、の話だけど。



第12回 12月12日

授業の流れ
・出席者は3名。今日からAccessの入門。4回分の資料と実習用データベースをまとめて配布。(著作権上の都合により残念ながら非公開です。本当は今年からAccessの実習は完全オリジナル教材にして、実習用データベースもフリーで公開することを企んでいたのだが、結局準備が間に合わず、仕方なく去年の教材を若干手直ししたものを使うことに。来年度は是非とも…。)
・データベースの概略を説明してから、検索、選択フィルタ、フォームフィルタ、データの並べ替えをいろいろ説明しながら練習し、最後の30分で4つの実習用データベースのうちのどれか2つで検索実習をやるぐらいしか進められなかったが、まあこれだけでもAccessの有用性は十分理解してもらえた…と信じたいところ。来週、第13回はクエリをいろいろ。年明けはExcelデータの読み込みなどが中心の第14回と、また新規テーブル・フォーム・レポートなどが中心の第15回でこの科目も終了。



第11回 12月5日

授業の流れ
・出席者は3名。前回来ていなかった1名は全くピボットテーブルを知らないという状況だったので、章末の練習問題ができないという状態だったが、さほど難しい操作でもないのですぐに追いついてくれた。進度調整のため、教科書巻末の総合問題からもピボットテーブルが関係する練習問題を1つ実施。でも章末の練習問題でも巻末の総合問題でも、ピボットグラフを作るところまでしか扱っていなかったので、適当にスライサーを追加していろいろ遊んでみる練習も含めた。
・開始後30分ほどで教科書のマクロについての章に突入。まずは教科書通りに進めていき、適宜教科書にないテーマ(VBAをちらっと眺めてみる、ボタンではなく図形オブジェクトにマクロの割り当てを行ってみる、違う結果をクリック1回で出す別のマクロを組んでみる)などを取り入れていった。
・ついつい遊び心でピボットテーブルとマクロを組み合わせたらどんなことができるか、という内容を何の前準備もせずにやってみたら…うまくいかなかった。おそらくピボットテーブルを作る時にワークシート名が固定されてしまうのが原因だろうけど、あまり深入りすることなく離脱。そもそもVBAについてはほんのわずかしか教科書には書かれていないので。
・マクロに関しても章末の練習問題と巻末の総合問題で追加練習。これらをさせている間、VBAでこんなこともできるということで、プロシージャ名とEndの行を除けばわずか2行で書ける「MsgBoxを使って現在の時刻を表示するプログラム」を実演紹介。

次回の予定
・Excelは今回で終了。次回からはAccessを扱うが、適宜、Excelとの比較も行う。学生たちには教科書は来週から持ってこなくてもよいことを伝えておいた。



第10回 11月28日

授業の流れ
・出席者は2名。前回範囲の復習は教科書第6章の章末問題にて。テーブル機能や集計などを軽く復習する程度で、今日のメインテーマ、教科書第7章の「ピボットテーブルとピボットグラフ」へ。
・自分自身、ピボットテーブルが大好きなので、ついつい説明にも力が入る。「それにしてもなんでExcelの一般的な学習って関数とグラフとフィルタぐらいで終わってしまうんだろう?」「Excelの学習なんてピボットテーブルの操作から始めてもいいくらいに思うのだけれど。」「高校生がピボットテーブルを知っていてもいい…」などというピボットテーブルへの賛辞をふんだんに取り入れ、また、教科書の練習問題以外にもいろいろな操作方法を加えながら説明。また、既にやった章の練習問題で出てきたデータも適宜ピボットテーブルで視点を変えてみる練習や、条件付き書式のデータバーなども絡めつつ進めていった。
・ほとんどピボットテーブルだけで時間を使い果たすところだったが、最後の20分ぐらいでピボットグラフにも入った。そして章末のスライサーまで。練習問題は次回の復習用にとっておくことにした。
・次回はマクロからVBA入門まで。そして次回でExcelは終了。残りの4回はAccessの入門。

思いつき
・ピボットテーブルを大絶賛しながら思いついたことなのだが、Excelを全く始めて使い始める人が参照する入門レベルの書籍などでもピボットテーブルでデータ分析をしてみるところから始めるものがあっても良いと思う。Excel 2003以前ならピボットテーブルの使い方にも若干癖があってハードルが高めだったが、Excel 2007以降はすごく容易になった。それにExcel 2010から搭載されたスライサーは非常に便利。ピボットテーブルの説明があって、ちょっと操作して、すぐにピボットグラフとスライサーの使い方が出てくるような教科書があってもよいと思う。でもやっぱり「ピボット」という名前が良くないのかもしれない。何となくハードルが高いような印象が否めない…気のせいかなあ?
・Excel学習者がif関数あたりで躓いてExcelが嫌いになって途中で投げ出してしまうなんてこともよくあるのかも。結局、これまで情報処理実習を教えてきたような人は情報系の人で、プログラミングなんかもバリバリやるような人がメインだっただろうから、教材やカリキュラム設計も何となくプログラミングっぽい関数が最初に扱われるのではないだろうか。プログラミングを知らない、いわゆる「文系の発想」から考えるなら、無理にプログラミングっぽいところを最初に扱うのではなく、与えられたデータをどのように分析するか、というところから始めるのも悪くないと思う。
・来年あたりExcelの教え方で扱う順番を変えてみようかなあ。(例えば教科書は同じだとしても、第1章からではなくいきなり第7章からやるとか。第1章〜第6章はある程度は学習の前提条件にはなるかもしれないけど「Excelすげえ!」というような意識を最初に植え付けてしまった方が良いような気がする。



第9回 11月21日

授業の流れ
・久しぶりに3人が集結。2週続けて来ていなかった学生は学園祭の片づけと就活セミナーだったとのこと。
・まずは複数ブックの操作の復習から。基本的には教科書に従って進めていったが、教科書にない話として、ワークシートの「移動またはコピー」を使い、複数のファイルに分かれたワークシートを1つのブックにまとめる練習も行った。
・次にデータの統合の話。授業前にこちらのツイートでも書いたが、教科書のサンプルが意味不明なので正直教えたくない。こういう統合は無意味だという話をしてから、リッカート尺度の話をWikipediaの記載をもとに簡単に説明。そのあとは教科書の説明に従いながら、統合についてマトモなデータを使いながら練習。それにしても昔々Excelがまだなかった頃はこういうデータの統合作業だけでも相当な時間がかかっていたんだろうなあ。そして今でもExcelでこういう操作方法を知らずに一生懸命手作業している人もいると思う。(実は自分も情報処理実習でExcelを教えるようになるまで知らなかった…笑)
・続いて「データベースの活用」の章へ。ほぼ教科書通り進めたが、追加の話題として集計行をさらに追加してデータ個数を数えたり、アウトライン表示の話から少々脱線してWordのアウトラインについて簡単に紹介したり。(たまたま今朝、Kindle関連のとある記事を見ていて、KindleではWord上の箇条書き機能がサポートされていないことが述べられていたので、電子書籍の話と絡めてアウトライン機能の話を紹介したが、Excelの集計行の話から電子書籍オーサリングにつなげるのはいくらなんでも脱線しすぎだったかもしれない。)最後に表をテーブルに変換してフィルタや並べ替えなどのいくつかの方法を教科書通りに進めて終了。

次回の予定
・教科書の第6章を軽く復習して章末問題をやってからピボットテーブルとピボットグラフの章に入る。いろいろ便利なので2週ぐらいかけて進めていきたい。



第8回 11月14日

授業の流れ
・出席者は2名。前回が1名だったので2倍に増えたことになるが(!)気になるのは2週続けて来ていない学生が1名いること。もう来ないのかなあ…。来たらいつでも歓迎するけど。(それ以外の学生は…もう来ないのでしょうね。)
・前回やった範囲を復習してから今回の内容に入るつもりだったが、昼休みの間に前回欠席した学生が、前回の範囲の半分だけ自分でやって理解できたということだったので、前回の後半にやった内容から開始。その分、追加の話を入れる時間ができた。今日は大半がExcelでのグラフィックの利用だったが、教科書の内容だけでなく、WordやPowerPointでのグラフィックの利用と絡めながら、また少々応用的な話題も即興で追加しながら進めた。
・まずはSmartArtの話。教科書では「増加矢印のプロセス」という形のSmartArtを使って文字入力、スタイルの変更、テキストボックスの追加などの話しか出ていないが、文字入力枠の部分の箇条書きのレベル上げ・レベル下げを行うとSmartArtにどう反映されるのかも試させた。レベル上げ・レベル下げをShift+TABやTABで操作する方法を紹介してから、Wordの箇条書きとSmartArtの文字入力は同じであること、Wordではスタイルを使っていろいろ見た目を変更できることを紹介。文字列の強制改行についてはSmartArt内の場合とExcelセル内の場合(なぜ違うキーバインドなのか謎)を比較し、強制改行の場合と通常の改行の場合で若干見た目が異なる話、そしてそこからどんどん脱線してWikipediaの改行コードのページを参照しながら、LF, LF+CR, CRの違いを図で説明し、さらにWordでの行送りと改行は編集記号が異なるというような話まで拡張。
・軌道修正してグラフィックの話に戻ってきたが、グラフィックにテキストの追加をするだけでは面白くないので(?)教科書にはない説明として図形の上にテキストボックスを重ね、塗りつぶしをなしにすることで、どこでも自由に文字を入れることができるという応用技(というほどのものでもない)や、写真などへのテキスト追加なども行った。そしてここでまた脱線し、Word上でこうした作業をするには何かと不便で(文字列の折り返しなどの影響で図形の重ね合わせには時々苦労する)Word上で使うことになる複数の画像を組み合わせたものであっても、枠線を消したExcelやPowerPointの上で図形の重ね合わせを行えばスムーズに移動などができるので、重ねてまとめた画像などをWordでスクリーンショットを撮って一つの画像として扱うと便利、みたいな方向に拡張。ついでに描画ツールやグラフツールなどで出てくる図やグラフエリアのサイズをmm単位で微調整する方法や整列させる方法なども紹介…などといろいろやっているうちに教科書の練習問題をやる時間がなくなる罠。(巻末に答えが載っているから説明しなくても大丈夫。)
・そしてようやく教科書第4章の末尾にあるテキストボックスからExcelのセル番地の内容を参照する方法について紹介。ここで別のワークシートにあるセル番地を参照するという方法が使われていたので、ついでに、と思い、!でワークシート名を表す方法と、[]でファイル名を表す方法について板書して紹介…あとで気づいたが、この方法は教科書第5章(しかも今日の範囲)でばっちり書いてあったのは段取り失敗。
・この時点で残り時間は15分ほど。教科書は第5章に入り、複数ブック間での集計について。教科書にない話題として、並べて表示する際、アクティブにしたウィンドウの順番の逆順で左から整列されるというチョイ技を紹介。(教科書ではこの方法を取り入れていないのか、紹介されているスクリーンショットも並べて表示する順番がが変な順番になっていた。)そしてブックウィンドウの切り替えについて説明されている箇所で、ついでに(Shift+)Alt+TABを使ったアプリケーション切り替えについても紹介。
・以上、教科書にない話題満載の授業が終了。

次回の予定
・集計機能についてざっと触れてからExcelのデータベース的な使い方を一通りやってみる予定。できればピボットテーブルの導入まで。




第7回 11月7日

授業の流れ
・出席者は1名!なんということだ…。動揺を隠して(こういうことを書いている時点で動揺バレバレだが…)教科書を進める。
・この授業は第1回が全員欠席だったり、教科書に書かれていない余計なことを挟みながら進めがちになってしまったりの影響で若干予定よりも遅れ気味。この教科書を遅くとも第11回目までに終わらせなければ最後の4回で扱う予定のAccessの実習に差し支える。(例年、Accessは4回分の実習でやっているが、若干時間不足。できれば5回とりたいが、そうなるとExcelを切り上げるタイミングが早まる。)多く見積もっても今日を含めてあと6回、教科書は第9章まであるがまだ第3章の最初3分の1あたりをうろついていることを考えると、もはや教科書以外の課題を扱ったりする時間はほとんどない。
・本日の出席者に尋ねてみたところ、複合グラフは大丈夫とのことだったので、特に別課題等は行わず教科書内容のおさらいから。教科書ではグラフの元の表に1行追加してデータを書き加え、「データの選択」でその行もグラフに含めるという実習があったが、ここではもう1度グラフを書き直す場合と比べて実習。(たぶん書き直した方が早い。)このほか、グラフ中の様々な要素の書式設定で遊んでみる練習。グラデーションもあえてちょっと気持ち悪いものを作ってみて、分岐点を設定すること、そしてグラデーションができている状態でさらに分岐点を追加・削除したり、分岐点を移動させてみるなどして、どういう変化があるかを目で確認しながら進めた。
・スパークラインの作成は教科書通り。でも章末の練習問題でもう1題ぐらいスパークラインを使った練習があってもいいのに…と思った。特にスパークラインの折れ線や勝敗を出すことに意味が見いだせそうな練習課題が欲しかったところ。もちろんこの章では複合グラフの方を完全に押さえることが重要なのはわかるけど。
・教科書第4章に突入。SmartArtは今更Excelでやる必要はない(今日の出席者は春学期のPowerPointの授業も取っていたのでそちらでもやっている)が、Excelならではのグラフィック利用(SmartArt内部での強制改行はShift+Enterだがセル内改行はAlt+Enterとなることや、Excelでテキストボックスを使うときはセルの値を参照したものが作れることなど)に特に触れながら、SmartArt絡みのところを終えた。

次回の予定
・教科書第4章の続き(とはいっても図形の作成あたりなので、ここもほとんどさらっと流す程度でよい。去年はここでベクトル描画も入れたが、今年はすでに春学期の授業の方で入れてしまった)から教科書第5章(複数ブックの操作)の終わりあたりを目指して進めていきたい。とりあえず教科書の内容だけで進めていく。第6章(データベースの活用)や第7章(ピボットテーブルとピボットグラフの作成)あたりはExcelの応用学習の中でも面白いところなので、何か追加教材を用意して幅広く学習させたい。



