2016年9月16日金曜日

2016.9.25 KSU英語教育研究会 研究大会 で特別講義をします!


2016年9月25日(日)に京都産業大学にて、KSU英語教育研究会 平成28年度研究大会「あの子の目が輝く授業をするために~英語の授業でのアクティブ・ラーニングを考える~」が開催され、「特別講義」として呼んでいただいています。


「特別講義」というとカッコよさげですが、例年、京産大の教員が担当する枠のことをこう呼んでいるとのことです。非常勤1コマだけ出講しているのですがね。

私の「特別講義」のタイトルは「授業の活性化を目指した4つの無料ソフトウェア ー円滑な教材提示と多目的な教材作成ー」です。ご関心がおありの方は是非お越しください。

当日の資料等は準備でき次第、こちらのページで公開いたします。

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(2016.9.24 更新)
当日の資料が準備できましたので、公開いたします。

提示スライド PDF版 PPTX版
紹介するツール類(それぞれの配布サイトへのリンク)
  1. 四択問題作成ツール
  2. 英語不規則動詞提示ツール
  3. フラッシュ型 例文・対訳提示ツール
  4. Phrase Reading Worksheet 作成ツール
当日ハンドアウトの全体像
(当日ハンドアウトでは配布枚数の都合上、これらの一部のみを利用しますが、全体像についてはこちらからダウンロードできるようにしています。)
  1. 英語のみ1列【学生の予習用など】
  2. 英日対訳2列【初回授業配布用・解説用・音読学習用など】
  3. 英日対訳2列(行間極小メモ欄なし)【解説用など】
  4. 日本語のみ1列【英借文への導入など】
  5. 部分消去型【学生の予習の負担を減らしたい場合など】
  6. 階段式【解説用など】
  7. Clozeテスト型(和訳なし)【ディクテーション用など】
  8. Closeテスト型(和訳あり)【穴埋め作文用など】
  9. 文番号・句番号のみカキトリン専用】
ハンドアウトのサンプルとして利用させていただいたのは、私の授業でも採択している『Read Aloud 音読で学ぶ大学総合英語』(榊原 咸征/榊原 益子 著), マクミラン ランゲージハウスから、Chapter 15の英文を使わせていただきました。記して感謝します。なお、著作権の都合上、通常の手段では本文データ全体の取得ができないよう配慮しております。

本研究の一部は2012〜2015年度 科研費基盤研究(C) (課題研究番号 24520675)の助成を受けております。

2016年8月17日水曜日

2016.9.4 ICTを活用した外国語教育の最前線を知るカンファレンスを開催!

9月4日(日)立命館大学 大阪いばらきキャンパス(大阪府茨木市)にて開催します! 

詳細は http://www.flexict.jp にて。

基調講演は飯吉透先生・清原文代先生!これは見逃せません!

私も登壇します。

*このイベントは平成26年度〜28年度、科学研究費補助金・基盤研究C『外国語授業支援のためのアプリ・ソフト類のアーカイブ作成および教具・ツール類の開発』(研究代表者:木村修平、研究課題番号:26370680)の支援により開催されます。

2016年7月2日土曜日

2016.7.2 AsiaTEFL(ロシア)で口頭発表しました!

2016年6月30日〜7月2日にロシアのウラジオストク市、極東連邦大学(Far Eastern Federal University)で開催されたAsiaTEFLにて、"An Improvement and Practice of Bilingual Sentence Flashcard Maker" というタイトルで Paper Presentation を行いました。

発表は最終日最終枠ということもあって非常に少なかったのですが、まあ英語での発表の経験を増やすことができたので良かったとしましょう。本当はもうちょっと来て欲しかったんだけどなあ。

(そういえば日程の巡り合わせが良かったのか、2年前の台湾でのAsiaCALL 2014では教室が溢れんばかりの人集りで、とても驚いたのを覚えています。) 

もっとも、今回はTEFL(外国語としての英語を教える教員)のための学会でしたし、幼小中高大の全てのフィールドで教えている人がいたため、私が研究テーマの一つとしているICT活用型授業のあり方を巡る議論はさほど活発には行われていない様子でした。

それどころかICT機器に不慣れな人も多かったようです。(円グラフの合計値が100%を大幅に超えているものが使われている発表があり、このグラフが示すように12%の学生は…とかいう発表が行われているのを見て唖然としました…苦笑)

また、同時に最大で22会場程度に分かれて開催されていたため、どうしても1会場あたりの人数が少なくなりがちだったのも残念なところです。

以下には事前に発表審査を受けた時のレジュメをそのままの状態で載せておきます。(Biodataだけは外しました)

