2012年7月23日月曜日

授業記録:ブリッジ・イングリッシュⅠ(月曜1限)

授業のシラバスはこちら

第15回 7月23日

・いよいよ最終回。この科目は筆記試験をしないので(小テストと音読テストと平常点のみ)最終回でもいつもの授業と同じスタイルでいつもの雰囲気。大量の配布物(出席カード、教科書の残りの部分の解説プリント6枚と教科書の問題の正解一覧を2枚、その他、前回の欠席者用の配布物など)を最前列に並べ、一人ずつ取りに来てもらっている間に機器類のセッティング。なぜか今日も教室の有線LANがつながらなかったので、予定していた質問コーナーでの数件の情報提示を断念。

・質問コーナーの最終回。本来はこの科目では質問コーナーを行わないはずだったのにいつの間にかメインコンテンツに昇格したまま最終回まで盛りだくさんの質問が寄せられた。結局こちらは全部の質問に答えきれず。紹介した質問は以下の通り。「海外で流行っている日本のアニメや映画などはありますか?」(→知的財産学部の学生が相手なので中国でのクレヨンしんちゃんの判決について軽く説明。)「アメリカ人の一般の人たちの日本に対するイメージとしてはどのような特徴がありますか?」(→日本人に対するエスニックジョークの特徴を少々説明。)「海外の自動販売機は紙幣を入れるとおつりが正確に出ないそうですが本当ですか?」(→そういうこともあるのかなあ?あったら困るけど。)「英語にも日本の俳句や短歌にあたるようなものはありますか?」(→文字数や音節数を575に揃えて詩歌を作るという習慣はないけど、歌詞なども含めて韻を踏んだものを作る習慣はある)「他国の言語は一番最初にどうやって訳されたのですか?」(→漂流民の苦労などの資料を参照。日本史で出てくる人物としてはフランシスコ・ザビエルがいるが、この時も実は日本から渡った人の力を借りていた。ついでながら娼婦と通訳が最古の職業という説もあることを紹介。)「日本からアメリカに移住すると国籍を変えないといけないんですか?」(→変えない。国籍を変えるのは非常に難しい。)「イタリア人男性に対しての最大のジェスチャーというのがあるとマンガで見たのですが本当ですか。(図示)」(→世界にはいろいろなジェスチャーがある。手元の「ボディトーク 世界の身ぶり辞典」から3つほどランダムで開いて出てきたものを紹介。)「留学とかではなく旅行のような形で海外に行く時はやはり英語を話せる人と行った方が良いでしょうか?」(→どうせなら自分自身で英語が話せるようになったらどうだろう。ついでながら、海外ではその現地での言葉が使えた方がだまされずに済む可能性が高まるし、安上がりになることも多い。)「日本語にあって英語にない言語はありますか?」(→例えば「太鼓の達人」とか「冷やし中華はじめました」なんてのは英語に直訳しても伝わらないであろうという話。)「なんで西洋の方はジェスチャーが多いのですか?」(→高コンテクスト文化・低コンテクスト文化と絡めて説明)「英語だが日本語に聞こえる面白いものはありますか?」(→いわゆる「空耳英語」。「掘った芋いじるな」や「揚げ豆腐」の類。自分が一番好きな空耳英語として "Come here!"(=神谷)を紹介したらちょっとウケた。)「なぜ欧米人は欧州人と言語が違ってもマリアなど同じ名前の人が多いんですか?」(→キリスト教文化を共有しているから)「中高で習った英語はアメリカ英語ですか、それともイギリス英語ですか」(→どちらかといえばアメリカ英語的。)「なぜ日本人は他の国の人より英語をしゃべれないのでしょうか?」(→ESLかEFLかで言えば日本はEFLだから英語を使う機会が少ない。それが大きな理由の一つ。)「アメリカ留学は危なくないですか?」(→あまり心配しなくても…)「映画とかで黒人の人たちが使っているようなスラングを織り交ぜたりしている英語を日本のアーティストが使っているところを耳にしたことがあるのですか、実際そのような英語をアメリカなどで使っても向こうの人は何も思わないのでしょうか?」(→受け手側の判断は相手次第。受け入れてくれる場合もあれば拒絶するる場合もあるはず。)「サマーバケーションとサマーブレイクではどちらが正しいのですか?」(→どちらも可)「違う地方の人で方言でイントネーションが違う人が英語を話すとイントネーションはやっぱり違いますか?」(→人による)などの質問に回答。

・前回紹介した内容に関するコメントとして「大阪弁は音が抜けにくい(注:無声化が起こらない)からきつく聞こえるのか。」というものがあり、妙に納得させられた。また「国の違いで意思疎通ができないのは人間だけだと思ってました。」という件は前回説明した動物言語の話の関連だが、本当のところはどうかは分からないけど同じ種の生物であっても仮に何かコミュニケーションをしているとして、それが別々の地域に移ったりすると気候や風土で食べ物が変わったりするとフェロモンの成分が変わったりして…などという妄想話も少々。)さらに「英単語のカタカナ読みが心なしか読みづらい気がした。これは成長している証なのだろうか?」というコメントには「素晴らしい!」と回答。

・続いて発音コーナー。前回の配布資料の続きを使い、日本語の「ん」は7種類の音があるというシラバスにも書いた謎解き話を最終回で説明。この話は日本語さえも母語話者が意識しないような発音の仕組みがあるのに、それを外国語である英語でやろうとするのだから、まだまだ英語の発音は奥が深い…というような話につなげたかったのだが、少々説明が足りなかったような気がしている。最終回なのにちょっと残念。

・この時点で残りが30分程度。今日の午後から音読テストを受ける学生もいるだろうと思い、試験範囲である教科書Chapter 6〜9の冒頭から第2段落の終わりまでを「音声を聴く」→「スラッシュごとに同一の長さのポーズを入れた音源を使い、後に続いて音読」→「同時読みゆっくりバージョン」のように3つの練習を4課分全部でやった。その後、5分間自由練習。読めない箇所などがあれば質問するように指示したところ、何名かから質問もあった。

・最後に出席カードの自己申告欄に音読テストの予想点数(15点満点)とこれも含めた前期成績の予想点数(100点満点)を書かせてみた。なかなか面白い結果。普段からサボり気味であることが見えている学生の中には正直に「60点ギリギリ」などと書いている者も。その一方で85点とか90点とか100点とか書いている者もいるが、それは甘すぎる自己評価だな!(笑)おそらく最高点でも85点ぐらいになるような気がしている。毎回の出席カードは全て1点〜5点で評価しているし、小テストや音読テストなど、成績評価のためのエビデンスは20種類たっぷりある。毎週毎週100名以上の出席カードに点数を付けるのは大変な作業だったけど、このおかげで成績を付ける段には一切迷いが生じなくて済む。逆に言えば基準に1点でも足りなければもうアウト。

・今日は音読テストは結局2名しか受けに来なかった。100人以上が5日間に受けに来るわけだから明日から大行列かな?こちらも覚悟して臨みます…。受講生の皆さんも頑張って練習した成果を見せて下さいね。



第14回 7月16日

・祝日授業の1限のせいか、いつもよりも学生数が少ない気が…2週間ほど記帳をサボっているので先週来ていた人数からどれだけ減っているかすぐに把握できないけど、88名という人数はこれまでなかったぐらいに少ないような気がする。

・大学指定の授業アンケートを実施。リアルタイムで集計結果が表示されるのが便利なところなのに、教室からVPN接続がうまくできずみれなかった。先週火曜日の科目では途中経過も表示しながらやっていたのだけれど、今日うまく動かなかったのはサーバーも祝日に酷使されて機嫌を損ねていたからに違いない(笑)