第6回 10月31日

授業の流れ
・出席者は3名。もうこの3名で固定かな?一度でもこの授業に来たことがあるのは他にも2名いるが、2人とも既にもう2週間来ていないので。(もちろん来てくれたら「それなりに」歓迎するつもりはあるけど。)
・これまでにやったことが定着できているかを教科書の各章初めのページのチェックリストで確認することができるので、第2章の途中までの範囲で確認。その中でなぜか情報処理技術者試験の表計算に関する出題の話を思い出したので、そこから脱線していろいろなパソコン関連資格の紹介をしてしまった。ベンダー試験としてはMOSを紹介し、この授業で使っている教科書と出題内容を比較。教科書を全て学習すればMOSのExcel上級もほぼ受験可能なレベルにも到達できることを確認。さらに脱線は続き、事務系パソコン資格の代表格としてP検の話(どうせこれを目指すなら2級レベルという話)、そしてさらにIPAのウェブサイトを軽く紹介してから国家資格の情報処理技術者試験とITパスポート試験について紹介するところまで。その後5分程度、自由に資格関連で興味がある内容を調べさせた。(今年度は情報処理実習(応用)I〜IVのいずれも特に資格そのものに関する単元は入れていないが、数年前はこういった資格試験にどういうものがあるかを調べた上で、具体的に演習問題に取り組んでみるという内容を扱っていたこともある。)
・開始20分弱でようやく本来の内容に復帰。前回の終わりあたりでやったユーザー定義の表示形式の設定の話をするついでに、Excel内部での日付や時間の管理が数値で扱われているという(だから60進数でも足し算ができる)話を紹介して実際にいくつか数値を日付に変えてみるなどのお遊び。そしてユーザー定義の表示形式ではやっぱりaaaとかaaaaとggggみたいなのは嫌いだという話も忘れずに付け加えておいた。そのまま教科書の続きに入り、セルの入力規則、ワークシートの保護、ブックの保護などの内容を一通りやってから章末の練習問題へ。(セルの入力規則の話からはセキュリティ関連の話へとまたまた脱線。クロスサイトスクリプティングやSQLインジェクションという用語までは出さなかったが、この理屈みたいなことを少しだけ話した。)
・この時点で授業時間は残り25分。教科書第3章ではグラフからスパークラインまでが扱うという構成になっていて、今日はなるべく第3章全体をやってから、来週もう一度、別のグラフ作成の課題をやろうと思っていたのだが、結局冒頭の資格試験の話で時間を使いすぎたために複合グラフまでしか進められなかった。補助縦棒つき円グラフとスパークラインは来週送り。

省察
・今日もいろいろ喋りすぎた感あり。でも教科書の説明をかみ砕いたり、教科書にない内容をいろいろ補おうとするとついついこうなってしまう。本当はもう少し実習を増やしたいところなのだが。
・脱線がいろいろあるのが良いのか悪いのかという問題はあるが、授業外の資格対策講座などでは通常はアプリケーションソフトの操作技能ばかり身につけるのだろう。おそらくそれが資格対策という意味では最短だろうし。でも、せっかく大学の正課の授業でやっているのだから、少々脱線してでも関連領域の話題などはなるべく扱うべきだと考える。たとえそれが情報処理「実習」という名前の科目であったとしても。



第5回 10月23日

授業の流れ
・出席者は3名。教科書第1章の続きから開始。VLOOKUP関数の第4引数のFALSE/TRUEの話をいろいろ説明してから、IF関数とVLOOKUP関数の組み合わせによって検索値が空白の場合には空白を返すという練習を教科書に沿って進めた。スムーズに進められたかと思いきや、章末の練習問題でかなり進度差があることが判明。
・3名のうちの1名はExcel関数への理解が不十分だったため(この授業のシラバスではExcelの過去の利用経験は問わないとしていたが、関数を一通り学んだ時の授業を2週続けて欠席しているのはさすがにきつい…)先行する2名に進度調整のため教科書以外の応用レベルの課題を2つ追加。1つは行・列で別々に絶対参照と相対参照を使ってかけ算九九の表を作る練習(=C$4*$B5 というような絶対参照と相対参照を組み合わせた式を入れると一発で解決するという問題)、もう一つはIFとVLOOKUPの組み合わせでA4, B5などの用紙サイズを参照表から求める練習(IF関数の分岐でAと書いてある時はVLOOKUPで2列目/3列目から縦横サイズを取得、そうでない場合は4列目/5列目から縦横サイズを取得するという別の意味でのIFとVLOOKUPの組み合わせ問題)を実施。
・教科書第2章は条件付き書式が中心テーマで、教科書に沿って進めることで全員がほぼ同じ状況で進めることができたが、やはり操作スピードには差が出てくるもので、データバーを使った追加課題を用意。(データバー機能の左右逆転を使い、完成見本と同じように人口ピラミッドを作ってみて下さい。改変・再配布自由です。)
・最後に教科書に沿ってユーザー定義の書式設定について紹介して終了。

省察
・ユーザー定義書式で ddd とか aaaa とかいうものが出てくるが、やっぱりこういう意味がなさそうな記号は嫌いだなあ。(毎年この内容を扱う時はついつい愚痴ってしまう…。)まあEXCELでこういうことができるということだけ理解してもらえればそれで良いかな、と。でもユーザー定義書式によって「〜円以上」と書かれた割引率の表のようなものをVLOOKUPで別の箇所から参照する場合などがあるので、応用レベルとしては知っておく必要はあると思う。



第4回 10月17日

授業の流れ
・出席者は3名。だが前回出席+前回欠席で今回遅刻+今回初出席という進度バラバラの悪条件。まあ今日からちょうど教科書に入るという区切りのよいタイミングだったのでまだ傷は浅くて済んだ…。
・教科書は「EXCEL 2010 応用」(FOM出版)第1章。最初はセルの編集から入るが、教科書の説明にないF2キーとESCキーの使い方も説明。また、オートフィルの練習ではフィルハンドルだけではなく下方向コピーについても紹介。教科書の内容をやるぐらいならさほど問題はないが、先日自分もとある作業で空白セルでオートフィルが途切れてしまうことを経験したばかりだったので、そのあたりのことも触れながら。
・ROUND, ROUNDDOWN, ROUNDUP関数は第2回の授業で使った実習用ファイルにも出てきたため軽く流すつもりだったが、丸める桁数で負数を指定した場合のことや、ROUNDなどの関数を使って丸めた場合と桁上げを使った場合で計算結果が変わってしまうことについて、教科書の内容に若干補足しながら説明。
・次にRANK.EQ関数だが、RANK関数と同じであるという話、また第3引数が0の場合は省略できるという話について、0と1を「変わったことをやるスイッチ」がOFF/ONという説明の仕方と絡めつつ、FALSE/TRUEの意味について触れた。そして絶対参照と相対参照の復習を少々。
・なぜかこの教科書では絶対参照・相対参照よりもIF関数が後で出てくるという不思議な作りになっているので、少々悪ノリしてもしもIF式の第1引数で絶対参照を使ってオートフィルしたらどうなるか?という何の意味もない内容を実演。まあこういう悪ノリを挟みながら少しでも絶対参照と相対参照の違いが記憶に残れば良いかな。教科書ではIF関数のネストは2段階までで、既に別の練習用素材で6段階もの入れ子についてもやっているので、これは軽く流す程度。
・この科目は「応用IV」という名前でもあるので(普段あまり意識することはないが)ちょっとぐらいは教科書を大きく外れる話も、ということで、C23とC24のセルに両方に123という数字を入れてから別のセルに「=C23=C24」という式を入れた場合にどういう結果が返ってくるか、入力した後ENTERをすぐに押さずに考えさせ、TRUEが返ってくることを確認。そしてC24を別の数字に変えるとFALSEになるという、Excelに相当慣れている人でも知らないかもしれない話を紹介してからAND/OR関数。ここでも「応用IV」らしく、AND/OR回路の話とも絡めながら真理値表を「成立」「不成立」という言葉を使いながらまとめて板書。
・続いて教科書に沿ってCOUNTIF関数。これも別の練習用ファイルで既出なのでさらっと流すが、やはりここでも絶対参照と相対参照の話と絡めて、わざと相対参照でオートフィルしてみる手順も実演。
・最後にTODAY関数とDATEDIF関数を教科書にある内容で紹介してから、各自が生後何日であるかをDATEDIF関数で求めてみる練習をして終了。ちなみに自分は生後13596日だった。

次回の予定
・しつこく絶対参照と相対参照の復習をしてからVLOOKUP関数(これも既出だけど)をやり、教科書は第2章の半分ぐらいまで進める段取りで考え中。




第3回 10月10日

授業の流れ
・出席者は一人増え、一人減り(単なる欠席?)でプラマイゼロの3名。
・今回はExcel関数の実習用ファイルの(4)〜(6)を実施。前回からの出席者2名のうち1名は順調に進み、(7)にチャレンジするかどうか、というところまで進めた。もう1名も(6)までクリア。そして今回からの出席者1名はさすがに(1)から順番に進めるわけにもいかず、自分のレベルにあったところから始めてもよいということにした。オートフィルを知らなかったので、これはちょっと…と思ったが、まあ何とか(4)〜(6)の範囲を中心に進めてくれた様子。
・扱ったのはcountif, sumif, 絶対参照と相対参照, rank, vlookup, hlookup, 関数式での他のワークシートの参照, 空白セルの場合に空白を返すif式など。
・実習用ファイルの(7)は文字列処理のもので、仕組みも理解させて応用例なども紹介しながら本格的にやろうとすると軽く一時間ぐらいはかかるが、このクラスは1回目は全員欠席で、このままいくと1回分足りなくなるので、このファイルは飛ばすことにした。(ご関心がおありの方は以下、第1回のところのリンクからダウンロードできますのでお試し下さい。)
・次回から教科書に入る。教科書の第1章もちょっと高度な関数を扱っているし、前回〜今回の関数も出てくるので復習にもなりそう。でも後半の日付関数や書式のユーザー定義あたりで躓く人も多いだろうな。

省察
・結局、3回目の授業が終わって、まだ4名の履修登録者が一度も出席していない。このクラスは1回の授業の課題の達成度を最大7点でつけ、その累積(7×15≒100)で成績をつけるので、仮に4回目からでも残りの全部に参加して指示した課題をやってくれればまだまだ許容範囲なのだけれど。



第2回 10月3日

授業の流れ
・前回、誰も来なかったので今日は一体どうなるのか?という思いで教室に5分前に行ってみたら誰も来ていない。さて、困ったぞ、と思った直後に1名到着。続いて授業開始時刻から数分のうちにさらに2名が到着。でも履修登録データは8名のはずだが。
・Excel関数の理解度を3名に尋ねたところ、2名は基礎レベルから必要、1名はある程度は知っているということだったので、前回準備しておいた自作のExcel実習用ファイルを使いながら順番に進めていくことにした。
・今日は(1)〜(3)を行い、関数は16種類(sum, average, max, min, count, counta, int, round, roundup, rounddown, sqrt, mod, rand, if, and, or )を実習。また、F9キーを使った乱数の再計算も紹介した。
・ちょっとしたお遊びとして(1)と(2)の範囲でできる「Excelじゃんけん」を軽く紹介。(乱数を100倍して整数化したものを3で割った余りを求め、0~2のそれぞれに「グー」「チョキ」「パー」を割り当てたものをコピー&貼り付けで2セット作成し、二人じゃんけんの自動対戦ソフトが完成。勝ち・あいこ・負けの判定を行うところまでは作らなかったが、その気になれば今日出てきたifの入れ子をうまく使えばできるはず。)
・専門用語「引数」(ひきすう)を紹介。(第1引数、第2引数…。)
・実習用ファイルの(3)までが終わった時点でチェックを受けて終了ということにした。早い学生は15分前に終了。最後の1名も授業時間内には終わり、全員一律の課題点をつけて終了。

省察
・ifの入れ子の式を組み立てる際の説明は実習用ファイルにヒントとして書いているものを見て自習する形にしたが意外にスムーズに行った様子だった。しかし本来は手入力しながらif式の入れ子を理解すべき課題なのに、それをサンプルをコピー&貼り付けで済ませようとしている者がいたのは残念。



第1回 9月26日

授業の流れと省察

・今朝の時点では履修登録者は7名。しかし授業開始時に教室にいたのは…0名。1週目はみんなほかの授業と比較するつもりなのかもしれないが、結局誰も来ないままだった。2限の情報処理実習(応用)IIの方も12名登録(本日現在)で出席者1名だったので、どうやら今学期は1回目は肩すかしを食らうようにできているらしい…。

・この科目は毎年人数が少ない傾向があるので、第1回は出席者全員にインタビューして、どういう内容をやりたいかを尋ね、場合によってはシラバスで示した内容以外のものも柔軟に取り入れながら方針を決めることにしているが、これまでは毎年、情報処理実習(応用)IIの中で扱ってきた自作のExcel関数実習用ファイル一式(.lzhで圧縮)を今年度から応用IVの冒頭部分で使うことにした。最後の方は超難レベルなので希望者だけがチャレンジするとしてもこれだけで軽く2~3週間は持つし、各自の関数の理解度をそろえるのにちょうど良い。(ファイルは全部で7つあり、それぞれのワークシートを左から順番に進めていくことでExcelの基本的な関数から応用的な関数までを一通り自習できるようになっています。再配布・改変自由で公開しますので、ご自由にお使いください。)

・今日の授業では以前ブログ記事にまとめた「独断と偏見によるExcel関数30選」も紹介するつもりだったので、リンクを貼っておきます。

・普通はこういう状態だと20〜30分ぐらいで帰ってしまう授業担当者もいるような気はするが、とりあえず開始後50分までは待機。(その間にこのブログ記事を書いたり、Moodleに用意した教材データをアップロードしたりでそれなりに有意義に過ごせた。)でももう来ないだろうと判断し退室。念のため出席者ゼロだったことを事務室には報告しておく。