An Improvement and Practice of Bilingual Sentence Flashcard Maker

The purpose of this presentation is to introduce a recent improvement and practice of Bilingual Sentence Flashcard Maker, free software developed by one of the authors himself. This software converts data prepared in a spreadsheet-like format beforehand into slides, and enables teachers to show and hide 1) the translated sentence, 2) the original sentence, 3) the sequence of words in the original sentence one by one, and so on, easily and flexibly, in order to activate language-learning classrooms. This software aims at ways which are never able to accomplish with chalk and blackboard, ordinary tools for teaching. It only needs the minimum equipment, a PC/Mac and a projector. Internet connection is not necessary. Reading sentences aloud together is one of the basic methods to learn a foreign language. A "Repeat after me" method does not always work in classrooms. Bilingual Sentence Flashcard Maker will help teachers in these situations. In this talk, the presenters will demonstrate how to use this software and how to activate students in the classroom. All educational tools including this software are available with free of charge at the author's website, http://www.oit.ac.jp/ip/~kamiya/ . (This project is supported by JSPS KAKENHI Grant Number 24520675.)

また、当日の発表スライドはこちらから参照可能です。

ところで、この記事の主な想定読者である日本語母語話者の方々にはわざわざツール配布ページを英文で見る必要はないですね。日本語版サイトの方がはるかに詳しい情報を掲載しておりますし。トップページから「フラッシュ型 例文・対訳提示ツール」と辿ってください。

2016年6月24日金曜日

2016.6.25 大学英語教育学会(JACET)関西支部春季大会で実践報告をします!

近頃ほとんど授業ネタを投稿しなくなり、学会案内ばっかりですが、2016年6月25日に京都ノートルダム女子大学で開催される「2016年度 JACET関西支部春季大会」で実践事例を報告します。

タイトルは「ラーニング・ポートフォリオを利用した TOEICリスニング対策クラスの授業実践事例」というもので、2014年度前期から「資格英語Ⅰ」という授業で使っている「ラーニング・ポートフォリオ」を使った授業の実践事例ですが、半期完結の授業ですので現在は5期目ということになります。ラーニング・ポートフォリオも少しずつ手を加えたり、運用方法を変えたりしながら進化(あるいは退化?)しています。

発表にお越しになれない方々のために、発表用資料を公開します。ただし資料中に記載の(こちらの方が有意義なのですが)今学期に利用しているラーニング・ポートフォリオのサンプル15回分は著作権の関係上、皆さんに公開することができません。予めご了承ください。

同時に配布する「2016年度 知的財産学部 英語科目カリキュラムマップ」(履修学年・履修学期の目安)はこちらにあります。

公式の学会プログラムはこちらから入手できますので併せてご利用ください。

2016年2月18日木曜日

2016.3.22 日本リメディアル教育学会 第8回 関西支部大会で口頭発表します!

2016年3月23日追記:無事に発表が終了しました。以下で書いている「持ち時間1時間」の使い方は発表者の裁量とのことだったので、約40分を発表に、約20分を質疑応答に使いました。予稿原稿はこちらに、当日配布資料はこちらにあります。スライドは作成しませんでした。なお、当日配布資料のうちの資料C(プリント形式)で利用している英文の出典は『TOEICテスト公式プラクティス リスニング編』、資料Dの英文の出典はこちらです。(追記ここまで)
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2016年3月22日に京都三大学教養教育研究・推進機構「教養教育共同化施設(稲盛記念会館)」(http://kyoto3univ.jp/)にて開催される「日本リメディアル教育学会 第8回 関西支部大会」での口頭発表が採択されました。

まだ大会プログラムは掲載されていませんが、いずれ関西支部のページ http://www.jade-web.org/jade/branch/kansai.html に掲載されるものと思われます。

さて、私の発表タイトルは「日本の大学リメディアル英語授業を巡る一考察 − 教師論・教材論・学習者論の3つの観点から −」というもので、以下の発表要旨にある通り、現在D1の学生として執筆中の博士論文に基づくもので、まさにこの学会に適した内容だと思います。他地区での支部大会(昨年11月の関東甲信支部大会や同12月の九州・沖縄支部大会)にも応募を考えていましたが、まだこの頃は全体像が固まっていませんでしたし、スケジュール等、諸々の事情で叶いませんでした。そしてようやく2016年2月10日に今年度最後の論文指導があり、自分の中での方向性もよりクリアになってきましたので、応募に至ったというわけです。