・音読テストについての告知をしてから質問コーナー。もうあと2回ということだし、なるべく多くの質問に答えるという方針で臨んだらやっぱり多く答えすぎた。「先生は今でも英語を学んでいますか?」(→あんまり勉強っぽいことはやっていない)「boughtやenoughのようにghの音は発音したりしなかったりしますがなぜですか?」(→黙字は綴り字を統一する中で後から挿入されたというものが多い)「can'tとcanを聞き分けるコツはありますか?」(→キャーンとクン)「滑舌が悪い人は「さしすせそ」が「しゃししゅしぇしょ」になるみたいですが、英語の方が発音がきれいに聞こえるんですか?」(→まさかそんなことはないだろう。)「なぜイギリス英語とアメリカ英語で表現が大きく変わるのでしょうか。オーストラリアなら離れているので納得いくのですが」(→地理的にも離れているし、今のような両国で見られるようないわば標準語的な役割を持つ衛星放送などがあるわけでもない時代に分かれていって独自の進化を遂げたということ)「bikeとbicycle、どちらも自転車と訳されますが違いはあるのですか?」(→bikeの方がカジュアル)「もし関ヶ原で三成が勝っていたら関西の方言が今よりも発展していましたか?」(→そういうこともあるかも)「世界で一番方言が多いのってやっぱり日本ですか?」(→どうだろう?日本と同じぐらい面積のある国でも同じように方言が発生しても島国ではない場合、他国から侵略を受けたりで方言が失われるなんてこともあるだろうし…)「日本人がネットなどで使っている顔文字は外国の人も使っているのでしょうか?」(→欧米の顔文字はかつては1バイト文字だけで作られていたので :) のような単純なものが多かったが、UNICODEが使える環境では日本でよく使われる複雑な顔文字などが使われることもあるらしい。)「newの発音は「んぬぅ」という感じでいいのですか?「ニュウ」という発音は間違っていたんですか?」(→語頭のnが日本語よりも長めに聞こえるので「んぬぅ」の方が良いかな。)「外国人に英語などで質問された場合、私はジェスチャーをしてあたふたするのですが、外国人がジェスチャーをしているところを見たことがありません。先生は見たことありますか?」(→あると思う。)「言われたことを意識して発音しているが、どうも英語っぽい発音にならない。このまま音読テストに挑むと考えると不安になる。」(→ま、気楽にやりましょうや)「言語が確立し、言語でコミュニケーションをとるようになったから戦争が多くなったとは考えられないのですか?」(→人間と同じような言語を使わない動物にも縄張り争いなどが起こりうる。言語の有無と戦争の多寡は無関係では?)「日本語で575のリズムが取りやすいと思いますが外国でもこのようなリズムはあるのでしょうか?」(→古代ギリシャ・ローマの時代から詞のリズムという考え方はあった。漢詩で言う五言絶句・七言絶句などもリズム。ついでに日本語の5/7/5というのは拍のリズムや「休符」も含めて考えるなら8/8/8という話も。「ふるいけや*** *かわずとびこむ みずのおと***」のようになるが「てをあげて*** おうだんほどうを わたりましょう**」のように5/8/6といういわゆる字余りの場合でも同じリズムで読めてしまうのは同様に8/8/8だから。)「手話は世界共通なんですか?」(→違う。アメリカ手話とイギリス手話さえも別物)「もし、まだ解明されていない言語が見つかったとして、その言語はどのようにして解明するのですか?」(→音声・音韻・形態・語彙・文法などさまざまなレベルで。)「アメリカには日本食の店が何軒ぐらいあるのでしょうか?」(→ありすぎて数え切れない)「日本人はこれから社会に出ると英語が必要になる人が多いと思いますが、英語を使う国の人々は英語だけで仕事できますか?」(→彼らにだって外国語が必要になる場面はあるかも)「英検1級はアメリカの人たちでも難しいのですか?」(→アメリカの人たちといってもいろいろ。試験慣れしていない場合や一定の教養がないと困難な場合もあるのでは?)「外国人に中指をたてると本気できれるみたいなことを聞いたことあるんですが本当なんですか?」(→命の保証はしません)「アメリカで億万長者になるにはどうしたらいいですか?」(→まずは他の人がやらない・他の人にはできない仕事をやってみたら?知的財産学部だから知財ビジネスでも。)「カタカナ発音がむしろネイティブな発音だという単語はありますか?」(→思いつかなかった)「日本では悪口を言う際、オタンコナス、どてかぼちゃ、もやし野郎などとやたらと野菜を悪者にしていますが、外国でもそうなのでしょうか?」(→どうかなあ?野菜にそういうイメージがあるのかもしれないけど、そもそも悪口全体にしめる野菜の割合ってそんなに大きいかな?)「動物の鳴き声にも国によって違いはあるんですか?同じ動物でも違う国の動物同士では意志の疎通ができないとかあるんでしょうか?」(→動物のコミュニケーションはあまり詳しくないけど、例えば何らかの物質を発することでコミュニケーションを図る動物がいたとして、より効果的に自分の意図を伝えるためにコミュニケーション手段が進化し、これが世界同時多発的に起こった場合、同じ動物でも意思疎通ができなくなるなんてことはあるかも?)「遊戯王のカードの英語版を見ているとカードの名前が日本語と英語で違っているものがあります。何か変える必要性があるのでしょうか?」(→商標とかでひょっとしたら引っかかっているのかも?)「英語圏で映画を撮影するときはイギリス英語とアメリカ英語のどちらに合わせて台詞を言うのですか?」(→こういうことを意識することはない。単純にキャストがどちらの英語を話すかで決まる)などの質問に回答。

・発音コーナー。配布資料(改編・再配布自由)に従って日本語の無声化を英語と比較するという話。後半、少々おふざけが過ぎたかもしれないが。

・最初に授業アンケートや音読テストの説明を行ったこともあり、この時点で残り30分。教科書の進度は遅れ気味だが、来週の授業終了後に早速音読テストを受験したいという者もたくさんいるので、とりあえずChapter 8とChapter 9の音読だけ。教科書の問題はもう行わないことにし、またディクテーションの小テストも授業進度の都合上、中止とした。

・最後に出席カードに「英語の発音をこれから良くするためにどういうことをやればよいか、方向性は見えてきましたか?」というテーマでミニアンケート。ざっくり分けてみた感じでは肯定的な意見が69名、それ以外(△で「少しずつ」という回答も含む)が19名。なかなかいい感じの結果ではある。



お知らせ(第2回音読テストについて) 7月14日

今回は個別の日時の指定は行わないことにします。ただし希望調査では以下のような傾向が見られましたので、適宜判断の上、受験して下さい。


・7月23日/7月24日 受講生の約半数がこの2日間に集中しますので、かなり混雑します。
・7月25日/7月27日 やや混雑するでしょう。
・7月30日/8月1日 比較的すいているようです。

希望が少なかった日時については試験日から外します。受験可能日時は以下のいずれかとします。(これ以外にも在室している時間はありますが、事前に調整のない場合には受験を認めません。)
7月23日(月)12:45〜17:00
7月24日(火)9:30〜15:15
7月25日(水)9:30〜17:00  16:30 (校務都合により変更)
7月27日(金)9:30〜17:00
7月30日(月)9:30〜17:00
8月1日(水)9:30〜17:00

神谷担当の受信英語Ⅰの受講生は7月26日(木)の授業後でも受験可能です。LL教室で実施します。

必ず受験票を持参すること。採点・集計の都合上、受験票を持っていない者は減点対象とします。

第2回音読テスト 実施要領
1. 受験票に学生番号・氏名を記入してから7号館8階 神谷講師室まで来て下さい。集計が煩雑になりますので、受験票を忘れた者は減点します。
2. 6〜9のいずれかが書かれたカードを用意しています。カードを引いたChapterの冒頭〜第2段落の終わりまでを教科書を見ながら読み上げてください。制限時間は設けませんのでゆっくり丁寧に読んでください。
3. 終了後、点数と評価について簡単にコメントします。受験票を回収して終了です。

評価項目(15点満点)
・スラッシュで切って読めているか(2点)
・スラッシュ以外の場所では滑らかにつなげて読めているか(3点)
・全ての単語を読めているか(2点)
・個別音が上手に発音できているか(2点)
・強弱がきれいに区別できているか(2点)
・音の上げ下げは自然か(2点)
・教科書の音源が物まねできているか(2点)



第13回 7月9日

・出席カード配布。前回同様、最前列から順に束で回すだけで配布。

・再来週から開始する第2回音読テストの実施可能日を板書し、出席カードのミニアンケート欄に各自の受験希望日時を第3希望まで書いてもらった。ちょっと集計が大変かもしれないけど何とか来週までに集計して学生番号と決定した受験日時をまとめたプリントを作って配布する予定。

・質問&コメントコーナー。例によってすごい枚数。コメントとしては「日本語表記のあいうえおと発音記号で表した時とで違いが出て面白いと思った。」「発音は何回練習しても慣れないです。この授業が終わるまでには良い発音ができるように努力したいと思います。」「日本語のあいうえおがいかにいい加減かよく分かりました」(→いい加減というわけじゃないと思うけど…)「おふざけフレーズがだいたい5・7・5なのが気になります。」(→引用元で5・7・5のものが多い。オリジナルのものは必ずしもこれにこだわっていないけど。)「言語が分かれるのは別々の生活をしていると自然に分かれていく。だとすると日本がもし2つに分割したら言語も違ったものになるんじゃないかと思った。」(→現実的にはあり得ないだろう。例えば西日本と東日本で完全に交流が途絶えるような状況になり、かつ西と東で同じテレビ番組は全く見れないというようなことになったりすれば話は別だろうけど。)