・来週以降徐々に人数が増えていくことに期待しつつ…。

(2012秋学期・水曜2限)情報処理実習(応用)Ⅱ 授業記録


第15回(最終回) 1月16日

授業の流れ
・出席者は2名でちょっと残念な最終回に。もっとも、昨年度のこの授業は全員欠席、全員不合格で終わったので、それに比べると、という気もしないではないが、2回だけしかないVBAプログラミング入門とはいえ「条件分岐」と「繰り返し」をやらないまま前回1回だけで終わってしまっては、MsgBoxとInputBoxしかやっていないことになるので、入門にもならないレベル。
・まずは前回の提出課題への講評。本日の出席者2名の分を実際に走らせてみて確認したが、1人は正常動作、もう1人は動作は正常だがMsgBoxで変数の中身を出すのに変数名をダブルクオーテーションで囲んでしまうという初心者にありがちな失敗。もっとも、課題で正常動作していた学生の方も、授業中に実習したファイルで文字列連結の & を忘れるというような、これまた初心者にありがちな失敗でエラーが見つかったのだけれど。
・前回の配布資料に従って進めたが、先週予想したようにやっぱり時間が足りなかった。「条件分岐」を少々詳しくやりすぎたのもあるが、「繰り返し」以降の箇所は入力せず、全て配布資料からのソースのコピペで対応。
・調子にのって「1からnまでの合計を求めるプログラム」で7桁だったか8桁だったか、やたらと大きい数字をnに入力してしまい、ハングさせてしまったのは失敗。悪い見本。
・マクロの記録とVBAの話も、ユーザーフォームの作成も、ユーザー定義関数も、どれも中途半端に終わらせてしまったのはちょっと尻切れとんぼ気味な展開だったかも。やっぱり詰め込み過ぎな教材だったかなあ。
・最後に出席者2名にどんな感じで成績をつけるか具体的な点数も含めながら説明。
・何はともあれ、盛りだくさんな内容を扱った情報処理実習(応用)Ⅱ、これにて終了。めでたしめでたし。



第14回 1月9日

授業の流れ
・出席者は4名。今日の授業開始時を目安に提出を要求していた課題の提出者と一致。(夜になって本日の授業の欠席者からの課題提出が1件あったけど。)
・今日から2回はVBAプログラミング入門。配布資料(改変・再配布自由です)は2週分まとめて9ページ分。今日は5ページ目の真ん中あたりまで進んだ。いくらVBAとはいえ、プログラミングが全く初めて(を想定して資料を作っている)という学生に90分授業2回で入門をやるにはいろいろ大変で、背景知識てんこ盛りの資料になってしまっているが、まずは最初の40分弱で資料の最初の1ページ半(「プログラムとは?」「プログラムとOS・ハードウェアとの関わり」「プログラムの開発行程」)を、さらに噛み砕きながら説明。いろいろな話を盛り込んでいるが、中でも2ページ目の最初に書いた「ハードディスクは物置・本棚・収納の大きさ。メモリーは作業机の広さ、ビデオカード(グラフィックボード)は高速に描ける能力+多彩な色鉛筆+展覧会出展予定作品の置き場所。」という例え話は結構お気に入り。(元ネタをどこで仕入れたか忘れてしまったのだけれど。)
・そろそろ話も聞き飽きただろうという頃になってようやくExcelを起動し「開発」リボンを表示する設定から。あとは基本的に資料に従って少しずつ進めて行ったが、さまざまなメッセージボックスで遊んでみる時間は10分程度と、ちょっと多めにとってみた。変数のあたりは結構いい加減に扱っているが、まあ限られた時間なので仕方ない。そしてInputBoxを1回以上使って、何らかの対話型プログラムを作るというのが今日の課題。提出した人から終了。
・次回は資料の続きを少々端折りながら、ぎりぎり最後まで行けるかどうかという程度の見通し。やっぱり90分2回はきつい。(…などと書いていながら、これから作成する2013年度のシラバスでも2回分で同じだけの分量を扱うつもりなのだけれど。)




第13回 12月19日

授業の流れ
・授業開始時間には教室には2名のみ。少々焦ったが、そうこうしているうちに6名まで増えた。しかしいつもと若干面々が違う。(常連さんが欠席、隔週さんが出席)
・前回の資料に従い、サクラエディタを使った正規表現の入門から開始。代表的なメタキャラクタを紹介する程度しかできなかったが、正規表現が使えるようになるだけで大きく作業の幅が広がることだけは強調しまくったつもり。資料に入っている話だが、学生証番号が縦に100件並んでいるExcelワークシートで、この列の前後に特定の文字列を入れてメールアドレスっぽくする方法ぐらいはみんなが知っててもいいくらいのテクニックだと思う。最後にAntConcの操作方法を簡単に紹介してコーパス言語学のほんの入口だけ触ってもらった。もとより限られた時間でできることは多くないが、こういう世界が広がっているということだけでも知ってもらう機会があるのなら、科目名に「応用」とつけても良いのだと勝手に思い込んでいる。
・第10回〜第13回は大きく分けて3つのテーマ(テキストマイニング・言語処理技術・コーパス言語学)を扱い、この中から好みのテーマを一つ選んでA4用紙1枚分程度にまとめるという課題を年明け1回目の授業を期限として指示しているので、今日の授業の最後の30分強は各自が自由に作業してよいことにした。映画のスクリプトを収集する学生や青空文庫から作品をダウンロードする学生、mecabとピボットテーブルを使って形態素解析の結果を分析している学生など、いろいろ。欠席がちだった学生の中には何をしていいのか分からないという状況もないわけではなかったが…。
・完成した課題が複数ファイルに分かれる場合は圧縮して1つにしてmoodleから提出ということにした。〆切は1/9の12:00としているが、次回はプログラミングを扱うので授業開始時の提出を希望。



第12回 12月12日

授業の流れ
・出席者は6名。またもや隔週出席傾向の学生が1名。(当該学生は確か残り授業は毎回出席しないと出席回数不足だという宣言をしたはずで、前回休んでいたのでもう諦めたものと思っていたが、まあ提出課題で判断しましょうかね。たぶん及第点にもならないような気がするけど。何しろ15回授業の12回目で既に6回も欠席しているので、どうにもこうにも厳しい。この先あと3回を全部出席しても全体の4割を欠席しているので、課題が最高点でもぎりぎり合格点。)
・前回の資料の続きでKNPを使った構文解析の実習から。いろいろ例文を解析してみて、機械翻訳や仮名漢字変換の仕組みのうちの、ごく表面的な部分の入門の入口のそのまた概要ぐらいは扱えたかもしれない。ここまでで45分。
・残りの45分で新しい資料一式を使った実習に突入。(配付資料一式のうち、メインの資料のみ改編・再配布自由で公開します。)本来なら第10回〜第13回で「言語処理技術と形態素解析」「テキスト検索と正規表現」「英作文のためのコンピュータ利用」「電子テキストとKWICコンコーダンス」を扱う予定だったが、少々進度が遅れ気味だったことと1回分を学生からのリクエストに基づいて構成したことで、結果的に「テキストマイニング入門」「機械翻訳と言語処理技術」「テキスト検索と正規表現(英語学習への応用も念頭に…)」という流れで進めることになった。
・とはいえコーパス言語学的なことをやるにあたってのお約束として、テキストファイルとWordファイルの違いは触れないわけには行かないので、今日はそのあたりの基本的な説明が中心。資料では映画シナリオの検索を正規表現を使って行うのだが、時間が足りなかったので、先にサクラエディタでのgrep検索を紹介だけしておくことにした。
・来週はこの資料の残りを使って正規表現やAntConcの実習をやってから、年明け1回目でもある第14回の授業開始時を〆切にしている課題をやる時間を30分程度でも確保したい…のだが果たしてどうなりますやら。




第11回 12月5日

授業の流れ
・出席者は5名だったが、前回と今回の両方の出席者はそのうちの2名だけ。ここ最近、2回セットで授業内容を組み立てているので(毎回30分程度は前週の残りをやってから新しい内容に入っているが)さすがにテキストマイニングの導入の話(前回後半)に出席していなくて、今回いきなり青空文庫から任意の作品をダウンロードしてきて、mecabで形態素解析をやってExcelのピボットテーブルで分析し…ということをやるのは辛い状況だったはず。それにせっかく前回はいろいろテキストマイニング関連で面白い話をしたのになあ…。特に前回欠席・今回出席の3名のうち1名は以前ピボットテーブルを扱った時にも欠席していた模様で…もはやご愁傷様ですとしか言えない。まあ4回の授業で扱う内容のうち、どれか1つのテーマでレポートを書いてくれたらよいので、まだ救いようがあるのだが…要観察。前回欠席者のサポートに結構時間が取られてしまって、今日予定していた内容に充てる約15分が無駄になったが、まあ先週来ていた学生の復習と思えば…やっぱりちょっと困る。
前回の資料に従って実習2(青空文庫から取ってきた任意の作品を素材に、品詞カウントや漢字含有率を求める)をやるが、ここでは正規表現(.+)を使い、<< >>で挟まれたルビを一括削除するという方法を加えた。また、漢字含有率を調べるためにはmecabが出力したカタカナをひらがなに変換する必要があり、ここではサクラエディタの文字種変換を利用。正規表現は次回以降にいくつか扱う予定だが、この便利さも是非、応用レベルの学生には理解してもらいたいところ。
・前回の資料の実習3(日本語文で最も頻度が高いひらがな、カタカナ、漢字を求める)は時間がとれず、実演したものを提示しただけだが、作業手順はあまり変わらない。正規表現で (.) を ¥0¥n に置換して1行1文字にし、それをピボットテーブルで分析してみるだけなので。本来はこれは大規模なデータでやるべきところだが、方法だけ覚えてもらえばよいので実習2で使った文学作品データでやってみた。
・実習4以降はテキストマイニングの話に戻るが、これはコーパス言語学と絡めて紹介するつもりなので次回(あるいは次々回)送り。
・この時点で残り時間は30分強となり、新しい教材を配布。(.docx 形式。改編・再配布自由です。)本来は50分ぐらいは残しておきたかったが仕方あるまい。前回の授業終了時に扱って欲しいテーマを尋ねたところ、機械翻訳と計量文献学の話のリクエストが多かったので、機械翻訳の裏側を形態素解析と構文解析で垣間見るというようなテーマで教材を作ってみた。まずは資料に従って6つの日本語文をGoogle翻訳とExcite翻訳で英訳し、次に助詞を変えたもので実習(詳しくは資料参照)。この程度の内容で言えることはあまりないが、機械翻訳の仕組みとして考えられそうなことを少しだけ紹介。
・結局KNPを使った構文解析の実習まではできなかったので、これは来週に送ることとして、「黒い瞳の大きな男の娘」が何通りの解釈が可能か考えてくるという宿題を出して終了。
・今回の配付資料のうち、(1) (2) (4) だけ答えを埋め込んだものはこちら

次回の予定
・次回は今回の資料の残りを終えてから英語の映画シナリオをコーパス言語学風に分析してみる練習。ここではサクラエディタのgrep検索も紹介する予定。正規表現を少しだけ絡めた検索を紹介するところまでが限界か。できればAntConcの使い方も紹介するところまで進めたいが。(これを前回の資料の実習4のテキストマイニングと絡めて完成。やっぱりあと2回でもきついかも…。)



第10回 11月28日

授業の流れ
・授業開始2分前に教室に2人しかいなかったが、数分以内に4名まで増えた。しかしそれ以上は増えず。
・まずはPowerPointの続きで、YouTube動画をPowerPointスライドに埋め込む方法。これを使って表紙+3枚ぐらいの「私のお気に入り動画集」スライドを作成。提出は求めず。いろいろな説明を含めながらやったため、ここまでで20分程度。
・次にPowerPointを使った1枚企画書(参考書籍へのリンク)をやる予定だったが、どうもこの後にやるテキストマイニングのところで時間がかかりそうなのと、配布したプリントサンプルと同じものを作るのは面白みがなさそうなのと、プリントの出典として使った書籍ではもっと多数のサンプルがいろいろ出ていて、1ページ分だけを実習してもあまり足しにはならないこと…などから、5分程度で軽く説明して終わることにした。(というよりもテキストマイニングの部分になるべく多く時間を割きたかったために無理やり誘導したという気もするけど。)1枚企画書はExcelでも作れる(参考書籍へのリンク)ので、これについても軽く触れて、以前この授業でも説明したExcelマス目を方眼紙のようにしてデザインするという話と結びつけた。
・この時点で残り時間は65分。用意した配布資料(.docx形式。改変・再配布自由)できりの良いところまでは進めなければ、と思っていたが、全く新しいテーマの1回目でもあるので、ついつい余計なことをしゃべってしまう。取り上げたのはデータマイニングの話題として比較的よく知られているおむつとビールの話。そして書籍『顧客の声マネジメント』の目次と本文中のいくつかの図表を書画カメラで提示しながらテキストマイニングの応用について簡単に説明。さらに、文化学部の学生がこういう手法を仮に卒論などに生かすとすれば、ということで同志社大学の文化情報学部の話もちょっと紹介し、村上征勝『シェークスピアは誰ですか?―計量文献学の世界 (文春新書)』についても同様に目次と本文中のいくつかの説明を書画カメラで提示。この本でも扱われている脅迫状の文体分析や保険金殺人事件の話はちょっと興味を持った学生がいた様子。他にもさらに3冊(右側の3冊)も少しずつ書画カメラで提示。
・この時点で残り時間は35分。ようやく配布資料に戻り、順番に進めたが、mecabの使い方が少々ややこしいこともあって、結局、事例1だけしか実習はできなかった。しかし衆議院議事録から各自が全く違う内容のものをとってきて形態素解析し、ピボットテーブルを使ってもっとも高頻度な漢字語彙を比べてみたらそれぞれが違った結果になって面白かった。
・最後に資料末尾に挙げている次回の話題案の中から好みのものを選んでもらおうとしたが、専門用語が多すぎて選びきれなかった様子。まあ当然だけど。次回はこれらをまんべんなく扱いながら、機械翻訳と計量文献学を少し深めたような内容で準備する予定。



第9回 11月21日

授業の流れ
・前回の出席人数が8名で、今後もこれが続くものだとの思いは早速裏切られ、授業開始時+数分の遅刻を合わせて4名。残念。でも10分遅刻で1名、25分遅刻でもう1名。30分遅刻でさらに1名が入室。(どうせなら定時に来てほしかった…。)
・前回はPresentation ZenのDVDの前半を視聴したが、その内容を書籍版を書画カメラで提示しながら説明。3分ちょっとで簡単におさらい。そしてDVDの続き(約30分)を視聴。(うっかりDVDの開始チャプターを間違えて、最初の5分ほど前回視聴した範囲を流してしまった…。)
・その後、書籍版を使ってDVDで紹介されなかったいくつかのスライド作成技法(高橋メソッドなど)について補足してから約20分の個人作業タイムとし、前回から作っているスライドの完成に近づける作業。提出期限は来週の火曜日の夜までということにした。(5名は授業時間中に提出完了。)
・最後の30分間は別テーマにしようかと思っていたが、時間配分がうまくいかず(なんとなくこういうことになりそうな気がしていたのだけれど)予定していた内容の一部だけをやることにした。まずは前回紹介しそこねた「わかりやすく伝える技術」からの抜粋。そして余談として「大学生がアカデミックに伝える訓練(ゼミ発表・レポート・論文の違い)」「学歴とスキルの関係(高卒・大卒・修士・博士の違い)」を説明。
・また、5分間プレゼンとして少しずつ広まりつつあるライトニングトークについて説明し、自分が以前行ったライトニングトークとARGカフェの話、またTEDカンファレンスについての話も追加した。

