2012年7月21日土曜日

口頭発表:『ESPとインストラクショナルデザインの接点』

2012年7月21日(土)に大学英語教育学会(JACET)関西支部ESP研究会で『ESPとインストラクショナルデザインの接点』というタイトルの口頭発表を行いました。以前はこの研究会は4年間くらい欠かさず参加していたのですが、ここしばらくはずっとご無沙汰しておりました。たまたま今回は発表希望者が誰もいなかったのでしょうか、研究会代表の先生方からお声がけを頂きましたので、昨年後期から少しずつ学んでいるインストラクショナルデザインと絡めた発表させていただくことにしました。

ESPとはEnglish for Specific Purposesの略で「専門分野別英語教育」などと呼ばれることもあります。最近刊行された書籍では大学英語教育学会が監修した全13巻のうちの1冊である『英語教育学大系 第4巻 21世紀のESP―新しいESP理論の構築と実践』 などがあり、新しい英語教育の一つの姿として注目を集めています。(その割には「超能力」の方の意味ではない、英語教育の下位区分としてのESPについて、誰もウィキペディアに解説記事などを書いて下さらないのが非常に残念なのですが…。どなたか上記書籍に関与された方に是非書いていただければ、と思っています。)

私の発表では、英語教育の下位区分の一領域で理論と実践の両面で徐々に進化しつつあるESPを、インストラクショナルデザインの視点から捉え直すとどうなるかという視点を取り上げてみました。とはいってもまだまだ私自身、ESPもインストラクショナルデザインも不勉強ですので基本書籍からの引用ばかりでしたが、最後に勤務先の英語科目カリキュラムマップ(以下の⑪のリンク先にあります)の話も紹介し、ほんのわずかですがインストラクショナルデザイン的な発想を取り入れた独自の事例紹介もできました。

発表資料は本編4ページと別紙資料12ページで作りましたが、本編(PDFファイル)のみこちらで公開しています。(別紙資料は書籍からコピーしたものを切り貼りして寄せ集めて印刷したものですので公開しにくいです。ご了承下さい。)

別紙資料の内容は本編の末尾に出典をまとめていますが、このうち同様の内容がネット上に公開されているものもあります。(ざっと探した範囲で見つかった範囲のもののみリンクしておきます。以下に掲載していないものでもネット上で公開されているものがあるかもしれません。なお、研究会にご参加いただいた方も、以下のページでより詳しい情報がご覧になれますので是非どうぞ。)
① ガニェほか(2007:26)「IDのADDIEモデル」(鈴木克明先生の発表資料より)
② ガニェほか(2007:27)「ADDIEモデルの構成要素と下位活動の要約」(山崎進先生のブログ記事より)
⑨ 鈴木(2002:178-179)「教材の魅力を高める作戦 ARCSモデルに基づくヒント集」(上記①と同一ファイル。鈴木克明先生の発表資料より)
⑪ 2012年度 知的財産学部 英語科目カリキュラムマップ(履修学年・履修学期の目安)

発表時間はディスカッションの時間も含めて1時間もいただきましたので、会場の皆さんといろいろな議論ができ、とても有意義な機会でした。ご意見・コメントを頂いた先生方、そして今回の口頭発表の機会を作って下さった研究会代表の桐村亮先生、照井雅子先生に感謝いたします。



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以下は2012年6月26日に投稿した内容です。
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2012年7月21日(土)に大学英語教育学会(JACET)関西支部ESP研究会で『ESPとインストラクショナルデザインの接点』というタイトルの口頭発表を行うことになりました。

口頭発表というよりもディスカッションの時間がかなり多めに取られているので、問題提起を行うような形での発表を考えています。当日のプログラムは研究会ブログ http://jacetesp.blog.fc2.com/ にあります。ご関心がおありの方は是非ご参加下さい。

まだ発表のアウトラインぐらいしか考えていませんが、だいたい以下のようなことを中心に話すつもりで準備しているところです。とはいえあまりにも膨大すぎるので、このあたりのテーマの中からいくつかに絞ってまとめますが、ディスカッションのための燃料投下がいろいろできそうで、ちょっと楽しみです。

・インストラクショナルデザインとは?
・ESPと「教授システム学」に共通点はあるのか?
・ESP教育を広めるためにはESPer(ESP教育のプロを意味する造語)を増やすことが必要だと言われるが、ここにインストラクショナルデザインの考え方を入れるとどうなるか?
・日本の大学におけるESP教育はPedagogyとAndragogyのどちらを目指すべきか?
・EGPとESPの橋渡しのためのインストラクショナルデザインのあり方とは?
・e-learningも念頭に置いた完全自習型のESP教材は作れるか?

他にも科目等履修生で学んでいるコースのあちこちにESPとの接点が見え隠れするような気がしています。