・質問としては「日本語を英語にしたとき失礼な言葉とかありますか?」(→年齢を尋ねることなどは失礼になる、ほかいろいろ。)「アメリカでは兄弟・姉妹を表現するときbrother, sisterなど兄と弟、姉と妹を区別しませんがなぜでしょうか?」(→区別する必要がないと思っているから。)「発音記号を見ても発音がよく分からないのですがどんなものを見て聞いてすればよいでしょうか?」(→「発音記号」でググったらいくらでも勉強できる素材はあるはず。)「元KAT-TUNの赤西仁の英語発音は良いのでしょうか」「女性アーティストのBENIという人の発音は上手いんですか?」「CHEMISTRYのChange the Worldの発音は良いのでしょうか。日本人の中で誰が一番Change the Worldを上手に歌っていますか?」(→赤西仁、BENIの発音は上手い。CHEMISTRYはカタカナ英語的なところが多い。他にChange the Worldを上手に歌っているのは佐藤竹善とATSUSHI。他には調べていない。)「How come...とWhyの違いは何ですか?」(→スピーチレベルが異なる。How come...は話し言葉でしか使わない。)「外人の方は唄っている歌詞をしっかりと聴き取り理解しているのですか?日本の歌の場合でもなんと言っているか分からない時がありますよね?」(→日本人の場合と同じでは?)「外国の人が日本人が鼻をすする音を嫌うというのをテレビで見たことがあるのですが本当ですか?」(→文化による…テレビで見たならそれを疑うこともないのに…。)「サ行のシから始まる単語は全て「すぃ」に変化するのか?」(→sheは「すぃ」ではなく「し」の音。ちょっと質問の意図が分からないけど。)「浜崎あゆみの曲にDearestというのとBelievedというのがありますが言葉の意味は同じですよね?」(→そんなことはないと思うけど?)「人間が初めに口から発した音はどのような音ですか?」(→人間というのをどの進化の段階のものと見なすかという問題はあるが、例えばホモ・エレクトゥスは脊椎の穴が小さすぎて呼気を調整できなかったらしい。解剖学的にみて長く複雑な発話は不可能だった。)「newsとnewspaperは「ニューズ」「ニュースペーパー」と分けて発音すると聞いたことがあるのですが高校の先生などは両方とも「ニュース」と読んでいました。大した違いはないのですか?」(→newsという単語は14世紀にnewの複数形からできた。ここでは濁るsの音になるはず。)「oftenはなぜtを読まないで発音するんですか?他にもtを読まない単語はありますか?」(→黙字はあとから古い時代の綴りに揃えるために入れたという場合ともともとあったものが読まれなくなった場合の両方がある。他の例としてはfastenやcastleなど。)「単語を覚える時には声を出しながらの方がいいんでしょうか?」(→そう思う。)「なぜアメリカと日本で速さの単位などを変えてるんですか?」(→変えているのではなく揃えていないだけ。)「日本で英語の授業があるようにアメリカでは他の国の言語を勉強したりするんですか?」(→イングリッシュ・オンリー運動もあるが、フランス語・ドイツ語・スペイン語などを学ぶところも多い。)「韓国語にはカードやケーキのような伸ばす音がないと聞いたのですが本当ですか?」(→本当)「アメリカの漫画でBANG!やDOBONG!」のような表現が良く出てくるのですが英語の擬音の最後にはGが来るものなんですか?」(→もしもこれらがNでおわったら、バンヌ、ドボンヌみたいな音になってしまうはず。)「アメリカの調味料のさしすせそはどうなるのですか?」(→そんなものはない。sssssでsugar, sugar, sugar, sugar, sugarなんていう冗談もあるかも?)「英語でTwitterはどのように発音するのですか?」(→トゥイターに近い)「日本語の理解力が未熟な幼少期に英語をさせると日本語の理解に悪い影響を与えると新聞か何かで見た気がするのですが実際のところどうなのでしょうか?」(→悪い影響を与えるほどに深く幼少期から英語をやる人はそんなにいないのでは?)「カタカナ発音を治すためにはどのようにすればいいのか教えて下さい。」(→とりあえず個人指導を受けに来て下さい。)「ぢ と じの発音の違いはありますか?」(→ない。でも区別したければʤとʒの区別でもしてみたらいい。ついでに木材と材木の「ザ」の発音の違いを説明。)

・その他、前回の質問&コメントコーナーで出てきた話題についての学生からの追加の情報提供などもあった。(「しーん」という擬音語を漫画に持ち込んだのは手塚治虫とのこと。)

・回答を用意していたつもりだったがうっかり別の例を持ち出してしまったためにあまり回答にならなかったという残念な質問があった。「なぜ日本語には音や状況を表現が多いのですか?」という質問では関西弁のオノマトペの話(月刊言語2001.8より)を紹介するだけで終わってしまった。ちょっと的外れだったかも。

・発音コーナーは前回配布のプリント(Excel形式、改編・再配布自由です)の(2)の面をざっと復習してから(3)の面に入った。1つずつ日本語と比べながら発音。

・教科書コーナーはまずChapter 8の英文音声を聴いてから発音コーナーで練習した趣旨に基づいてPhrase Reading Worksheetの区切りで語頭に注意しながら練習。再度音を聞いてから教科書に入っているスラッシュ単位でのリピート練習用音源を使い、音読。本文の音読だけで終わってしまったため、残りの授業回数を勘案するとディクテーションの小テストが出しにくくなってしまったが、さあどうしようか?Chapter 2つ分だけの小テストを行うかどうするかを検討せねば。

※やたらと質問&コメントコーナーの部分だけ詳しく書いているけど、発音コーナーと教科書コーナーだけで50分ぐらいは確保しています。いや、それでもやっぱり質問&コメントコーナーが多すぎるのでしょうね…。



第12回 7月2日

・出席カード配布。いつもなら一人ずつ渡すのだが何か面倒になったので束ごと後ろに回す形で配布。複数枚キープしておいて不正利用しようとする学生もいるかもしれないが、何かその日の授業に関することを書いて提出しないとポイントつかないから出す意味ないし…(筆跡変えて他人の名前で提出するとかヤメテね!)

・質問&コメントコーナー。相変わらず質問が多い。1限のクラスの方はもともと質問コーナーはなかったはずなのにいつの間にか…。道理で予定通りに教科書が進まないはずだ。「おふざけフレーズはオリジナルですか?」(→アイデアといくつかのフレーズは靜哲人先生の著作から借用しているけど半分以上はオリジナルまたは過去の受講生が考えてくれた作品)「厳密な発音記号とは何ですか?」(→発音コーナーで国際音声記号のことを少しだけ紹介)「眠くて集中できなかったから月曜1限はやめてほしい」(→眠いのは誰のせい?)「発音練習の際に先生の発音を真似して読んでも何か少し違う気がするんですけど滑舌の悪さは関係していると思いますか?」(→単なる練習不足では?)「EXILEのATSUSHIの英語の発音は良いですか?」(→YouTubeで全編英語で歌っている動画とかが見つからなかったので判断保留。洋楽カバーとかを唄っている人の動画を紹介してくれたら聞いて確認してみます…といったら数名から今日の出席カードに数名のアーティストの名前が…)「先生は英語以外の外国語の中で話せる言葉はありますか?」(→韓国語を少々…いやいや、そんなレベルでもないけど。)「知的財産学部は第2外国語の科目がないですがこれってどうなんですか?」(→自分もそう思う。せめて韓国語ぐらいはあっても…。中国語は工学部設置科目があるので他学部履修可。)「アメリカの初めの国旗の星の数は何個だったのですか?」(→13。こんなのググったら簡単に見つかる質問なのでポイントなしです。)「アメリカ人が日本語で発音しにくい音は何ですか?」(→語頭の「ツ」の音など。)「J-Pop、K-PopはあるのにアメリカのPopのA-popがないのはどうしてですか?」(→J-Popは1988年頃から、K-Popは1990年代中頃から使われている言葉のようだが、それ以前からアメリカのPopがあったからでは?)「英語ばかり話していると標準語になると聞きました。実際どうなんですか?」(→よく分かりません。)「言語が分かれだしたのはいつ頃ですか?」(→例えば遊牧民族が東と西に別れた時!?)「歯並びが悪かったらうまく発音できなかったりするんでしょうか?」(→歯がないとかいう状況でなければあまり関係ないのでは?)「フランス語などにある中性語(?)はニューハーフ語ということではないんですか?」(→文法性と自然性は違うし、中性といってもニューハーフとは無関係。)などの質問に回答。