次回の予定
・20分ぐらいを割り当てる予定で用意していたPowerPointを使った1枚企画書について、資料だけを配布し、概略だけは説明したので、次回PowerPointの無地レイアウトの用紙サイズを変更して枠組みだけを図形のコピーなどだけを使って作ってもらう予定。PowerPointスライドへのYouTube動画の埋め込みについても説明しておきたい。PowerPoint関連だけで合計30分程度に収めたい。
・もともとの予定では次回からの2回はテーマがガラッと変わって「テキストマイニング入門」。来週は言語処理技術と形態素解析の概略と実習を中心に。形態素ごとに改行を入れたテキストをExcelのピボットテーブルを使って頻度を数えるようなところまで進める予定。(ピボットテーブルの復習も兼ねているつもり。頻度を数えるだけならAntConcも学内環境で使えるが、これはテキストマイニング入門のあとでコーパス言語学入門をやるので、その時までお預け。)



第8回 11月14日 

授業の流れ
・過去最高の出席人数で8名!本当はそんなことで喜んではいけないのだが、隔週で出席するような学生もいるし、数週間ぶりに来た学生はその週だけで、もうそれっきり来ないかもしれないとか、今週からは全て2週でセットで進めていくのをやっぱり1週ずつ内容を分けた方がいいのかなあ、などと考えながら出勤してきたのだが、その不安を飛ばしてくれた…かどうかはあくまでも来週以降の様子次第。ひょっとして何かのはずみで8人ぐらい出席するかも?との予感があって授業前に資料を8部印刷しておいたら本当にその通りになってちょっと驚いた。いや、やっぱりそんなことで驚いてはいけない。
・ちなみに今日、ようやく正式な受講者名簿が配布されて、それを見てみたら、あともう2名が履修登録していた。その二人は一度も見かけていないけど。
・最初の15分強で前回のグラフ作成練習の模範解答を配布。とはいえ前回欠席だった学生が半分もいるので(これはやっぱり大問題…)前回出席した学生が各自作ったグラフと見比べるといった形で進めたが、まあ今後もいつでも質問を受け付けるということにして、強制終了。
・プリントを配布(残念ながら著作権上の都合で公開できません)。池上彰 著 講談社現代新書『わかりやすく<伝える>技術』pp.106-108より「社内会議の短縮を提案する」という3分間でプレゼンを行うという台本をもとにスライドを作成する課題。まずこの内容に目を通し、スライドに起こす箇所などに下線を引くなどして、大体のスライド案をラフスケッチにまとめる作業から。一般的に情報処理実習のPowerPointの単元では教科書と同じものを作るとか、自己紹介の延長みたいな内容を作ることが多いが、それではあまり面白くないので、文章を読んでスライドにするという課題にしている(数年来の使い回しだが)。しばらく作業させてから、3分間でプレゼンをするにはどの程度の情報を削らなければならないかという観点から、プリントにある内容を読み上げ、きっちり3分になるように編集して調整した音声ファイルを流し、とても3分では説明しきれない内容であることを確認してもらった。その後、4分間になるように調整した音声の冒頭部分を流して、どの程度情報を端折る必要があるか、発表内容を改善するためにはどういう方法が考えられるか、1枚あたりの文字数の上限がどの程度か、などについて簡単に説明。
・その後でPresentation ZenのDVDのChapter 1とChapter 2(約20分)を使い、シンプルなスライドを作る方法の概略と手順について視聴。この内容に沿っても沿わなくてもよいことにして、さらに15分程度、個人作業。ここでは具体的にスライド作成作業を行わせた。(Presentation Zenの「教え」では最初の段階では「コンピュータから離れろ」ということなのだが、なかなかそういうわけにもいかず…。)
・最後に、プリントの元ネタにもなった上掲書で紹介されている具体的なスライド(見事なまでにスライド内容は削ぎ落とし、口頭で補足するというスタンスで作られている)を提示、紹介して授業終了。

次回の予定
・具体的なスライドデザインについて説明しているPresentation ZenのDVDがあと30分程度残っているので、次回授業開始時からこの内容を視聴し、さらに30分程度の個人作業で今回の課題を提出させる予定。最後の30分はPowerPointのその他の使い方として、YouTube動画を貼り付ける方法と、PowerPointで作成した「一枚企画書」について扱う予定。
・来週も…8名全員、出席してくれますよね…!?



第7回 11月7日

授業の流れ
・出席者は4名。うち、常連さんは2名。あとの2名は2週間ぶりの学生と1か月ぶりの学生(この2名をどう評価するかは今後の取り組み次第…)。そして偶数回しか来ない傾向が見られた某学生は奇数回である今回は本当に来ていなかった…。なんでそんなに規則的に行動するの?
・まずはExcelのグラフと表をWordに貼り付ける実習ファイルから開始。ブックを埋め込む方法とデータをリンクする方法、そして図として貼り付ける方法、また表に関してはテキストデータで貼り付ける方法などについて説明しながら実習。(実習用ファイルは著作権の都合により非公開です。)
・次にピボットテーブルの練習。前回同様、まずはいろいろなピボットテーブルで遊んでみる練習。続いて教材中の指示に従って集計やレポートフィルタを使ってみる実習。(同様に実習用ファイルは著作権の都合により非公開です。)
・後半の45分は今年の新ネタ(出勤途中に思いついて必死に作った)「いろいろなグラフ 作成練習」というファイルを用意(このファイルのみ公開します。改変・再配布自由です。)これは別教材から表データだけ借用してきたものを16種類まとめた練習用ファイルだが、表の解釈やどんなグラフで表現したらよいかを各自で考えながら、適切な(あるいは適切に捻じ曲げた意図が伝わるような)グラフになるまでいろいろ試行錯誤してもらうことを狙いとしたもの。表の種類によって、どの列を入れたらおかしくなるかの判断(典型的なのは棒グラフの際の合計列)や、行と列の入れ替えも行う必要性なども判断させるような出題にしてみた。一般的なExcelグラフの作成練習でよくあるのは、この表はこんなグラフにしなさい、このグラフはこうですよ、ということばかり繰り返すスタイルだが、これではあまり練習にならないし、グラフで表現する目的の半分以上において作成者の解釈が重要だと思ったので、今回はあえてこういう練習を取り入れてみた。結局時間が足りず全部は扱えなかったが、表の引用元の書籍で指示しているグラフの選択例を板書し、自分でまずは適切なグラフを考え、そのあとでグラフの選び方としての模範解答(?)に沿ったものも作ってみるという形で進めた。

次回の予定
・「いろいろなグラフ 作成練習」の模範解答(?)を次回の開始時に配布し、簡単に説明してから、PowerPointに入る予定。(Excelは今日で終了。)



第6回 10月31日

授業の流れ
・出席者は4名。前回が初参加だった学生は…来ていない。そして偶数回だけ来ている学生が1名(苦笑)
・今日も授業進度は大荒れが予想されたので、なるべく手持ちの材料を多めに用意しておくという作戦で臨んだが、これが功を奏した様子。前回までの流れからはどうも30分程度の教材が不足しそうな気がしていたので、3回分のExcel実習ファイルとして用意していた関数、グラフ、Wordとの連携に加え、データベースとピボットテーブルを加えることにした。(残念ながら今回も著作権の都合によりファイルは非公開とします。)
・とりあえず最初の45分はグラフの練習。しかし進度がバラバラなので、模範解答のファイルもmoodleに上げておき、各自適当に参照しながら進めてもよいことにした。(特にExcelでグラフを作る練習は、あらかじめ完成版のグラフを脇見しながら同じようなものを作るにはどこをどう操作したらよいかを考えさせるのが有効だと思っている。)内容は基本的なグラフ3つと、第2軸を使う複合グラフ3点。途中で個別サポートや全体説明も何度も挟みながら進めたことで何とかここまでは全員クリア。補助縦棒つき円グラフの課題は次回に送った。
・残りの45分はWordとExcelの連携の実習ファイルを飛ばして、全員足並みをそろえてデータベースとピボットテーブルの練習。用意した課題を使いながら、まずはデータベースとはどういうものかについて概説。課題内容はフィルタと並べ替えしか使わないものだったが、せっかく応用という名前のついたクラスでもあるので、大学生向けの情報処理実習ではかなり後のほうになってから出てくるテーブルへの変換を紹介することにした。(もちろん「範囲に戻す」練習も)そしていろいろな条件にあう行だけを抽出する練習を3つの練習ファイルで同様に実施。
・最後の5分強でピボットテーブルの基本的な操作について。今日はとにかくピボットテーブルで遊んでみることが目的。変なピボットテーブルをいろいろ作ってみてコツをつかむこと、どのフィールドを行・列どちらに入れたらよいかということも見極めることが今日の目的。なので集計やラベルをまとめる練習までは行わなかった。

省察
・Excelのグラフ作成経験に関する今日の出席者の実情は情報処理実習(中級)クラスでExcelの総合的な学習をやっている学生が1名、情報処理実習(応用)IVで高度なExcelの学習を進めている学生が1名、グラフは授業で1回ぐらい作った程度という学生が1名、グラフは全く初めてという学生が1名。みんなバラバラだ…)なかなかこのあたりの足並みをそろえることは難しい。

次回以降の予定
・次回、ピボットテーブルをもう少し深めてから、グラフの別の練習課題をさらに用意し、最後にExcelとWordの連携を行ってExcelの単元は終了としたい。これで進度は1回遅れになるが、もともとシラバスでも第15回を「まとめ」としていたので、これをなくすことにし、第8回からはすべて2回ずつのセットでPowerPoint(第8回~第9回)、テキストマイニング(第10回~第11回)、コーパス言語学(第12回~第13回)、VBAプログラミング入門(第14回~第15回)という流れで進めていく予定。



第5回 10月23日

授業の流れ
・出席者は5名。今回初めて出席という学生が1名…。まあ内容的には前回までWord、今回からExcelなのでちょうどよいタイミングでの初参加と言えなくもないが、でも残り10回が全出席でないときついかも…。
・前回の時点で授業3回分のネタとして用意しておいたExcelの実習用ファイル(残念ながらこのファイルは著作権の都合により非公開です)のうち、初歩的な関数や罫線、書式のあたりや列幅の調整、そしてなぜか絶対参照がちょっとだけ出てくる素材、簡単なグラフ作成の実習あたりが関係する内容のものを使っての学習スタート。
・出席者5名のExcel利用経験、既習知識は予想以上にバラバラな様子。とはいえこういう状況もある程度は想定していたので、一斉に同じ内容で進めるのではなく「自分用Excel操作メモの作成」(.docx形式。改変・再配布自由です)という自由記述ベースの課題を用意し、適宜全体説明も行いながら自由なペースで進めさせることにした。
・これを授業終了時にいったん回収し、教室に設置されているドキュメントスキャナでPDFファイルにしてから返却。結局4人から提出があった(あとの1名は最もExcel操作スキルが高いと思われる学生なので特に記入すべきことは見つからなかったのかな?)が、内容は罫線を引くためのボタンの使い方(初級レベル?)から第2軸を使うグラフを作るための操作方法(上級レベル?)までいろいろ。


省察
・この科目はオムニバス形式でWord,、Excel、PowerPoint、言語処理技術、コーパス言語学、プログラミング入門まで雑多な内容を少しずつかじっていくという科目でもあるのでExcelももともと3回分しか扱う余裕がないが、たまたま少人数のクラスでもあるので個別サポートしやすい。限られた時間であっても各自が「現在の操作スキル+α」を身につけてくれたら、と願っている。しかし一定の操作スキルを保証するという趣旨からは外れているので、このあたりの摺り合わせをどうするかが今後の課題。
・そもそもこういう課題の出し方がこの科目にふさわしいかも検討の余地あり。しかし操作方法など新たに覚えたことをメモしておくことで少しぐらいは記憶にも残りやすくなるだろう。


次回の予定
・次回もExcelだが3回分の予定で用意していた教材が足りなくなりそうなのでもう少し追加する必要があるかも。場合によっては次回でExcelを終了するのもアリかもしれないけど。(1回目に一人しか出席しなかったことも影響して既に丸1回分遅れてしまっているので。)



第4回 10月17日

授業の流れ
・出席者は6名。前回欠席・今回出席が1名と、その逆の前回出席・今回欠席が1名。
・前回やるつもりで用意していた配布資料に従ってWord2010の画像処理など前回の復習も行いながら15分程度で操作方法などをざっと説明し、課題の作成。
・この作業を授業開始後1時間ぐらいで仕上げ、できれば最後の30分ぐらいはExcelに入れれば…とも思って配布資料を用意していたが、みんな楽しそうにスクリーンショット、画像の背景の切り抜き、色やコントラストの変更、吹き出しの追加、テキストボックスの追加などやりながら課題に取り組んでいるようだったので、やっぱり前回決めた予定通り、今日はWordの課題の完成まで、そしてExcelは来週からということにした。
・途中で文字列の折り返しの資料や、特に「背面」に貼り付けてしまった画像が取り出せなくなってしまったときなどに使う「オブジェクトの選択」、クリップアートに文字を追加する方法(テキストボックスに書いて重ねる)など小ネタ説明を挟みつつ、各自で作業。
・終了30分前の頃にほかの人が作っている課題作品も全員分見て回るという時間を設けた。
・ペイントソフトの簡単な使い方やAdobe Photoshop Expressについても少しだけ説明。
・最後にmoodleに課題を提出して終了。