当日は30分発表、30分 ボコボコに袋叩き 質疑応答という非常に珍しい形式で行われますので(こんなに長い質疑応答は初めてです)私の博士論文のためにもきっと有益な議論が行われるものと思います。ちょっと楽しみです。

以下、応募時に添付した発表要旨400字を掲載しておきます。
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「日本の大学リメディアル英語授業を巡る一考察
− 教師論・教材論・学習者論の3つの観点から −」

 本発表は発表者が現在執筆中の博士論文に基づくものであり、今回は主に論文の全体像について発表を行う。
 今日の大学英語教育を語る際にリメディアル授業を避けて通ることはできない。こうした中で理想的な教師・教材・学習者とはどういうものであると考えられるだろうか。
 そもそも大学英語授業と一口に言うものの「比較的低い英語力・英語学習意欲を持つ(あるいはそのように自覚する)学生で英語を専門としない者に対する英語授業」は「英語力・学習意欲」「専門・非専門」の4つの組み合わせの中で独立して語られることがこれまでほとんどなかった。また大学英語授業学を構成するテーマや論点の中の様々な領域に溶け込んでおり、リメディアル授業として単独で取り上げられることがほとんどなかったことが問題の所在である。
 そして成功的教育観に基づき、大学生の尊厳を傷つけない英語授業のあり方を探ることを行うことが理想の姿である。
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3月中旬には2ページの発表予稿を、さらに発表後にはスライド等も掲載する予定です。

2016年1月30日土曜日

2016.3.13 第14回 e-learning教育学会(金沢大学)で口頭発表します!

2016年3月23日追記:(遅ればせながら)発表が終了しました。こちらから「中国語対応 ピンイン問題自動作成機能つき 四択問題作成ツール」および当日配布資料をダウンロードできます。(追記ここまで)
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久しぶりの更新です。体調の都合により授業記録を書かなくなってからこのサイトへのアクセス数もほとんどなくなってしまいましたが…。

さて、金沢大学で2016年3月13日(日)に開催される第14回 e-learning教育学会にて「四択問題作成ツールにおける作問自動化の試み ―中国語ピンイン問題作成を例に―」というタイトルの口頭発表を行います。例によって私は開発担当ですが、セカンドオーサーに清原文代先生(大阪府立大学)に加わっていただき、いろいろとお知恵を拝借しながら一生懸命開発作業を進めているところです。

ご関心のおありの方は http://www.mle.cmc.osaka-u.ac.jp/WELL/ の学会Webサイトをご参照ください。第14回大会プログラムも掲載されております。

こちらから発表要旨800字として提出したものを引用の上、公開しておきます。発表後にはツール公開サイトへのリンクや発表スライドも掲載します。

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 本研究は「四択問題作成ツール」( http://www.oit.ac.jp/ip/~kamiya/mcg/ )への作問自動化機能の追加を狙いとしたものである。もとより作問自動化には様々な困難が予想されるが、今回は比較的簡単な事例として、中国語ピンイン問題作成機能の追加を試みた。漢字は表意文字であり、初級段階の学習者は発音を表すローマ字であるピンインを通じて発音を学ぶ。単語のピンイン表記はテスト問題の定番であり、中国語検定試験の準4級〜3級においては毎回出題されている。
 従来の「四択問題作成ツール」は、Excelファイルをデータベースとし、FileMakerで開発したツールに取り込むことで、多目的な問題データの利用が可能になる「教員支援型ツール」の一種であった。発端となった神谷・山内(2009)および一連の研究の結果、2015年9月改良版では「出題した問題セットIDの付加と検索」「テキスト形式での出力」「各種e-learning形式での出力」「四択スライド表示」「問題順・選択肢順の固定とランダム並べ替え」等の機能を追加することに成功した。
 これらの利点を生かしながら本ツールではFileMaker単体で動作するようにした。利用者が「簡体字」および「正解となるピンイン」を入力すると、自動的に「誤答となり得るピンイン」が三つ以上出力され、そこから「出題に用いたい誤答」を三つ選んで合計で四択にするという流れにより、教員の負担軽減に資する可能性があると考えた。なお、本発表では1音節〜3音節のものを対象としている。
 FileMaker Pro AdvancedではWindows環境およびOS X環境において単体での利用が可能な「ランタイム版」を作成できる機能があり、本ツールにも採用した。ランタイム版は追加費用なしで利用できるため、一般の中国語教育関係者にとって大きな利点であろう。
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