・発音コーナー。前回の出席カードに受講生が書いてくれたおふざけフレーズの紹介。「ほほをたたいてはれあがる」「ぶっつけ本番ぼっこぼこ」「爆音ぼんぼんばかやろう」「暴走族バイク飛び乗りブルンブルン」「ベビーカーバブバブ言ってる赤ん坊」「母の日に唄ってみたよヘイヘイホー」「泣いてるベイビーにベロベロバー」などを「採用作品」として板書。その後、新しいプリント(Excel形式、改編・再配布自由です)を配布。このプリントでは英語の音の仕組みにちょっとだけ敏感になるために、日本語の50音は英語発音と対応させるとイ段とウ段で子音が異なることがあるということを紹介したものと、英単語の最初は「溜めて読む」という練習のために用意したもの。今日は最初の「日本語の謎」の部分の講義程度だけだったが、来週と再来週で「溜めて読む」練習をいろいろやってみる予定。

・教科書コーナーは前回の続きで教科書の問題から。結局は次のChapterに入れず。どうしてこうなった?

・途中、私語をしてはならない場面の私語があり、2名の出席カードを回収するという事件が発生。以前の約束でこういうことがあった場合は「追放」ということにしていたが、ここ数週間、少しずつ私語が増えてきたので強権発動。当該学生2名は授業後に謝りに来たが、謝ることよりも周囲の迷惑を考えろと言いたい。

・うっかり出席カードのミニアンケートを出題せずに授業終了を宣言してしまった。本当は「英語の発音をこれから良くするためにどういうことをやればよいか、方向性は見えてきましたか?」的なことを書いてもらおうと思っていたのだが、次回に送ることにする。



第11回 6月25日

・ディクテーションの小テストの準備として、出題範囲の英文3課分をプレイリストにまとめて計4回ずつ流している間に出席カード配布。その後、小テストを実施してペアで交換して採点、回収。

・質問コーナー。「自分のイメージだと外国というだけで危険なイメージがあります。安全の定義は難しいですが居住できるレベルだとどんな国がありますか?」(→そこまで考えなくても。とりあえず外務省のホームページで情報収集を)「言語の統一は無理なのでしょうか。また、これまでの歴史で人間が統一された言語を話していた時代はあったのでしょうか。」(→無理。少なくとも言語学的に分かる範囲では人間が統一された言語を話していた時代はない。)「(thの発音に関して)上下の歯で舌先を軽く挟んで発音するのが難しいんですけどどうすれば上手く発音できますか?」(→とりあえずプリントの通りに練習するところから。)「先生がこれまで覚えた英単語で発音やイントネーションが似ていて間違いやすいまたは要注意な単語はありますか?」(→自分はsemesterとcemeteryを間違えたことがある。)「she/see/seaの発音は違うのですか?」(→sheがsee/seaと違う)「eとéの発音は違うのですか?」(→言語による。話のついでに日本人の名前でローマ字表記したら残念なことになる「井上」(普通にフランス人が読んだらイヌー)と「鈴木」(普通にドイツ人が読んだらズツキ)の話を紹介。)「なぜ世界の言語を英語だけにしないのですか?」(→だったら明日から世界中が英語になってもいいの?困らない?)「代名詞のIはなぜ大文字ですか?」(→見やすくするため)「外国人のお相撲さんはすごく日本語をペラペラ話します。モンゴルなどのお相撲さんになる人が多い国は日本語と似た発音なんでしょうか?」(→必ずしもそういうわけではない)「映画を字幕なしで見るのにどのぐらいかかりましたか?」(→英米語学科の授業を受けまくっていた大学2年の頃の夏にニュージーランドでシュレックを字幕なしで見てみたがまだまだつらかった。でも最近は時々日本語字幕が邪魔に思えることもあったりするかも)「犬の鳴き声は日本では「ワン」、アメリカでは「バウ」ですが「バウ」というのがしっくり来ません。同様にアメリカ人からすると「ワン」がしっくり来ないのでしょうか」(→そもそも犬が唇をいったん丸めてから開いて「ワン」と言うことも、唇をいったん閉じて「バウ」ということもない。どっちの音も違う。)「日本語でいう「今は昔」みたいな矛盾語は英語でも存在しますか?」(→これは矛盾語というわけじゃない。矛盾語としてすぐに思い出すのは相手に対する悪口で出てくる表現とかの例。例えば「クソッタレの便秘野郎」みたいな表現とか。)「英語ばかりしゃべっていると日本語がしゃべれなくなりますか?」(→母語はそう簡単には喪失しない)などなど今日も盛りだくさん。

・発音コーナー。前回の出席カードで募集したおふざけ発音練習フレーズのオリジナル作品で面白かったもの、使えそうなものを板書。練習しやすいように少しだけ手直ししたものもあるが、採用作品は「ろれつがまわらなーい」「サンマの採寸すぐ済むさ」「アザラシザーザー雨ざらし」「さっきお寿司を食べました」「すばらしくおいしい寿司」「残念全然的外れ」「アサリとサソリが騒いでる」「人生自力で乗り越えろ」など傑作揃い。これらも練習に加えながらr/l/thの復習を一通りやってからfとvの練習。紹介したフレーズは「腹減った腹減ったお昼ご飯」「母の皮膚 母の皮膚 母の皮膚」「ほっと一息コーヒーで」「ぶんぶんぶん 蜂が飛ぶ」「ぼろぼろで涙ぼろぼろ」「バイキンべたべた文房具」「バイキンマンびびって自爆でバイバイキーン」と今日もおふざけモード全開。そして今日も学生からフレーズを募った。面白いのがいろいろありそうだけど来週までに採用作品を決めることにする。

・教科書コーナー。発音練習の方でかなりの発音が出そろったので、教科書Chapter 7を細かく切りながら音読する際にもなるべく発音の細かい所も注意しながら練習。おふざけフレーズなら結構きれいな発音ができる者も多いが、英語だけを読んでいるとまだまだ不十分という場合が多い。その後、ポーズ入り音声で練習したところでほとんど時間切れ。少し早めに終了。次回は教科書の単語問題の答え合わせから。

・出席カードの自己評価欄・ミニアンケート欄には「隣の人よりもうまく発音練習できたか、改善すべきところはどこか。」という設問にしたが、「○○君よりも上手に発音できました」とか「○○さんには負けました」などと書いてくれている学生が多くて楽しい。また、vの練習などは「なるべく汚い音で」と指示しているので「○○君には汚さで負けました」などというコメントも。隣の人もそうだが、先週(先月/去年)の自分の発音よりも今週(今月/今年)の自分の発音の方が上手だ!と自信を持って言えるように練習に取り組んで欲しいところ。



第10回 6月18日

・出席カードを配布しながら教科書Chapter 6の音声を再生。1回通して再生する間に出席カードを配りきれなかったのでリピート再生。

・質問(とコメント)コーナー。前回の授業で扱った内容や授業内容への受講生からのコメントとしては「共通言語の需要が拡大すると従来の言語に携わる仕事や文化が減ると思う。まあそんなにすぐシフトしていくものではないと思う」「課題が多すぎる。この授業が一番多い。英語をうまくしゃべりたいが多すぎる」など。質問としては「なぜ英語ではrとlの発音を明確に区別するのですか?」「先生は日本語を覚えるような感覚で英語を覚えたり読んだりできるのですか?」「杉田玄白は辞書もないのに誤字等の修正(?ママ)はどのようにしていたのでしょうか?」「洋楽の中で日本語が使われることはありますか?」「新しい言語ってどうやって生まれるのですか?」「人工言語も自然言語も元は人間が作ったものなのに、どのような定義で人工言語と自然言語とを分けているのですか?」「自然言語は減る一方でもう増えないのですか?」「昔、辞書はなかったですが、辞書はいつから書かれているのですか?」「外国に居住するなら先生はどこがいいですか?おすすめを教えて下さい。」「発音練習で一番効果的な方法は何ですか?」「同義語を上手く暗記する勉強方法などありませんか?」「留学しに行った場所に日本語を話す人がいると英語を身につける能力が下がるというのは本当ですか?」「ドイツ語、フランス語に特有の文字はありますか?」「日本で侍などが使いそうな「申す」や語尾に「ござる」など現在ではめったに使わないような昔の言葉も英語にありますか?」「日本では古典の授業がありますが、アメリカなどでも古典のような授業ってありますか?」「人が進化の証として言語を手に入れたのなら、人以外の生き物が言語を人と同じように使えるようになる日はくるのだろうか」など。