次回の予定
・次回から3回はExcelの関数、グラフ、Wordとの連携に絞って扱う予定。



第3回 10月10日

授業の流れ
・今日から参加が1名、めでたい、と思ったら20分ほどの遅刻でさらに3名が来室し、今日の出席者は6名。前回からの出席者が1名来ていなかったのが残念。
・今日は全員のタイピング速度を軽くチェックするところから始めるために、少々入力に手間がかかる内容を文字入力してもらった。全員、標準的なブラインドタッチはできる状態なので、入力速度の差はほとんどないが、比較的入力が速いと思われた学生に成績1点分だけ加点。
・入力が終わった内容をいろいろと編集する形で「ページ罫線の追加・削除」「ワードアートへの変更」「タブとリーダー」「セクション区切り」「段組み」「段区切り」「書式のコピー」を行いながら完成に近づけていった。特に書式のコピーは知らない学生が多かった模様。(刷毛のアイコンをダブルクリックして複数回の書式のコピーができる方法で紹介)
・続いてテキストファイルで配布した内容を見本のPDF版資料(1段組・2段組・3段組が混在)と同じように整形する練習。文字入力する必要がなければものの1分もあれば整形だけなら可能ということを練習してもらった。ここまでで1時間。(※おことわり:ここまでの範囲は著作権の都合により教材ファイルの公開ができません。ご了承ください。)
・最後の15分程度でWord2010の画像処理関連の概略のみ。配布資料のごく一部しか紹介できなかった。スクリーンショットを直接取り込む機能と背景を削除する機能。

省察
・1回目や2回目にも結構高度なことを紹介したので、今日から出席という学生が特にタブとリーダーあたりで躓いてしまうのが残念だった。簡単な操作方法しか示すことができなかった。(当然だが。)
・本来、シラバスではWordの実習は3回分だけとなっており、次回からはExcelの予定だったが、1回目の欠席者が2回目から参加する際に、そして1回目・2回目の欠席者が今回から参加する際にいろいろとサポートすることが増えたために予定通り進めることができなかったが、もとより人数の少ないクラスなのでオーダーメイド的に授業内容を変えてもよいとは思う。一方、もし可能なら欠席者サポートは差し控えたいところでもある。

次回の予定
今日やるつもりで用意していた資料(画像と文字の位置関係、文字列の折り返しの区別)を使った練習や吹き出しなど画像を重ねる練習などができなかったので来週はそのあたりから。授業時間中に提出課題を作らせて再来週からはExcelに入りたい。



第2回 10月3日

授業の流れ
・前回の出席者がわずか1名で先行きが不安ではあったが今回から新たに2名が参加。第2回の授業でわずか3名というのは少々寂しいところ。でも履修登録は今朝のデータでは11名のはず…。毎回の実習課題で成績をつけるので、既に第2回にして15点分の差が開いてしまうのだけれどそれで良いのだろうか。
・前回からの出席者には既に渡している授業2回分の実習用プリントを今回からの出席者にも配布してから、2回分の実習で身につけて欲しいことをダイジェスト版で実演し、各自のレベルにあわせてどの課題から開始するかを決めさせ、ところどころ全員を対象とした小ネタなどを挟みながら。個人サポートを中心に進めていった。
・前回範囲の確認として以下の内容を板書
 −タブ記号を画面に出すには?
 −ルーラーを出すには?
 −タブの使い方(左揃え、中央揃え、右揃え)
 −リーダーの使い方
 −書式のクリア、タブのクリア
 −タブ位置の微調整
 −表を作って上から白線でなぞる
・今回覚えて欲しいこととして、以下の内容を板書
 −タブ、表作成、Excelからの貼り付けをいろいろ試し、必要な文書のレイアウトを短時間で作る最良の方法を見極める
 −それぞれの作り方、使い方の確認と定着
 −小ネタとして文字幅を半分にする方法、左インデントとの組み合わせ
 −Excelで方眼を作ってそこに文字を入れていく方法(補足:セルの結合や罫線を引く作業(特に一度書いた罫線の削除)はWordよりも容易。)
 −枠囲いのいろいろな方法(補足:枠囲い、1×1の表を作る方法、テキストボックスの3種類がある。)

次回の予定
・シラバスでは第1回〜第3回をWordの実習に充てており、次回が最終回。複数のスクリーンショットを使った文章を作る実習を行うが、文字列の折り返しやテキストボックスの利用などもいろいろ行う予定。他にページ罫線や段組なども扱う予定。




第1回 9月26日

授業の流れと省察

・今朝の時点では履修登録者は12名。しかし授業開始時に教室にいたのはわずか1名。1週目はみんなほかの授業と比較するつもりなのだろうか…。結局増えることなく一人だけの授業となった。

・この科目は毎年人数が少ない傾向があるので、第1回は出席者全員にインタビューして、どういう内容をやりたいかを尋ね、場合によってはシラバスで示した内容以外のものも柔軟に取り入れながら方針を決めることにしているが、一人しかいない出席者にいろいろ聞いてみると、ひとまず最初の3回ぐらいはシラバス通りに進めてもよさそうな雰囲気だったので、準備していたプリントを渡し、操作方法を学びながら同じようなものを作ってもらうという練習から始めることにした。(プリントのPDFデータは再配布自由で公開します。ご自由にお使いください。)

・今回はWordのタブやリーダーに慣れることが目的。実際にはExcelでも同様のものを作ることができるが、いつでもどこでもExcelで作ったものを貼り付けるのでは「応用」の名にふさわしくないし、なるべく多くの機能に触れてもらいたかったので、左揃えタブ、右揃えタブ、中央揃えタブ、書式のクリア、タブ設定、タブのクリア、タブ位置の微調整、リーダーを入れるといった練習をしてもらった。ほかに裏ワザとして行頭にタブを入れて各行の1列目の内容を中央揃えにしたい場合などにWordがおせっかいにも左インデントにしてしまったのをタブに変更する方法(オートコレクトではなく、行頭に任意の文字とタブを入れてから位置揃えを行い、あとで行頭の文字を消す)も紹介。

・また、同じようなものをExcelで作ってみて、それを貼り付けるときに、テキストのみで貼り付ける方法や、いったんメモ帳に貼り付けてから書式をクリアしてWordに貼り付ける方法についても紹介。

・最後に応用技として、各行末に右揃えタブを入れて行の終わりを揃え、タブの下に下線を引いて見た目を揃えるという方法と、Wordの表作成を使って表を書いて中身を埋めてから、あとで白の罫線を上書きすることで見た目を揃える方法についても紹介。

・今回はExcelで作れそうなものをWordで作るということだったが、次回は逆にWordで作れそうなものをあえてExcelで作ってみるという練習を行う予定。(具体的にはExcelで方眼マス目を作ってから中身を作り、あとで調整するという方法)

・問題は来週、何人に増えるかということだが…。もう一度タブの使い方を扱う余裕はないが…。

2013年1月15日火曜日

(2012後期・火曜1/2限)資格英語Ⅱ 授業記録


第15回(最終回) 1月15日

授業の流れ
・今日の授業では90分のうち75分は自習ということを予告していた。そのせいもあってか1限も2限も先週に比べると少なめの出席者だった。
・ルール説明として、以下のような内容をまとめたPowerPointスライドを提示しながら説明。
















・画面上でカウントダウンタイマーを動かしながら、いつも使っているGoogleドキュメントのオンライン質問カードの受付画面(学生番号と氏名は非表示)にして出しておいた。学生から届いた質問にはその場で文字で答えて表示。(あとで学生個人が参照できるようにWebページでも公開。実際に寄せられた質問への回答は http://goo.gl/Ej5Dm 掲載しています。)また、時々画面上にちょっとした伝言なども掲載。2限の授業時間中の画面イメージはこんな感じ。
・いろいろウィンドウが重なっているが、左上から順に「Googleドキュメントの質問待ち受け画面」「寄せられた質問と回答をまとめたページ」「授業開始時に提示したPowerPointスライド」「1時間15分のカウントダウンタイマー」「ちょっとした伝言」「質問に回答するページ」という構成。これらを適宜入れ替えたり書き足したりしながら質問対応。(右下のテキストエディタの画面の内容を書き換えて上書き保存するとDropboxのPublicフォルダ内のhtmlファイルが書き換えられるようになっている。これが自動的にDropbox上で同期されるので、回答を記載したWebページをリロードすると更新される。このファイルのパブリックリンクをURL圧縮したものが上述のURLとなっている。)
・ほとんど全ての学生が75分間、静かに学習してくれた。肝心の質問件数は1限が6件、2限が3件と少なめだった。(2年前にも同じ教科書を使った授業で似たような取り組みをやったことがあり、その時には膨大な質問が寄せられ結構大変だった。その時のファイルはこんな内容。
・終了後、出席カードの裏面にどのように取り組んだかを書いてもらった。「何も見ずに自力で解いてから辞書、例文集を用いて確認」「最初から辞書を見て問題を調べながら進めた」「初めは自力で行っていたが難しかったので例文集を見ながら問題を解いた」「レポートに備え、解きながらなぜその答えになるのかを考えた」「単語調べを重点的に行った」「時間配分を考えながら45分自力で解き、残りの30分で誤答の分析」「間違った理由まで考えるようにした」「わからない問題だけ答えを見て後から意味を考えた」「とりあえず75分で100問やってみた」「全部の問題を自力で解いた」「ゆっくり時間をかけて調べながら解いた」「答えを見ながら考えてレポートのネタ集めをした」など、多様な学習行動が報告された。学生自身がそれぞれにあった学習スタイルを自分で判断し、75分間を有意義に過ごしてくれたのであれば今日の目的は達成か。
・最後に大学指定の授業アンケートへの協力を依頼して終了。

補足:学期末レポートについては こんな内容 で指示しています。(PDFファイル)



第14回 1月8日

授業の流れ
・Part 7の小テスト。15分程度。教科書からの切り貼りで作成したものを4題18問。選択肢部分は入力しなおしたものを使用。一部、選択肢の順番を入れ替え。第10回あたりから学習記録用紙(一種の学習ポートフォリオ)を使っていて、きちんとまとめたものを提出しようとするには今回の小テストの範囲もそれなりに勉強する機会があったはず。そしてきちんとやった学生は小テストでも満点に近い点数。そうでない学生はそうでない点数。(あくまで推測だが。正解の選択肢のみを丸暗記するような学生もいたりして…)
・1限のみ質問カードが出ていたので回答。1件だけ。
・5種類のプリントを配布。(やらない範囲のスクリプト、今回の範囲のスクリプト、今回と次回の200問の問題の正解記号のみが書かれているプリント)
・今日のメインは教科書巻末のPractice Testとして掲載されているTOEICの模擬問題1回分のうちのリスニングパートのみ。所要時間45分程度を途中ストップせずに通して解答させた。しかしただ問題を解くだけでは面白くないし、また、いろいろな理由で45分間100問を一気にやるということに集中できない学生もいるので、今日の目標は「とりあえず45分間リスニングがんばる」というユルいものにし、「答えを横において」「スクリプトを見ながら」「途中やれるところまで自力で」「全部自力で」など、各自の練習メニューを考えさせた。
・解答用紙は教科書に綴じ込んであるマークシート。これを1枚切り取って、裏面に「① どんなふうに取り組むかの見通し(ほんのちょっとハードル高めなことは何?)」という設問への回答を1〜2行程度で書かせた。しかしこれは学生個人が自分に対して宣言するためのもの(ただし近くの友人にはちらっと見せる)ということにしたので、敢えて学生がどのように書いているかは机間巡視しなかった。(書いたかどうかもチェックしていない。)
・45分間で問題に回答。この間、自分は暇だったので小テストの採点と記帳。また、黒板に続きの設問として、「② どんなふうに取り組んだか(省察)」「③ 間違えた問題の中から10%以上(惜しい間違いのものを中心に)じっくり考えてみる。(次に同じ問題を解く時、間違えないようにするには?)」「④ その他、次の目標など(できるだけ具体的に)」と記入しておいた。
・Practice Testが終わってしまうともう授業時間もほとんど残っていない状態だったが、板書した①〜④を矢印でつなぎ、④から①に戻る形でつないで、PDCAサイクルのようにして説明した。まだ自分自身も十分アイデアを練れていないが、TOEIC学習にだってPDCAサイクルをまわすような取り組みは可能だと思う。みんなもその辺りをよく考えてほしい、みたいなことをアドバイス。

省察
・自分は授業ではどちらかと言えばよくしゃべる方なので、45分間じっとしているというのはかなり苦痛。来週は模擬問題のリーディングパートをさせるので75分間じっとしていることになるため、もっと苦痛。何度も途中で止めて解説などを挟みたくなったが、この授業も最後の力試しという位置づけなので、説明したい気持ちをぐっと堪えて何とか頑張って黙っていた!



第13回 12月18日

授業の流れ
・出席はカードリーダーにて。今回も前回同様で定時出席で1点のみで、先週からやっている学習記録用紙(2)がほとんど平常点の参考材料。こちらの提出は年明けの授業でも、学期末レポートと同時でも可。
・前回同様、宿題として指示していた大問6つ分を答え合わせ。まずは既に渡している日本語訳に再度目を通す時間をとり、その後で音読する英文を聞いてもらいながら、話すスピードと読み取るスピードにどのぐらいの差があるかを実感してもらった。続いて英文と日本語訳を比べながら、学生たちにとって難しめの単語を選び、両方に同じ通し番号をつけるといった方法を指示。ここで欄外などに単語の意味を書いてしまうといつでも訳語が目に入ってしまうので、あまり好ましくないと考えるが、やり方は学生次第。そして選択肢と正解の解説をしてから数分の振り返り時間を設け、大問ごとに「あともう一歩の努力で解けるようになれそうな問題」を2問程度探し、それを解くために必要な語彙などを自由に学習記録用紙にまとめさせた。以上の流れで6セット分。最後の1セットは少々時間が足りなかったが。
・1限と2限は同一の授業だが、1限は口頭での説明を中心に進めてみた。しかしどうも雰囲気が良くないような気がしたので、1限のあとの休み時間に書画カメラを取りに研究室に戻り、2限はこれを使いながら進めてみた。やはりどの辺りを進めているか学生にもはっきり伝わった方が「食いつき」が良いような気がする。
・次回、年明け1回目の授業でPart 7形式の小テストを4題分で実施。素材は教科書からそのままだが、大問数も非常に多いし、選択肢の順番を変えて作るので、そう簡単には「ごまかし勉強」はできないはず。(でも何人かはいるんだろうなあ。正解の選択肢だけを丸暗記してくるような勉強をする学生が…そんなくだらない勉強ではなく、これをきっかけに教科書の問題をどれもすらすらと解けるようになるぐらいまで勉強してくれたらいいのだけれど。)
・学年末レポートについての告知をして終了。
・授業後、12月上旬の学内TOEICのスコアシートを見せにきてくれた学生が5名ほど。見せにきて一言二言アドバイスするのを聞いてもらうという条件さえ満たせば、結果の如何を問わず受験しただけで成績に加点があるというルールにしておいたのだが、まさか受験者はこれだけ?