・発音コーナー。前回配布の発音プリントでrとlに関する練習をもう一度復習してから、rとlを練習できる「おふざけフレーズ」として「あぶらもの とりすぎ みるみる ふとりすぎ」「るんるんしてるねー!」を追加。続いてすんだthの練習を行ってから「さようなら せんせいみなさん またあした」「すばらしく せいせきあがり うれしいな」「そんなそうさは しりません」で練習。そして濁ったthも練習してから「じかんわり ぜんぶずれてて ずっこけた」「かぜひいて つくるぞうすい あじもなし」「あじさい あじさい はなざかり」で練習。(一部のフレーズは靜哲人先生の著作より借用。)その後で3分ほど時間をとって、学生からこの手の練習用フレーズを募ったところ、かなりいろいろなアイデアを出席カードの余白に書いてくれた。なめらかに練習できるフレーズをいくつか、次回の練習用に採用予定。爆笑フレーズも多数集まって非常に楽しかった。

・教科書コーナー。Chapter 6を発音プリントでの練習も踏まえながら少し細かく音読練習。その後、スラッシュごとに同じ長さのポーズを入れた音源を使い2回音読。2回目は「声を大きくする」「音の上げ下げを真似する」「単語と単語のつながりを意識する」のどれか1つを目標にして練習させることにした。続いて教科書の単語問題とディクテーション問題。途中の内容理解問題は時間の都合で省略。次回ディクテーション問題のChapter 4〜6を使って小テストを実施予定。

・出席カードの自己申告欄・ミニアンケート欄には「英語の音とリズム」の学習に関係しそうな復習をこの授業以外にどのぐらいやっているのか、どんな方法をやっているのかを記入させた。中には堂々と「復習していません」と書いている者もいるが、1時間復習とか、2時間復習とか、週に3〜4日は発音の練習をしているといった嬉しいコメントも。夜寝る前と通学中に英語の音声を聴くとか、教科書を見ながら音読しているとか、教科書の単語調べをやるとか(この授業では教科書の和訳も配布しているし、音とリズムに集中することにしているので、特に英語そのものを学習するという課題は指示していないが、上手に勉強してくれている者もいるようで嬉しい。)でも最も多いのは1週間で5分とか10分といった回答。それじゃちょっと不十分かなあ。教科書の付属CDをただ聞き流すだけでもいいから、できるだけ毎日やって欲しいところ。



第9回 6月11日

・いつも授業ごとに配布物などを全部カゴにまとめており、カゴごと教室に運ぶのだが、どういうわけか今日の授業とは異なるカゴを持って行ってしまうという失態。慌てて研究室に戻ろうとして教室を出たが教室に研究室の鍵を忘れるという失態。そして教室に戻ってきたものの、教室で流す教科書の音源をiPhoneに転送し忘れて流せないという失態。(いつもはMacBookAirを持ち込んでいるが、音声を流すためにしか使っていないので、たまにはiPhoneから流せばいいだろうと直前で荷物を減らしたのが失敗。)みたび研究室まで戻ることになった。月曜1限からグダグダですね…。

・出席カードを配布し、先週でようやく終わった音読テスト(なぜか締切が延長になったとかいうような噂が流れているようなので、本日の昼休みを最終期限としたらぞろぞろと追加で7名ほど受けに来た)の講評と学期末にやる2回目の音読テストに向けてのポイント説明など。

・いつもは授業の最後に書いてもらう出席カードの自己申告欄とミニアンケート欄だが、今日のテーマは「授業も残り7回、後半は何パーセントぐらいの勢いで頑張るか」を数字と自由記述にて。授業後に集計してみたら100%頑張るという学生も3分の1以上もいるのが嬉しかった。53%とか40%とか22%とか書いている学生がいるが、それは単位不要ということなのか?英語の音とリズムについて授業への参加も一定の水準で達成してもらわないと困るし、せめて60%以上と書いて欲しいところなのだけれど。

・前回の出席カードに書かれた学生からのコメント、特に前回の授業の最後で問いかけた「この授業を通じて英語への苦手意識は少しぐらい直ったか云々」に関するコメントを読み上げたり、いろいろ寄せられている質問への応答。(質問コーナーはブリッジ・イングリッシュⅡだけの予定だったが、もうこちらの科目でも「毒を食らわば皿まで」的に授業のメインコンテンツに昇格で良いだろう。後期の授業ではどうするかまだ分からないけど)「問いかけ」に対するコメントとしては「発音練習を繰り返し授業でやっているので英語が楽しくなってきた」「聴き取りは上手くなったが文法はまだ苦手」「俺が英語圏の人にならない限り治らない」など。また前回の授業で扱った内容などに関するコメントとしては人工言語の話、日本以外の文化について関心を持った学生がいた。質問は「日本の手話とアメリカの手話は意味が異なるのか」(→違う)「日本の楽曲は歌詞に英語が含まれている場合があるが洋楽の歌詞には他の言語があまり含まれていないのはなぜか」(→外国語への憧れの度合い?)「外国語の言語は英語が土台になっているのか」(→違う)「昔の人たちが辞書も何もない時代に他の言語と自分たちの言語をどのように対応させたのか」(→杉田玄白や大黒屋光太夫の話を紹介)「日本人の英語は丁寧すぎると聞くが本当か?」(→そんなことは…?)「短期留学で少しでも英語を習得できるか。長期の方が良いか」(→短期で大化けする人もいれば長期でも全く変わらない人もいる)「母音に挟まれたtはラ行の音に変わるというが、なぜateは変わらないのか」(→文字ではなく音で考える。ateのeは読まない)「『ナイスシュート』は英語として正しくないというのは本当か」(→shootは動詞だからおかしい)など。

・今日から「『あいうえお』で英語発音練習」と称した新しい発音プリントを利用。(PDF版。改編・再配布自由。Excel版はこちら。)これでrとlの音の練習を実施。プリントへの補足として「母音の後ろにrがあるときは唇の形をなるべく変えずに舌全体を後方に引っ込める」などの説明も。また「おふざけフレーズ」として「タラちゃーん、イクラちゃーん、ノリスケさーん」「プリプリのエビどれー?」「とろろ芋とろとろー」で練習しながら「日本語のラ行子音は一瞬で終わるがrとlはどこまでも伸ばせる音」などといった説明も行った。学生たちもこういう「斬新な」練習方法はかなり喜んでいたような印象。「rとlの読み方の違いなどが今までよく分からなかったが少しずつだが分かってきた」「発音練習がこんなに楽しいとは」なんていうコメントも。次回もおふざけフレーズ満載の予定。お楽しみに!

・新しい学習方法を取り入れた回はどうしても教科書をやる時間が十分にとれないが、前回答え合わせした部分を音読する際にも少なくともrとlには意識を向けさせることができるので良しとする。ディクテーション問題の小テストは再来週実施を予告。結局教科書はChapter 5の終わりまでしか進まなかった。受講者数が多いことと、質問コーナーにも異様な盛り上がりがあるためにあまり進められないというのもあるのだが、まあ教科書を終わらせなくてもいろいろなことをきっかけに英語の音とリズムに興味を持ってくれさえすれば良いんじゃないかな。



第8回 6月4日

・出席カードを配布。中途半端なところ(ディクテーション問題)から開始することになっていたので配布時には英語音声を流さなかったが、どこか適当なところのを流しながら配ってもよかったかも、と後で気づく。

・最近、遅刻者が少々目立ってきたので、出席カードを配り終わって、しゃべり初めてから入室した者には角をちぎった出席カードを配布した。遅刻者チェック。また、前回「私語厳禁」の緊急アンケートをやったことを最初にも確認して牽制。それでも残念ながら数名しゃべりそうになっている状況は見かけたのだけれど。

・告知2件。個別の音読テストの受験者数が伸び悩んでいる。今週金曜日が最終期限なのに半分も受けに来ていない…)大行列ができなければ良いのだけれど…。それと今日の映画英語マラソンの案内。

・質問コーナー。やはり予定していた分を全て答えることはできなかった。最近は授業への感想も増えてきたので、今日は感想などを多めに紹介。質問として取り上げたのは「どこかの言語に単語1つ1つに性別があると聞いたことがあるがその言語には差別問題はないのか?」「言語を今まで最高いくつ覚えた人がいるのか?」「a hurricane と african は聞き間違うことはないのか?」「アメリカでは肥満の人は自己管理能力が欠如していると判断されて就職とかで不利なことがあるというのは本当ですか?」など。前回、人工言語の話を少ししたので、これに派生する質問やコメントも多かった。でも「人工言語には知的財産権は適用されるのでしょうか?」という質問が出てくるところはさすが知的財産学部の学生。人工言語の作者は世界平和などを願っていることが多いが、中には自分の作った言語こそが完璧だという思想を持ち、権利を主張する場合もあるが、そういう人工言語はだいたい失敗している(というよりも人工言語で成功したのはエスペラントぐらいしかない)みたいな話をした。また以前、言語の変化について喋ったことをきっかけに「言語学では未来の言語がどういうものになるのか予想できるのですか?」という質問が寄せられていたので、眉につばをつけて聴くべきであると前置きをした上で城生佰太郎『言語学は科学である―「象ガ国会デ宿題ヲ忘レル」不思議への招待』の最終章で紹介されている「21世紀末の日本語はこれだ!」と紹介されている部分をそれっぽく音読した。

・発音コーナー。今日でこれまで8回続きで使ってきたプリントは終了。今日のポイントは of の弱化や母音間の t など、比較的良く出てくるものが中心。何度も繰り返し紹介している内容語と機能語の区別などにも触れながらひたすら音読練習。相変わらず発音練習の声が出ていない者が特に教室後方には目立つが、まあ声を出さなくても英語の音の仕組みだけでも意識を向けてくれて、聴き取りの時に生かしてくれるのであればそれだけでもいい。本当は上手に発音できるような練習もして欲しいところなのだけれど。次回からは個別の音を発音する練習を行っていくシリーズのプリントを中心に、rとlの音からやっていく予定。

・教科書コーナー。前回やり残したディクテーション問題だけやってからChapter 5に。Phrase Reading Worksheetを使って音読してから、教科書の方はスラッシュごとに同じ秒数のポーズを入れる形で予め加工した音源を使って後について読む練習。そのあとで音源と重ねて読む練習。いつもと違う練習を取り入れたので少々難しかったという声もあとで聞こえてきたが、毎回同じ方法だと飽きるので少しずつ工夫していかねば。その後、教科書のAとBの問題をやって答え合わせ。教科書Aの単語問題の音読までやってしまいたかった。次回はChapter 6に入るので、このプリントに目を通してくることが宿題。

・授業最後の恒例、出席カードの指定欄を使った自己申告およびミニアンケートとして、今日は「この授業を通じて英語への苦手意識は少しぐらい直ったか。どの辺が効き目があったか。あるいはなかったか。英語嫌いがまだ直らないという人は直らないとはっきり書く」という形で問うてみたところ、102名出席のうち、半数以上がポジティブな回答を書いてくれているように感じた。一方、「相変わらず英語は苦手です」「変わりません」という者も30名ほどいるし「発音練習でますます苦手意識」という者も数名いるようなのがちょっと残念。あと7回の授業で英語に苦手意識を持つ学生を少しでも減らすことができれば良いのだけれど…。そしてまだまだ「戦い」は続く。



第7回 5月28日

・教科書音声を流しながら出席カード配布。英文を見ながら音を聞くという学習のためにやっているのに、後ろの方にいる教科書を開こうとしない学生は一体何を考えているのだろう?

・出席カード配布直後に「緊急アンケート」と称して、まずは出席カードの自由記述欄に回答欄を一つ設けさせた。そしてとにかく「○」とまず回答することを指示。その後で「緊急アンケート」の設問を発表。「今後、私語をしてはならない場面では私語をしません」という趣旨の設問だが、今回この設問に○以外で回答する者は即追放、また来週以降も今回「○」と書いた者がこの約束を破ったら追放するという、無茶苦茶な方法による私語しません宣言をさせたところ、さすがに今日の授業は効果テキメンで全くと言っていいほど私語が発生しなかった。しかしこれでは学生らも疲れるので、話題の変わり目や練習問題を行っている際などは隣近所と相談しながらも可ということにした。ガス抜きは必要。

・質問コーナー。前回、2週間ごとに1つずつ言語が消えていくという話をしたら「いずれなくなるんじゃないですか?」という質問。そこで前掲書p.124に書かれている「これから二,三百年の間に一国家あたり一言語しかなくなり、最終的に全世界でたった一つの言語しかなくなるという断言している学者もいる」という話をさらっと紹介。他に「アメリカのバスを降りるときに「あげどうふ」(= I get off )と言って伝わるか」(→自分はニュージーランドで実際にやってみたら通じた)、「なぜCanが「キャン」ではなくて「クン」という音になるか」(→内容語と機能語、優先して伝えるべき部分ではない、また多音節語で曖昧母音が生じるといった話と絡めながら説明)「PolicemanとPolice officerの違いは?」(→性差別的な単語を排除するという必要性とPCに関する表現について、またややこじつけめいているが学生らに考えておいて欲しい話題として history と herstory について紹介)「日本人のアーティストが日本の曲を英語でカバーしている曲を聴くことで英語になれることができるか」(→英語の発音が下手なアーティストも多い。上手だと思うアーティストを紹介。宇多田ヒカルやKOKIAなど)「言語が消えていくという話でしたが、逆に新しい言語ができることはありますか?」(→ピジンとクレオール、人工言語の話。さらに日本人が作った人工言語としてノシロ語の話を少々。また、ニカラグア手話についても少しだけ触れた。)「アメリカ英語とイギリス英語の違いは?」(→音声の違いを少しだけ紹介)「ネイティブアメリカンも文法の勉強をしたりするんですか」(→国語教育の一環で母語を学ぶ機会があれば規範文法も学ぶ。)といった質問に回答。また、前回の出席カードに卑猥な内容を書いていて、上から修正テープで見えなくしているという者がいたが、そういうことをする者は今後は追放するということで注意喚起(当該学生は前回の授業を欠席扱いにすることも宣言。学習記録など他に平常点として評価できる項目が何一つ書かれていなかったというのもあるがペナルティの意味も込めて。)

・発音コーナー。6ページ目を2回ずつ読んでから7ページ目に。だんだんレベルが上がっていくので、今日は細かく切りながら、また音の変化の部分を確認しながら紹介。これまでは単語と単語がくっついて前の単語の最後の音が消えるのは同じ音の時というものが多かったが、今回は調音点が同じであれば前の音が消えることもあるという話へと拡張。

・教科書はChapter 4を音読してから教科書の問題へ。A〜Eの問題のうち空所埋めのCの問題だけができなかったので、次回はここから開始。

・出席カードの自己評価欄はARCSのSで「この授業に満足しているか」を○△×と自由記述で書いてもらった。ここでは授業そのものへの満足ではなく、過去7回の授業を振り返って自分自身の取り組みにも満足しているかを考えさせた。○が87名、△が19名、×が3名という結果だったが、特に△で自由記述があった者の回答を見ると、復習が不十分であることを自覚している様子。確かに授業中はいろいろ発音練習しているが、やっぱり授業外でも何度も音を聞いて、何度も口を動かして欲しいものだ。そうすればきっと上手くなるから!

・音読テストは既に20名程度が受けに来ているが、まだあと100人以上!



第6回 5月21日

・先週実施した大学公式の授業アンケートの結果をプロジェクタで映し出して講評など。

・出席カードを配布する際に教科書英文の音声を流すのはいつも通り。音読テストを想定してChapter 1の音声を流したが、リスニング小テストの方を優先して、教科書のディクテーション問題のChapter 1〜3を連続して流すことにした。

・教科書とほぼ同じ場所を抜き取った聴き取り穴埋め問題を5問。Chapter 1から2問、Chapter 2から2問、Chapter 3から1問。終了後は隣同士交換して採点。

・告知2件(音読テスト、映画英語マラソン)