第12回 12月11日

授業の流れ
・カードリーダーにて出席チェック。ただし今日の点数は定時出席として1点分のみ。(授業に欠席したとしてもほぼ誤差の範囲。)
・前回の授業終了時に回収し、3点満点で採点した学習記録用紙(1)を返却。そして学習記録用紙(2)(.docx形式、改変・再配布自由)を新たに配布。今回の学習記録用紙はこれまでのとは少々異なっていて、(1)を隣近所の人と交換してクイズを出し合い、成果を相互評価するところから開始した。(詳細は上記の公開ファイルを参照)
・前回、宿題としてPart 7形式のものを大問7つ分やってくることを指示していたので、その正解を全て板書してから今回の学習記録用紙(2)のルール説明。今回は1月8日の第14回目の授業が提出期限で、学習記録用紙の2つめの欄にあるように、自信を持って正解できる問題が10個以上集まったら提出できるというルールにした。そして学習記録用紙の裏面の最後までの書き込みで3点として評価し、別紙にも続けて書くことで最大5点分で評価する旨を説明。
・ここで約5分をとり、今回の範囲の小問30問のうち、どの問題に狙いを定めるか、各自で考えさせた。また、どのように学習を進めるかを考えさせた。(一番下らない学習例として正解の選択肢を丸暗記する方法、また、一番役に立つ学習例として、各自が自分の能力+αのところを具体的に攻めるという方法を紹介した。)
・大問7つを1つずつ。まずは英文を読み上げるのを英文または日本語訳(前回配布済み)を読みながら耳を傾けてもらう。次に、設問部分の指示文だけ説明し、3分ほどおしゃべりありの自習時間をとってから正解の選択肢やそれを選ぶ根拠などを解説し、さらにもう2分程度、自習時間という流れの繰り返しで進めていった。途中、随時質問を受け付け、有益な質問には学習記録用紙への押印で対応。
・授業時間中に既に10個以上、自信を持って回答できるものが集まった者もいたようだが、中には全くこの欄が埋まらない者も。この差の原因の一つは、先週指示した宿題をやってきたかどうかということも大いに考えられる。何しろ初見の問題では、どこが自分にとっての「+α」なのか、たかだか数分で見つけられるはずがない。また、今回は1問ずつの解説はほとんどしなかった。
・また、途中で同じPart 7形式のものであっても、ダブルパッセージとシングルパッセージの違いや、ジャンルが違うことで読みやすさが違うという話も紹介。今回の範囲ではTOEIC Part 7形式の問題でも、概ね英文量と語彙レベルの高さでは反比例の関係があるように見受けられたが、これは実際のTOEICでもある程度当てはまる。
・次回までの宿題として大問6問分を指示。今回も既に和訳を渡しているので、和訳を見ながらやってもよいが、今回は可能な限り和訳を見ずにやって欲しい。授業の進め方は今回とほぼ同様の方法になる予定。

ボヤキ
・相変わらず教科書を忘れてくる者も。今日などは教科書なしで出席したことは全く無意味だったのではないだろうか。「あともうちょっとの学習で正解できそうな問題」「自信を持って解ける問題」を探すという活動が今回の最大の目標だったので…。



第11回 12月4日

授業の流れ
・先週の授業記録の末尾で書いている「次回の流れ(ほぼ自分用のメモ)」にあるように、学習記録用紙を授業開始直後に回収することを考えていたが、予定変更。むしろここに書かれていることと全く違う展開にしてみた。この学習記録用紙の続きに今日の授業での書き込みも書かせ、出席カード代わりに授業の最後に回収とすることにした。
・しかし、ただ続きを書かせるだけでは面白くないし、前回の授業時〜今回の授業開始前にどの程度、復習を中心とした書き込みをしているかを把握するために、授業開始直後に各自の学習記録用紙の末尾に「2012.12.3」(昨日)の日付印を押して回った。そしてこの授業の最後にこの用紙を回収すれば、今日の授業中の取り組みがはっきり分かるというわけだが、案の定、今日の授業中に全く書き込みをしていない学生も数名いて、彼らは今日の授業は欠席扱いということにした。(該当者にはその旨、提出された学習記録用紙に明記。)
・また、続きに書かせるにしても既に用紙余白がないという学生も多く、希望者に白紙を配布して自由に書かせた。(回収時はホチキス止め)多い学生は2枚目の用紙の両面までびっしり書き込みがあったので「何とか授業中にもいろいろ「書いて覚える」ことをさせたい」という今日のコンセプトはそれなりに有効に働いた様子。(90分授業で書く分量として適切かどうかを3段階で評価し採点。次回返却。)
・進め方として、今日はTOEIC Part 7の長文問題を後戻り読みせずに前から理解するということを目標とし、Phrase Reading Worksheetを見ながら(初級者は日本語訳あり、中級者は日本語訳なし、そして上級者は何も見ないで)英文を音読するのを聞いてもらい、頭の中に映像が浮かぶかどうかというチェック。もちろんこちらから彼らの頭の中をのぞき込むことはできないが、学習の目安というかきっかけにはなったことだろう…と信じたい。
・そして各自が必要な語彙、熟語、構文、例文などを自由に学習記録用紙にまとめる作業。そのあとでTOEICの頻出表現などをピックアップして説明。そしてそれらを学習記録用紙にまとめる作業。最後にようやく設問に解答し、答え合わせ、設問部分の全和訳読み上げ、再び学習記録用紙に書く…という流れの繰り返しで大問4つ分を進めた。
・前回からの2回で直読直解で読むことを目標とした学習が終了。次回は今度は本文部分は日本語訳を読み、その状態で設問に解答できるかという練習をやってみる。この後の範囲はまだ大問14問分もあるが、そのうち8問分の本文部分は和訳を見て解答してくるという宿題。(もちろん中級者以上は英文でそのまま読んで解答してくることだろう。)

省察
・TOEICでも特にPart 7では和訳先渡し学習が使えるというのが自分のこれまでの経験だが、むしろ様々なレベルの学習者がいる教室で、各自が自分にあった学習ができるように「お助け用素材」として予め配布し、各自が必要に応じて参照するという意味合いの方が大きい。(これは教材として採択している教科書付属の例文集にも当てはまる考え方。むしろこういう教材の使い方ができることができることが気に入って、2009年度から同じ教科書を採択している。そして来年度も同じ教科書を採択することにした。)
・画一的に教えるのではなく、この授業でやっているような学習ポートフォリオ的な要素も取り入れつつ、授業時間中に各自が必要なことを自由にまとめるという授業の組み立て方を最近よく取り入れている。考えてみればこれもTOEIC学習におけるアクティブ・ラーニング。



第10回 11月27日

授業の流れ
・本日の出席はカードリーダーにて。
・前回の小テストと学習記録用紙を返却。質問カードへの回答(1限で1件のみ)
・宿題として指示していた教科書のPart 5形式の問題1題とPart 7形式の問題2題の正解を板書。第8回で板書した(以下参照)正解・不正解を4通りに分けるための図も再度板書し、それぞれがどの記号に対応するかを自己分析させた。
・Part 5の部分は軽く説明。
・今回から4回にわたってPart 7対策なので、前回指示した範囲ではあるがここからが今回の学習記録用紙(.docx形式、改変・再配布自由)の範囲とした。これまでの学習記録用紙とは違い、初級者向き・中級者向き・上級者向きと、各自のレベルにあった内容を指示している。Part 5〜Part 6の学習記録用紙では今回提示した方法はどれもレベルを問わず取り入れることができたが、Part 7は基本的な単語・熟語・例文などを重点的に学んで欲しいと思っている。そうしないと教科書の問題は解けるがTOEIC本番で通用しない。(それなのに学習記録用紙の指示書きを守らず、普段の小テストであまりぱっとしないような学生が上級者向きの学習方法をやっていたりして…別にいいんだけど短時間で効果的に力をつけるための練習メニューなのだから「コーチ」の指示には従って欲しいなあ…それに各自のレベルにあった学習をしないと、今日の授業に出たことさえも無駄になってしまうのではないかと思う。)
・まず最初の2題(上記宿題の範囲)は英文をゆっくり読み上げるぐらいのスピードで前から順に後戻り読みをしないで英文内容が頭に「映像として」浮かぶかどうかの実験。英文のあとで少々振り返り時間を設け、その後で日本語訳も口頭で読み上げ、両者の比較や学習記録用紙の指示に従った学習を行う時間をとった。そして本文での作業がある程度終わってから設問の方も解説し、この範囲も同様に必要に応じて学習記録用紙にまとめる作業。途中で随時質問受付。今日はどの問題もかなり詳しく解説したので、質問は聞き漏らし以外にはなかったので、質問ポイント加点は出さなかった。これを2セットで繰り返し。ここまでで開始後70分が経過。
・前回からのもう一つの宿題であった語形変化の問題は正解を配布するだけで授業時間外の自己チェックということにした。
・教科書のLesson 7に入り、最初の問題の本文だけPhrase Reading Worksheetを配布。直読直解の練習には過去10年以上の経験から、このプリント形式が最適だと思っている。これを英語・日本語を両方見ながら読み上げ音声を聴き、分からない行や単語などにチェックさせた。そして適宜、学習記録用紙へのまとめ作業。この問題に関しては設問は回答させていない。(本来のTOEIC Part 7の学習からすると邪道かもしれないが、最初は直読直解などの基本的な学習をさせたいので。)
・次回までの宿題として、さらに大問4つ分のPhrase Reading Worksheetを配布し、これに目を通しながらフレーズ単位、単語単位で分からないところをチェックしてくることを指示。設問部分は次回の授業で行うので宿題にはしていない。この範囲も適宜、学習記録用紙にまとめても良いことにした。

次回の流れ(ほぼ自分用メモ)
・次回の授業の開始時に今回の学習記録用紙を回収。この範囲の設問部分は今回の学習記録用紙の対象外。
・次回は学習記録用紙は使わない。通常の出席カード+質問ポイント。個別設問についてリクエスト方式をどのように取り入れるか要検討。
・いろいろ書き込みをしてきているはずのPhrase Reading Worksheetの英文を全て読み上げ、直読直解の確認をしてから、文法的に引っかかりそうなところ(接続や後置修飾、関係代名詞など)をざっと説明し、ここでようやく全ての問題の設問に入る。




第9回 11月20日

授業の流れ
・Part 6形式の小テスト。教科書でこれまでにやった問題10題から4題を選択肢の順番を入れ替えるなどの小細工を施して実施。10分間の小テストだが、多くの学生が5分程度で終えてしまっていた様子。いくら選択肢の順番を入れ替えたとしても、たかだか40問の小問なので、中には正解の選択肢だけを丸暗記してきた学生もいることだろう。想定の範囲内だが、この小テストを活かすも殺すも彼ら次第。10題40問を隅々調べて学習した者と、正解の選択肢だけを丸暗記した者は表面的には区別は付かないし、この小テストで両者の違いを見きわめることはできないが、ここで努力を惜しまなかった者はいずれ報われることだろう。自らの意志で深く学習するのも「学士力」のうち。「ごまかし勉強」で済ませた者は「ごまかし学士力」。
・小テスト後に前回の出席カードを兼ねた学習記録用紙を回収。前回、最後に記入した場所の横に押印しているので、その後の部分に書き込みがあるかどうかで若干点数に差をつけて評価する。(ほとんど誤差の範囲だが、塵も積もれば山となる、というわけで。)ざっと見た感じでは半数ぐらいが何らかの追加の書き込みをしていた。
・今日は教科書章末のPart 1〜4形式の箇所だけを少々丁寧にやった。Part 1が2問、Part 2が3問、Part 3が1題3問、Part 4が1題3問と、合計11問だけを使って約70分。
・まずはこれらを通して音声を聞き各自解答。2回目も同じスピードで流し各自確認。そのあとでスクリプトを配布して10分間で「読んで分かるかチェック」する作業。学習の目安として「1分につき何か1個発見すること」を指示。ただしおしゃべりアリ。前回板書した個々の問題についての判断をリスニングパートの問題にも当てはめるということと、前期に集中的にやったリスニング学習の要領の両面から攻めさせた。適宜質問も受け付け、質問者にはポイント加算。
・続いて、全範囲を通して日本語訳のみで読み上げた。Part 2の問題は特に日本語だけで受け答えを読み上げるといかに誤答の選択肢がおかしいかも気づいてくれるのではないだろうか。
・次に書画カメラでスクリプトを大写しにして、1問ずつ音の変化や消える音などを書き込んでいく作業。Partごとに終わったら全問を通して聴いて確認してから振り返りを1〜2分程度。この作業をしながらも随時、オンラインと短冊で質問カードの提出を受け付けた。

次回の予定
・宿題として教科書Lesson 7の最初のページまでを指示している。Part 5〜7の問題とLesson 7の最初のページの解説などを行ってから(たぶんここまでで45分以上かかると思うが)いよいよPart 7特集に突入。




第8回 11月13日

授業の流れ
・前回の学習記録用紙を返却。採点基準などを簡単に説明。
・質問カードに回答。1限は2枚、2限は1枚だけ。
・前回、宿題として指示していた前期範囲のPart 6形式の問題をまとめたプリント(5セット20問分)の正解を板書。そして以下のような図を板書してから10分間で1問ずつ分析し、◎・#・*・XXの4種類の記号をそれぞれの答え合わせを行った横に記すことを指示。(正解・不正解だけをチェックしても意味がないので。)
・本日の出席カードの代わりの学習記録用紙(.docx形式)を配布。今回はいつもとちょっと趣旨を変えて、来週の小テストまでに各自が覚えたい内容をまとめさせることにした。
・板書している正答の問題番号を順番に読み上げながら、解説を希望する番号のところで挙手させ、一人でも手が上がった番号のみ解説を行った。1限はさほど手が上がらなかったが、2限は各セット2〜3問ずつ手が上がった。1セット終わるごとに私語あり(教材内容に限定)での振り返り時間を設け、各自の学習記録用紙に書き込ませた。5セット終わった時点で少し長めの振り返り時間。振り返り時間には教室内を巡回し質問を受け付けた。質問者には学習記録用紙に押印。
・続いて同じ方法で前回やった教科書の問題2セットを実施。ここまでで70分弱。
・教科書の残りの3セットは3分ずつ時間を計りながら実施。3セットが終わった時点で個別の質問受け。
・授業終了前に各自の学習記録用紙で記入のある最後の位置に押印。回収は来週だが、来週までにさらにどれだけ追記があるかについても、次週以降に簡単にチェックする予定。
・学内TOEICの受験案内と受験者へのご褒美(平常点加点の条件など)について説明して終了。