・質問コーナー。「どうしたらなめらかに読めますか?」(→音のつながりを意識。これはいつも授業でやっていることなのだけれど)「日本の地方によって英語の覚えやすさは変わるのか。例えば九州方言を話す人よりも関西人の方が英語を習得しやすいとか」(→たぶんそんなことはないでしょう。それよりも個人の努力の方が成否に関わる要因としては大きいはず)「日本人がネイティブスピーカーに完璧にものを伝えることができるのにはだいたいどのくらいかかりますか?」(→完璧に伝えるといっても店でものを買うといった場面なんかではすぐにできるようになる。少しずつ表現できることを広げていくことが重要。)「TOEICの勉強をする際に大学受験で使っていた文法問題集とTOEIC用の問題集、どっちがいいですか?」(→大学受験用の文法書で全範囲を網羅してからの方がよいかも。ただしTOEICは大学受験よりも遙かに密度が濃い)「世界には何カ国言語がありますか?」(→何カ国という訊き方はおかしい。5000〜7000言語というのがよく言われる数だが、デイヴィッド・クリスタル「消滅する言語」によれば2週間に1つずつ言語が消滅している)「アメリカ人にバカと言ったらbackupと聞こえるのか?」(→そもそもbackupだけを誰かに対して言うことってそんなにあるかなあ?あるいは日本語の「バカ」が英語のidiotに対応していることを知っている人も多いかも。)「大文字・小文字・筆記体が分かれているのはなぜですか?」(→書字材料の変化によっていろいろな書体が生まれた)「先生は今まで何カ国に行ったことがありますか?」(→5カ国。ただしスロバキアにはドナウ川を歩いて渡って15分だけ滞在。)などの質問に回答。

・出席カードには「今日の授業内容で気になったこと/今日、新たに学んだこと/覚えておきたい表現」を書くことになっており、ここに質問が書かれているものに回答することにしているが、中には授業で話した内容を誤解して全く事実に反する内容を書いている者がいる。例えば「日本語は世界でも難しい言語の1つなので…」というようなことは過去の質問コーナーで出てきたときにきっちり否定しておいたのだが、こういったことを書く者は話を聞いていないのだろう。また、意味がよく分からない質問も時々。「allowsという単語の発音がうまくできない。allowysという単語とよくにているなと思った。」とあるが、allowysなんて単語は知らない。一体何を尋ねたかったのだろう?

・発音練習プリントの5ページ目を復習してから6ページ目へ。今日のポイントは t の弱化 center of「セナラヴ」や in front of「インフラナ」 や語末のエル for a while「フラワイオ」twenty dollar bill「トゥェニーダラービオ」みたいな練習と、以前単語レベルでは練習している important, cotton, suddenly, couldn't のような -tn- や -dn- の練習とmostly, partlyなどの -tl- の練習が中心。次回分のプリントも配布。

・授業開始時のアンケート結果へのコメントでかなり時間を使ってしまったこともあり、教科書コーナーに入るところで既に残り時間が非常に少ない状態に。結局Chapter 4の本文を音読するだけで時間切れ。残念なことに授業終了間際に私語で授業妨害をする者がいたために注意して2分程度のタイムロスもあったのだが。私語については毎回厳しく注意しているつもりなのだがなかなか減らない。もっとも、私語をする傾向のある者は出席カードへの記述がおろそかになる傾向があり、このままだと授業に出ていても単位が取れないレベルになるような気もするのだが、どうせ単位が取れないレベルになるのなら私語で他の学生を邪魔するようなことはしないでもらいたい。来週あたりまた強権発動し、私語した者の出席カードをその場で破棄して一発退場とかの措置をするしかないのだろうか。悲しいことだが。

・出席カードの自己申告のチェックは今日はARCSのC。ここまでの内容である程度、達成感を感じているか、やって無駄だと思っていないか、やればできるという気持ちがわいているか、次に目指す方向は見えているか、自分なりの工夫をこらして勉強できているか、学習の自己管理はできているかなどの観点を総合評価して○△×と自由コメントで書かせて終了。記号での回答は○が39名、△が67名、×が4名。AよりもR、RよりもCと徐々に○の数が減っているような気がする。来週はARCSのSで評価してみたい。



第5回 5月14日

・来週から3週間にわたって実施する個別の音読テストの受験票を配布。受験日時が指定されており、教室前方に座っている人から好きな受験票を選ぶことができるようにした。どの時間に受けるか迷っている者もいたようで、教室後方まで受験票が行き渡るまでに結構時間がかかってしまった。行き渡った頃を見計らって音読テストの実施方法などについて説明。音読テストで4割ぐらいにしかならないという悪い見本も実演。(カタカナ読み、抑揚なし、小声でぼそぼそ…)

・その間に大学指定の授業アンケートを実施。携帯電話からの実施なので集計が早くて良い。早速集計結果を眺めてみたが、おおむね良い評価を得ることができたと解釈。若干寄せられた改善希望点についてもコメントを返答しておいた。

・さらにこれと並行しての質問コーナー。受験票が行き渡るまでの間、友人といろいろ調整したいという人もいるかもしれないと思い、若干の私語は認めることにしたが、これは失敗だったかもしれない。「発音を良くするには何回も話して上手くなるしかないんですか」という質問には、教員を発音のコーチと捉えて欲しいことを説明。スポーツ選手がコーチの指導を無視していれば効率も悪い。前回、英語の方言の話をしたが、それに関連して言語と方言の違いに関しての質問があったので、ヒンディ語とウルドゥ語、ノルウェー語、スウェーデン語、デンマーク語の間の相互理解可能性について紹介。また方言の例として関西弁に関する質問についても回答。他にTOEIC対策のおすすめの教材(こういう質問には公式問題集を薦めることにしている)や言語の難しさについて説明。前回の授業に寄せられた感想の一部等についても紹介した。

・発音コーナー。前回の復習をざっと行ってから新しいところを少々丁寧に説明しながら音読練習。今日のテーマは強弱のリズムについての練習が中心だった。

・教科書コーナー。ここからの進め方は毎回のパターンが決まりつつあるが、今回はPhrase Reading Worksheetを見ながら発音練習を行う場合、ちらっと日本語訳を見てから聞こえてくる英語を真似するという方向で取り組むように指示。毎回同じパターンでやっている練習でも少しぐらい頭を使うようにしないと!教科書の問題はChapter 3の終わりまで進めた。その後、少々時間が余ったので音読テストで次のChapterを選ぶ者のためにChapter 4のPhrase Reading Worksheetも第2段落の終わりまで音読練習。

・出席カードの自己評価欄にはARCS動機付けモデルを参考にした"R"に関する自己評価として、この授業の学習課題が何であるかを知っており、やりがいを感じているかどうか、また学習のプロセス自体を楽しんでいるかどうかを○△×および自由記述で書いてもらった。ざっと見た感じでは前回の"A"に関する評価よりは若干△が増えている気もするが、それでも強くやりがいを感じているという学生もかなりの割合でいるようなので授業する側としてもやる気がわいてくる。もちろん自分の授業設計に対する"R"は◎!(あとは△や×と書いた学生との摺り合わせが必要なのだが…少しずつ工夫していくことにしよう。)

・次回、教科書のChapter 1〜3のCの問題を素材とした聴き取り穴埋めによる小テストを実施。予定よりも2週ほど遅れており、さらに言えば範囲も狭いのだが仕方がない。



第4回 5月7日

・パソコンから教材音声を流すための準備などが必要なので授業開始5分前に教室に入ったが、前回の欠席者などでプリントを所望する学生や、インフルエンザで欠席していた者、就活で休むことを伝えに来る者などなどいろいろ声をかけられて、結局は定刻に始めることができなかった。来週からは10分前に入室が必要か…。

・前回同様、教科書の音声を流しながら出席カードを配布。1課分の音声だけでは足りないので2課分の音声を流したぐらいの長さでちょうどよかった。もっとも、教室で教材音声を流さなくても教科書にCDが付いているのだから、是非とも教室外でも何度も聞いて欲しいところなのだけれど、相変わらず教科書の付属CDの封を切っていない学生も少なくない様子。

・このクラスは出席カードに書かれた質問などには答えないつもりだったが、やはりそういうわけにも行かないので10分程度は前回までの質問などに答える時間などが必要な気配。まあ多くの学生が「今日の授業内容で気になったこと/今日、新たに学んだこと/覚えておきたい表現」を出席カードに書いてくれているので(書かされているので)これを一部読み上げるだけでも前回の復習になってちょうどよいという気がしないでもない。ということで前回触れた曖昧母音の話やネオ方言、若者言葉の伝播について軽く触れてから、質問として書かれていたOKとOkayの違いについて説明し(違いはないけど)All Correctが語源と考えられているという話についてちょっとだけ紹介。

・発音コーナー。前回の範囲をもう一度音読してから新しいページへ。今日のテーマは What are you... や What do you... が「ワルユ」というような音になる話から t や d が弱くなってラ行の音に近くなるという話と、his / him / her などで h の音が落ちることがあるという話が中心。