次回の予定
・プリント・教科書で扱ったPart 6形式の問題10セットから4セット16問の小テストを次回実施予定。以前から、そして今日の授業中にも3セットを出題すると予告していたが、15点満点で評価するには4セットないと不都合であることに遅ればせながら気づき、授業後にポータルサイトから全員に通知。正解数から1を引いた数を次回の小テストの点数として記録することにする。




第7回 11月6日

授業の流れ
・前回の小テストと学習記録用紙を返却。学習記録用紙の採点基準などについて説明。
・配布物4種類(宿題範囲の長文問題の和訳、語彙問題の解答、前期範囲のPart 6形式の問題をまとめたプリント、ノート代わりに利用する本日の出席カード兼学習記録用紙)を配布。
・最初の10分でまず宿題範囲の長文の和訳や例文集を参照しながら、各自が必要な学習を自由に行わせ、学習記録用紙にまとめさせた。途中、手書きの質問用紙、オンライン質問カード、挙手による質問を随時受け付け、挙手の場合は学習記録用紙に押印することでポイントを加算することにした。
・ここで最初の振り返りタイム。今日は各自の学習を省察しながら学習記録をつけていくという進め方なので、まずは最初の長文問題について、どういう力が足りないか、次に何をやればこのような問題が解けるようになるか、あるいはこの10分の取り組みでどのようなことが学習できたかなどを一言でまとめさせた。
・次に宿題として指示していた教科書の単語問題の答え合わせと、その振り返りを5分程度。同様にここでも省察を書かせた。このあと、クラスによって進め方を若干変えたが、2限の方では隣近所の人と学習記録用紙を見せ合って、お互いの勉強方法の確認や効果的な勉強方法を考えさせる時間を設けた。そしてさらに10分間の時間を取り、引き続き自由に質問できる自習時間を設けた。
・あまり同じ勉強方法ばかりでは飽きるので、教科書にある英語音声の仕組みに関する素材を少しずつ聴き、補足説明を行ってから再度通して聴いた。ここでもクラスによってやり方を変えてみたが、2限の方はこの範囲の教科書の説明の中から有益だった部分などを書き写す時間を取った。
・学内TOEICの案内チラシを配布して説明。
・残りの時間で教科書のPart 6形式の問題を1セット3分で解いて答え合わせし、学習記録用紙に正解数と3分間で解いてみた感想を書かせた。同じ進め方でもう1セット実施。
・最後に全体の感想を書いて終了。

次回以降の予定
・前期にやったPart 6のプリント5セットを次回、再度答え合わせをしてから必要に応じて質問受けを行い、さらに教科書のPart 6の問題を3セット実施し、合計10セットから3セットを選択肢の順番を変えて出題する形で再来週に小テストを行う。

省察・その他
・教科書を忘れて来たなど、授業を受ける姿勢ができていない学生を除けば、少なくとも片面以上、全員がびっしりと学習記録用紙に記入してくれた。習熟度別クラス編成でもなく、また同じクラス内でも学習意欲においても少々差が見られる状況であると感じていたので、今日は同じ範囲を一斉に教えるのではなく、学生自身の学習したい内容を支援しながら自由に学習させ、それをマネジメントするという方向性の授業設計にしてみたが、多くの学生もこういうスタイルは気に入ってくれた様子。とても集中できた、とてもよく学習できたという意見もかなり多かった。来週までに全員が提出してくれた学習記録用紙に目を通し、質問などが書かれていればコメントも書いて5点満点で採点して返却する予定。(この点数はそのまま平常点に加算)
・こうした進め方に不満意見が全くないわけではない様子だが、教わるよりも自ら学ぶ姿勢、学び方を学ぶという姿勢をなるべく多くの学生に身につけて欲しいと願っている。
・学生にも学習方法を省察させているが、自分自身も授業設計の仕方という観点から日々省察を繰り返していきたい。(このブログもその取り組みの一端のつもりだけど。)



第6回 10月23日

授業の流れ
・授業開始時間直後に大学指定の授業アンケートを実施。
・宿題として指示していた学習記録用紙の改訂版を回収。
・Part 5形式の小テストを実施。本日の出席はこの小テストの実施によって記録。
・授業アンケートの即時集計結果を見ながらコメントなど。良かった点をいろいろ書いてくれているので嬉しい。(もちろん改善すべき点も若干指摘されているのでなるべく努力します。ただし宿題を減らせという意見は…ちょっと…。)
・教科書のMini-Testの範囲。久々にリスニング問題だが、事前に正解がボールドで表示されているスクリプトを配布し、希望する場合はそれを見ながら考えて良いということにした。約6分の範囲の後で、再度同じ音声を再生。2回目はできれば1回目と違う方法で学習するよう指示。そして15分弱の自習時間。おしゃべりありということにしたが、1限はみんな静かに取り組んでくれている様子だった。2限は少しだけおしゃべりあり。その後リスニング問題の英文の解説などを行いつつ、質問受けや自習時間も確保しながら進めた。
・Part 6形式の問題を1題、制限時間2分を計測しながら実施。答え合わせ、解説、各自で学習すべき項目を探すなどの活動を行って終了。
・次回までの宿題としてPart 7形式の問題2題とスクリプト裏面のVocabulary Check欄を埋めてくることを指示。

省察
・小テストの平均点が1限と2限で大幅に違うのはなぜだろう?66問から15問のランダム出題なのに1限のクラスは満点続出、2限のクラスは低空飛行気味の学生続出。授業中の様子はそんなに大きく変わらないような気がするのだけれど。




第5回 10月16日

授業の流れ
・出席はカードリーダーで記録。機器トラブルで急に教室変更があったが、1限はカードリーダーの教室変更情報がアップデートされておらず、授業開始後に修正してもらったので、全員が遅刻扱いになっているような気がする。(後で忘れそうなのでここにも書いておく。)
・前回の宿題として回収した学習記録用紙(第3回の授業記録参照)をA, A-, Bの3段階で評価したものを返却。評価基準と学期末レポートに向けてのアドバイスを少々。AとA-は成績の2点分、Bは1点分として評価。今回の課題だけではほとんど誤差の範囲にしかならないが、学期末レポートで今回でいうB評価のような内容であれば間違いなく不合格レベルのレポートになる旨を説明。
・具体的な評価基準として、Bは教科書にヒントとして書かれている内容をそのまま書き写しただけか、あるいは自分自身でこれをあとで見直したとしても何の復習にもならないようなレベル。A-はある程度、自分自身で見直した時に振り返りができるような内容が書けているが、英文や英単語など具体例が足りないもの。ここではTOEICのPart 5の問題を扱っているが、やはり正解を入れた問題文と和訳、4つの選択肢の単語・和訳ぐらいは書いて欲しいところ。今後の目安として日本語:英語の割合がせめて7:3ぐらい、あるいは英語の割合をもっと増やすという方向でまとめて欲しいことを紹介。
・続いて、今日提出することになっていた学習記録用紙の氏名欄の下の余白に、前回答え合わせだけした範囲を中心に、解説して欲しい問題の番号を3つまで書かせてから回収。
・学生に教科書の問題を30問ほど解かせている間に、解説希望の番号を集計。例えば2限のはこんな感じ。大体どの番号の問題で多くの学生が引っかかったかが一目瞭然となった。リクエストとは言え、40名も学生がいればほぼ全ての問題を解説することになることは折り込み済み。
・集計後、学生番号順に並べ替えてから記入のある部分の最後の位置に日付の入った検印を全員の用紙に押印してから、さらに前回の課題でAに相当するレベルのものには「おっけい合格」の判子も押印。ただしこの提出・押印状況は今日は記帳しなかった。
・約15分後に教科書の問題の答え合わせをしてから用紙を返却。この後の解説などを聴きながらさらに用紙の続きの部分に書き足したり、追加の用紙に自由にまとめることを指示。これは来週の授業開始時に回収予定。今回Aに相当するレベルのものが書けていなかった学生もいろいろ手直しや追記したものを出してくれればそれでよい。来週に回収したもので記帳すればよいが、紙面には今日の日付印があるので、この1週間でさらにどれだけ追記したかも分かるようになっている。(今回Aレベルだった者は特に追記作業をしなくてもそのまま提出してもよい旨を伝えているが、両面すみずみまで書いて満点なので余白があれば埋めておいて欲しいところ。)
・この時点で残り時間は50分弱。黒板に集計した範囲の問題の解説と、今日やった問題の解説を適当に途中で振り返り時間を取りながら進めていった。結局全部は解説できなかったが、来週にこの範囲で小テストを行う予定なので、今回までの宿題のように解説できなかった範囲も自分で調べるなりして学習するように指示。ただしどうしても自分で考えても分からない学生が自由に尋ねてこれるように明後日と週明け月曜日の午後をオフィスアワーとし、いつでも質問可ということにした。

省察
・実はこのような授業展開は今朝の授業開始10分前に思いついたもので、直前に大急ぎで授業案を作り直した。もともと別の授業展開を考えていたのだが、リクエスト形式と講義形式の両方を混ぜて行いたかったことと、来週の小テストに向けての学習をさせるのにせっかく各自が勉強した学習記録用紙を回収してしまうのは申し訳ない気がしたという理由でこのような授業展開にしてみた。さすがに集計・並び替え・押印を授業時間中の短い時間でやってすぐに返却するというアクロバットな作業は結構大変だったが、流れ的にはうまくいったような気がする。
・予定していた大学指定の授業アンケートができなかったので、これは次回送り。



第4回 10月9日

授業の流れ・省察
・全員同じ出席カードを配布。前回の宿題を回収。これは来週までに添削して返却する予定。
・出席カードの裏面に「Q1:宿題の感想」を一言書かせた。そして来週までの学習記録用紙を配布。(.docx形式。改変自由です。ご自由にお使い下さい。)前回の学習記録に続き、英語学習のノートテイキングの仕方を改めて考えてもらうために、今度は前回の2倍のサイズで、個別の問題ごとの枠は作らず、記入する分量も3問以上という制約だけ設けた。授業中の板書事項と各自の自習学習を組み合わせてどういう学習記録ができあがるか楽しみ。(要するにノートチェックみたいなものだけれど)また、これを踏まえて出席カードの裏面に「Q2:英語の授業のノートにどんなことを書いていますか?」という質問にも回答してもらった。
・質問コーナー。後期は質問を教材内容に関するものに限定しているのであまり件数はない。(その分、授業時間中に飛び込みで質問が多数寄せられることがあるが、今日は1限も2限も比較的静かだった。)
・教科書コーナー。前回はリクエスト形式で進めたが、比較対象の意味も込めて、今回は一方的な講義形式で進めてみた。範囲は前回の17問分。5〜6問ずつ区切って振り返り時間を設けながら3セット。学生からの質問に基づかない形なので個々の問題を隅々丁寧に説明することになるため時間がかかるが、今日は単語の語源などについてもいろいろ触れる機会が取れたのは良かった。(リクエスト形式だとなかなか挟み込みにくい。)
・最後の15分弱で教科書の次の範囲の問題を16問やって答え合わせだけやって終了。この範囲も、またこれに続く範囲も今回の学習記録用紙で扱ってよいことにしているが、板書していない内容(最後にやった問題16問の範囲)をどのぐらいの学生が自分で「問題の解き方をまとめる」形で勉強してきてくれるかもちょっと楽しみ。
・最後に出席カードの裏面の最後の質問として、「Q3:1問ずつの方が良いですか?」と板書し、前回のようなリクエスト形式とどちらがよいかを尋ねた。その結果、今回は1問ずつ丁寧な説明を求める声が若干多かった。どちらも一長一短。講義形式だと眠くなりやすいと思うが、学習記録用紙を埋めないといけないという点が効いて集中させられているのかもしれない。様子を見ながら今後の展開もいろいろ変えていこう。



第3回 10月2日

授業の流れ・省察
・前回の宿題の解答をプリント配布し、自己チェックさせている最中に宿題チェック。やっている者には「おっけい合格」の押印入りの出席カード、やっていない者には押印のない出席カードを配布。熟語問題の部分だけ答えを入れた英文の意味を順に解説。
・授業開始時までに質問用紙・オンライン質問カードで寄せられた質問に回答。
・前回の続きとして、Part 5〜7の問題プリントを学生から寄せられた質問の箇所を重点的に解説。「○○番について解説して下さい」という質問が多かったが「○○番の正解はAだが、Cではなぜダメなんですか?」というような一歩踏み込んだ質問も少しあった。今後は後者のような質問を増やして欲しいというアドバイス。自律的に学習を進める上では必須だと思う。
・各Partごとに1〜2分の振り返り時間を設け、ここでは辞書調べ、相談、オンラインでの質問提出、私語、休憩、体力回復、その他何でもありという形にした。メリハリをつけるためにはこういう工夫も必要。この甲斐があって(かどうかは明らかではないが)例えば10分以上居眠り状態が続くといったような学生はいなかった。
・授業開始後70分ほどでようやく第1回から使ってきたプリント範囲を終了。結局ほぼ全ての問題について何らかの形で学生から質問が寄せられていたので、一方的に講義形式で進めるのとさほど変わりなかったが、学生自身が書いた質問の文面を読み上げる形で進めていくと授業への集中度も高まるような気がする。
・ここで出席カードの裏面にアンケート。今後も同様に学生から解説を希望する箇所を募る形で進めていくべきかどうかの参考に「Q1:リクエスト形式で進めて良いですか?」と板書。(全ての問題を解説した方がよいかどうか)1限と2限の合計で賛成意見が56名、反対意見が10名という結果だったので、今後もなるべく多く取り入れる方向で検討してみる。
・残り20分のうち、15分ほどで教科書のPart 5形式の問題を17問実施。辞書参照可、相談しながら可という形で行い、10分強が過ぎた時点で正解を板書して答え合わせ。
・ここで次回までの宿題としてこのような形のプリントを配布。(配布時は半裁してA5版。.docx形式。改変自由です。ご自由にお使い下さい。)学期末にレポートを課すことにしているが、その練習をこれから少しずつ行っていく計画。これを来週授業開始時に回収し、添削と3段階ぐらいでの評価を添えて再来週には返却する予定。ただしこの評価は成績には加えず、よっぽどひどい内容でない限りは提出したかどうかのみ考慮するつもり。
・最後に出席カードの裏面アンケートをもう1問。「Q2:来週までの宿題の印象は…?」と板書。これまでこういう学習をしたことがあるか、この課題は難しそうか、うまくできそうか…など、一言で書くように指示。多くの学生が「驚いた」「難しそう」「今までにない宿題」などと書いていたが、「時間をかければいける」「分からないところを学ぶ上で重要だと思うので頑張る」「これを機に1つ1つの問題をじっくり考えてみたい」「とりあえずできるだけやってみようと思う。がんばる。」「何も考えないで問題を解いただけという勉強よりもこのような宿題があって良いと思います。」といった前向きなコメントもあった。まあとりあえず今回はほんの小手調べ。来週、この課題についての感想も書いてもらい、今後どのぐらいの割合でこれら2種類の学習を織り込んでいくか考えてみたい。



第2回 9月25日

授業の流れ
・最初の25分程度は自習。これは今学期の目標が最終的に自律的に英語学習ができるようになることなので、あえてこういう取り組みを入れている。使う問題は前回答え合わせのみが終わっているプリント。
・本日のコンセプトとして黒板に「自力で解けそうな問題とどうしても解説が要りそうな問題を分ける(友人に尋ねて解決すればそれでOK)」と記し、さらに前回の問題の答えも板書。使用した出席カードはこちら。(.docx形式。改変自由です。ご自由にお使い下さい。)
・友人と相談してもよいという設定にしておいたが、意外にも教室内は静寂な雰囲気だった。出席カードには具体的な質問が書けているかも評価に加えるという指示。「全部分かりません」などというのはアウト。この問題番号のこの部分が分かりません、なぜこの答えがこれになるのかが分かりません、というところをなるべく多く洗い出すことが目的。
・とはいってもリスニングスクリプト(Part 1,2 は和訳なし、Part 3,4 は和訳あり)とPart 6、Part 7の部分の和訳は配っているので、かなり自力でも勉強しやすいようなお膳立てはできていると思う。
・出席カードを開始25分後に回収し、質問リクエストがあったものを重点的に解説。リスニングは後期はほとんど扱う余裕がないので、質問がでなかった設問もそのまま音声を流しながら、質問があった問題のみ解説を行った。途中でも自習時間を挟みながら進めていったこともあり、50問中34問(リスニング問題全問とリーディング問題3問)しか終わらせることができなかった。次回にも継続。
・最後に今回の範囲の復習の仕方(スモールステップの原理に従い、自分自身で次にやるべき小さな目標を見つけること)と、次回までの宿題のプリントを配布して終了。

省察・その他
・質問を思いつかないという者もいるようだったが、あとここだけが分かれば何とかなりそうというところの絞り込みは大切だと思う。
・今日の出席カードで前回から今回までの復習時間を記入させたが、半数以上が0分。TOEICでスコアが上がるかどうかの要因の一つにはやっぱり学習時間をどれだけ確保したかということがあるはずなので、これでは困る。しかしどうやって復習したらいいのかが分からないという者もいるのだろう。今日はそのあたりもアドバイスしておいたつもり。
・1限は小さな声であったがいつまでも私語が止まらない者が2名。配布プリントを没収し教室から追放。




第1回 9月18日(火)

授業の流れ
・シラバス内容、シラバス追加事項、後期の目標などについて説明。改めてTOEICは厳しい試験だというコメントも挟みつつ。
・前期の授業で扱った範囲から抜粋した50問をプリントにまとめたものを使い解答させた。リスニング問題は再生速度をオリジナルよりも10%落としたものを利用。約14分。リーディング問題は約20分間で回答。早く終わった人から挙手させ、リスニング問題のスクリプトとリーディング問題の和訳(抜粋)プリントを配布。終了後、黒板に正解一覧を書いて自己採点。
・自己採点が終わったらA5サイズ片面の出席カードに記入。質問項目は「学生番号」「氏名」「リスニング正解数」「リーディング正解数」「夏休みにどのような英語学習を行ったか、自由に記入して下さい。」「後期の英語学習に関する目標を、自由に記入して下さい。」「この授業に関する要望があれば、自由に記入して下さい。」出席カードの学生番号と氏名の記入欄の下に山折り線を入れておき、個人情報欄を裏側に折り返させて提出させた。(あとで書画カメラで映す時に誤って個人情報が映らないようにするための安全策のつもり。)
・5分程度で出席カードを回収。個人情報欄は裏側に折り返した状態でシャッフル。書画カメラを使って全員の自由記述欄をプロジェクタから投影し、みんなの回答をみんなで眺めながらコメントを挟みつつ要望欄に書かれている質問にはその場で回答…という作戦を考えていたのだが、書画カメラの故障が発覚。やむを得ず1限は口頭で読み上げる形で実施。2限開始前に代替機を借りることができたので2限は予定どおり実施。
・ここからはおしゃべりアリ。辞書も参照しながらリスニングスクリプトで分からない単語にチェック。また、Part 7形式の問題の和訳も配布したので、センテンスレベルで意味がとれない文などに印をつけるなど自由な学習を10分弱、で5分ほど早めに授業終了。
・次回は後期の授業では手薄になりがちなリスニング問題を中心に前期やったポイントなどを絞りつつ解説する予定。

省察
・1限の遅刻者多数。後期はいっそう厳しく行きますよ!
・1限でリスニング問題実施中から居眠りの学生が1名。2限では居眠りではないが問題を解こうとしない学生が5名。いずれも欠席扱いとした。このあたりも厳しく行きますよ!…こんなことをやってると学生には嫌われるんだろうね。でも全く気にしません。勉強しない者は教室に来なくてよろしい。

2013年1月11日金曜日

Phrase Reading Worksheet 作成ツールに関する未公刊記事を公開します!

数年前に某所でICTを活用した新しい外国語教育のあり方に関する全3巻の出版企画があり、自分の英語授業で長い間使っている自作のPhrase Reading Worksheet作成ツール(ダウンロードはこちらから)について10ページほど書かせてもらうことになったのですが、いつの間にかその出版企画も頓挫してしまったようです。

この出版企画では「論文」ではなく「読み物として」という編集担当の方のご意向があったので、あまりアカデミックな雰囲気はないかもしれませんが、この原稿を公開することにします。

フレーズ・リーディング・ワークシート -データベース・ソフトウェアによる効率的なプリント教材作成-

何かのお役に立てば幸いです。

この先3年ぐらいの間にはこのフレーズ・リーディング・ワークシートの考え方と最近関心を持っているインストラクショナル・デザインの考え方の間で何か接点を見つけて、もっと研究を深めてみたいと思います。

このあたりのことは今年1月1日のブログ記事でも書きました。以下、再掲です。

「授業展開事例と関連研究などを総括しながら、特に独学支援型教材の観点をインストラクショナル・デザインの諸理論によって補強しつつ、レベル別英文精読教材アーカイブの開発や、精読以外にも英作文学習などへ橋渡しが可能な教材を、大量かつ簡便に作成できる教材オーサリングツールも開発し、e-learningやコーパス言語学などへの応用も視野に入れながら、新しい英語学習のための「教授システム」が作れたらいいなあ、と思います。(こんなに大規模に広がるテーマですから、もはやこれはライフワークとも言えるでしょう。)」

2013年1月1日火曜日

2012年を振り返る & 2013年はこんな年に!


TwitterやFacebookで同業者の皆さんが2012年を振り返る記事をいろいろ書かれているので、私も書いてみることにします…と、2012年12月31日の夜10時くらいになってから「2012年を振り返る」というタイトルで書き始めましたが、結局年内の更新が間に合いませんでした。そこで「& 2013年はこんな年に!」と付け加え、記事内容を大幅に追加することにしました…なんてことは実にどうでもいい前置きですね。まあ2013年もこんな感じでゆる〜く行きます。

そもそも学校勤めなので年末よりも年度末の方が振り返りに相応しいのですが、でもよくよく考えてみると年度末もあまり振り返りに相応しいタイミングでもなさそうです。大学教員にとっては年が明けても「3学期」というほど長いわけではありませんし、「後期」の残りも全ての授業で2回ずつ程度です。そして2月や3月は完全に次年度の口頭発表の応募などの作業に入ってしまうので、やっぱり1年の終わりと言えば授業と試験が終わって成績を出し終わるタイミングである1月末頃かな?という気がします。なんだか中途半端ですね。でも2013年の旧正月は2月10日らしいので、私の場合は案外旧暦ベースで動いているのかも?なんて気がしてきました。

さて、2012年の振り返りと2013年の目標をまとめてみます。

(1)2012年はいろいろ口頭発表した年でもありました。(以下は単独発表・第一発表者としての発表だけ挙げています。)

・6月9日 関西英語教育学会 口頭発表 『FileMaker Goを利用したiPod touch/iPhone/iPad用英単語学習アプリとその開発について』(ブログ記事にリンク。公開資料あり。体験版をダウンロードすればアプリも作れます!)

それにしてもいろんな分野にまたがっていますねぇ。反省点としては口頭発表とブログ記事ばっかりで、きちんとファーストオーサーの論文にまとめることがなかったことでしょうか。

2013年の発表予定は今のところ3月に筆頭でないのを2件予定しているのと、7月の海外での発表を応募中で、その他はまだあまり考えていませんが、2012年ほどの件数をこなすと論文を書く暇がなくなってしまうので、少し減らす方向で考えています。でも発表ご依頼・共同研究のお誘いはいつでも歓迎します!

(2)『言語文化教育学の実践―言語文化観をいかに育むか 言語文化教育研究論集』出版

これは2008年頃から動いていた出版プロジェクトで、大学院の修士の時の指導教官の下に集まったグループでの共同刊行物です。(出版社の書籍リンクはこちらです。Amazonの書籍リンクはこちらですが、マーケットプレイスのみの扱いのようです。定価の2倍の値段で出ていますので、まずは出版社リンクをどうぞ。)編集作業にも関わっていたため2011年夏頃からかなりの作業量でしたので、ゴールデンウィーク前にようやく出版された時はほっとしました。

この書籍は書名のとおり「言語文化教育学の実践」が共通テーマだったので、私は2004年度から授業で取り上げてきた「言語・文化・教育に関する質問コーナー」の実践事例と2010年に100本ほど記事を書いた http://kmyken1.blog122.fc2.com/ のブログ記事に基づく論考を書きました。商業出版物なのでオンライン公開できないのが残念ですが、私の書いた内容にご関心がおありの方には抜き刷りが余っていますので差し上げます。Twitter、Facebook、メール、その他の手段でご連絡ください。

この質問コーナーは2012年度の授業でも実施しており、学生の皆さんにも好評のようです。普段から「ブリッジ・イングリッシュII」の授業記録ブログで書いていますので、このブログをお読みいただいている方にはもうおなじみかもしれません。2013年も授業での質問コーナーは継続しますが、上記ブログや論考をさらに発展させる方向でまとめてみたいという願望もあります。

(3)科研費 基盤研究(C) 『データベースソフトを活用した初習外国語授業における教材提示の円滑化と授業の活性化』採択

2011年8月中旬頃から少しずつ企画していき、人づてにメンバーを拡大しながら最終的に7言語の大学語学教員が関わる総勢11名の研究グループにまで広がり、私が研究代表者となって応募した研究課題が2012年4月から3年間で採択されたのはやっぱり嬉しかったです。ドイツ語・韓国語・フランス語・イタリア語・ロシア語・英語・スペイン語の英語綴りの頭文字をつなげて作った GK-FIRES というグループの共同研究で、科研の採否に関わらず3年半は共同研究を続ける計画でしたが、採択されたことで大きな弾みがついた感じです。出張旅費に使えるお金が増えたので、情報収集や口頭発表の回数を増やすことができました。

研究プロジェクト全体の見通しとしては2012年は各言語ごとの活動を開始していただくために、私は総合プロデューサー的な位置づけでツール開発ばかりやっていたような気がします。(実質的には2011年秋頃から継続して進めていた作業でしたが。)でも研究グループの皆さんもとても頑張って下さったので大変嬉しく思います。末席ですが共著論文も出ました。

チーム全体としての研究内容は上記の8月23日の口頭発表のところでも紹介したブログ記事で取り上げています。2013年はそれぞれの言語チームで別の授業実践の場面で使えるツール開発を進めて行きます。7月に開催されるWorldCALLにも私が筆頭で、チーム全員の連名で応募しています。採択されたらいいなあ。スコットランド行きたい!

この研究プロジェクトに関心がおありの方はご連絡ください。研究協力者としてのご参加も歓迎します。(2012年夏に1人メンバー追加がありました。)

(4)熊本大学大学院(通信制) 教授システム学専攻 科目等履修生関連

eラーニングでeラーニングを学ぶ大学院の科目等履修生を2011年秋から続けています。科目等履修生とはいえ正規の学生証を持っていますし、映画や鉄道やラーメン屋(!)で学割が使える身分でもあります(まだ一度も使ったことはありませんが)。2012年秋学期で3期目になりますが、相変わらず今期も課題提出に追われており、そして期限を超過してしまった課題も多く、このまま途中脱落することなくクリアできるかどうかまだまだ予断を許さない状況ですが、インストラクショナル・デザインをはじめとする教授システム学の世界はとても面白く、IT系の科目も含め、とても充実した勉強ができています。

2013年はこの学習を一層深めたいと思っていますし、2000年に高校英語教員に着任して以来ずっと続けているPhrase Reading Worksheet関連の研究をインストラクショナル・デザインのみならず教授システム学全体の枠組みと関連させながら論文にまとめることを2013年夏までの目標にしています。でも13年間も塩漬けにした研究テーマでもあるので、どうせならもっと大きく発展させたいですね。この先の数年の構想としては、授業展開事例と関連研究などを総括しながら、特に独学支援型教材の観点をインストラクショナル・デザインの諸理論によって補強しつつ、レベル別英文精読教材アーカイブの開発や、精読以外にも英作文学習などへ橋渡しが可能な教材を、大量かつ簡便に作成できる教材オーサリングツールも開発し、e-learningやコーパス言語学などへの応用も視野に入れながら、新しい英語学習のための「教授システム」が作れたらいいなあ、と思います。(こんなに大規模に広がるテーマですから、もはやこれはライフワークとも言えるでしょう。)

以上、書き始めたときの予想を遥かに超える長〜い記事になってしまいました。

2013年の目標と言わず、今日から頑張りますよっ!