・教科書Unit 2のExercise AとBを板書で答え合わせ。この部分は宿題のはずだが、教室を巡回してみると書き込みをしていない学生が多数。宿題をやっているかどうかは特にチェックしていないが、だからと言って手を抜いて欲しくはない。チェックされないから宿題もしないというのは取り組みの姿勢として疑問に感じる。むしろ同じ授業を受けていても差が付いたり後々まで残るかどうかはこういったところの取り組みにあるような気がする。

・音読をしてからExercise C〜Eも続けて実施。この段階で残り時間が20分。時間配分としてはだいたい前回と同じ程度で、今後はこの調子で1回で1課ずつ進められそうな気配。第1回で配布した資料では今日が1回目の小テストの予定だったが、出題の都合を考えると再来週実施ということになる見込み。

・出席カードの自己申告欄は今日から4回のシリーズでARCS動機づけモデルを参考にしたアンケートを行ってみる予定にしていて、今日はARCSのA(Attention)で「この授業は面白そうだ」と感じているかどうかについて、○△×で回答してもらうことにした。併せて自由記述でも書いてもらうことにしたが、本日の出席者110名のうち、92名(84%)が○、18名(16%)が△と書いていた。△と書いている学生はやはり発音について苦手意識を持っている様子だが、△と書いていても出席カードの「今日の授業内容で気になったこと/今日、新たに学んだこと/覚えておきたい表現」にはそれなりにいろいろと書いてくれている。履修登録者数からすると既に20名以上来なくなってしまっているようなのだけれど、こちらはしばらく様子見ということで。来週はARCSのR(Relevance)で「やりがいがあるかどうか」を尋ねてみる予定。



第3回 4月23日

・教科書の音声を流しながら出席カードを配布。受講者数も多いので出席カードを(ごまかしなくきちんと人数分)配って回るだけで4分くらいかかる。前時の教科書本文の音声などを流しておくとちょうどいいことが分かったので、こういうやり方にした(実は今朝ひらめいた。)

・過去2回分の出席カードで寄せられた質問などへのコメントを少々。特に出席カードへの記入の扱いについて。毎回の授業での取り組みとして出席カードに「今日の授業内容で気になったこと/今日、新たに学んだこと/覚えておきたい表現」を書かせるようにしているが、これらが出席カードの両面にわたって書かれている場合は平常点として4点分でカウント、書いている分量が少ない場合は1点~3点となり、15回授業の合計で成績の60点分と計算することについて改めて確認。

・この科目では本来は言語文化教育に関する質問に答える予定はなかったがせっかくなのでいくつか寄せられた質問には回答。英語の標準語とは何を指すのかなどといった話から標準語と方言、若者言葉が生まれる理由、ネオ方言、「日本語は年速1kmで広がる説」などを少々。knowやnightの黙字を発音しない理由を英語の歴史と絡めて。

・発音コーナー。前回の範囲をもう一度音読してから新しいプリントに。音のつながりなどを少し丁寧に。特に内容語と機能語が音の強弱を生み出すきっかけにもなることについて、いろいろな例文を使いながら確認。

・教科書のUnit 1を音読で復習してからExercise Aの部分を使い、単語のアクセントがない部分が曖昧母音の[ə]になりがちであるということを説明し、separateやrevolutionaryなどの例を使いながら、意図的にアクセントのない箇所は[ə]で読むという練習。

・教科書のUnit 2の音声を聴き、音読をプリントと教科書の両方で。

・途中、サボっている者2名に対して本日の出席を無効にするペナルティを発動。また、出席カードを他人に預け、荷物を持って途中退室しようとした者がいたので、学生番号と氏名を確認した上でかなりきつく叱った。(先生を怒らせたらいけない、とか、こういう厳しい態度に好感が持てる、サボる学生にはもっと厳しく!と出席カードに書いてくれた学生も5名以上いた。今後も厳しくやりますよ。不正行為は許しません!)

・最後に出席カードの自己申告欄にどのぐらい授業に集中できたかを%で書かせたところ、多くの学生が80%以上の値を書いてくれた。中には59%を下回る値を書いている者もいたが、やっぱり大学は何でも6割合格ということを考えるなら、授業への集中度も6割ぐらいは達成して欲しいところ。また、ミニアンケート欄にはこの3回の授業で英語に対する意気込みや苦手意識などが変わったか、変わらないか?などなどを自由筆記で書いてもらったところ、1回目に英語が嫌いだと書いた者も、好きだと書いた者も、かなりの割合で一層英語を好意的に捉えてくれるようになったような印象。「ちょっと楽しくなってきた」「もっと英語を知りたい」「高校の時よりも何十倍も発音を意識するようになった」など。もちろんまだ3回ぐらいでは何も変わらないという者もいるし、これまであまり意識してこなかった発音を徹底的にやっているので、自分の発音がこれまでまったくできていなかったということを再自覚し「知れば知るほど英語の難しさに気づいた」というようなコメントを書いてくれる学生もいる様子

・宿題はChapter 3のプリントの観察、Chapter 2 のExercise AとB、それと音声を中心とした復習!(←これが一番大事)



第2回 4月16日

・出席カード配布。

・前回の発音のプリントから総復習しようと思ったが、前回の大幅人数超過のごたごたで自分用のプリントも配布してしまい、手元に1枚も残っていないという失態。プリント原稿を取りに研究室に戻ったが散らかっていて見つからず、やむなく引用元の書籍を持って教室へ。前回の範囲を音読してから今回の範囲を少し丁寧に学習。特にpardonやsoftlyのような[dn]や[tl]の時の音のつながりを丁寧に説明。また、内容語と機能語の区別を説明し、後者は前者よりも弱くなることについて触れた。その他、going toやgot toについて説明する際の条件異音についても少し触れた。母音に挟まれた t でgot to が「ガラ」となり、waterが「ワラ」になる話など。

・前回の出席カードに書かれた感想などから10枚程度ピックアップしてコメント。

・教科書の音声を聴いてからPhrase Reading Worksheetで音読。次に教科書を使って音読。ところどころで発音アドバイスを挟んだ。途中で5分ほど時間をとり、英文と和訳を比較して構造がつかめない場所や読めない単語などを周囲の学生同士で相談して確認させた。

・5分間で教科書の問題(単語選び、内容一致)。その間に文型書き換えの練習問題の答えを板書。ここは学生各自が考えて解くのではなく、書き換えた文を音読するだけで利用。答え合わせの後で単語問題は2回ずつ音読。

・会話文のディクテーションの問題を実施。ナチュラルスピードで1回、話者間に3秒のポーズを挿入して編集したもので1回、ゆっくり音読して1回。それでも多くの学生には難しかった様子。この対話問題は音読せず。

・文型書き換え問題の音読を終えたところでほぼ時間切れ。次回までの指示として教科書問題の残りと配布した2枚のプリント(次の発音プリントとPhrase Reading Worksheet)に目を通してくることを宿題として指示。

・最後に出席カードの自己申告欄には今日どのぐらいがんばったかを100%満点で記入。またミニアンケートにはどれだけ楽しく勉強できたかを自由記述で書かせた。楽しくなかったら楽しくなかったと書いてほしいと述べたところ、9割以上の学生が好意的なコメントを寄せてくれた。「嫌いな英語の授業なのにあっという間に終わった」「もっと英語を知りたい!」「高校英語の10倍以上楽しかった」「もはや神」とか書かれていて嬉しかった。でも一部の学生にはまだまだ届かない様子。これは今後の課題ということで。でも自由記述で「楽しくなかった」と書いてあっても98%がんばった(自己申告)ということなら問題ないかも。



第1回 4月9日

今年度も授業記録をブログに書いてみます。早速今日の授業から。

・どんなに多くても70名ぐらいだろうと予想していたが、それを遙かに超える130名以上という人数で急遽教室変更やプリント増刷などで20分以上遅れて授業開始。プリントも5種類もあったので時間がかかった。

・プロジェクタでオンラインシラバスを提示しながら概要を説明し、成績評価方法の詳細など補足事項を別のプリントで説明した。

・出席カードを配布。

・こんなに違うよ文字と音(1)のプリントで音読練習。

・教科書プリントとPhrase Reading Worksheet(日本語訳入り)を配る。使い方について説明し、1回音声を聴いた。授業最初の混乱により、これを音読練習する余裕等がなく、またその後に予定していた教科書の問題などをやる時間が確保できなかった。残念。

・出席カードの自己申告欄に来週以降もこの授業をとるつもりがあるなら○を書いてもらうよう指示したところ、それでも127名が○をつけていた。また、ミニアンケートの欄に、どのぐらい英語が嫌いかを一言で書くように指示したらすごいことに!そんなに嫌いではない、むしろ好きな方という学生もかなり多かったようだが、中には「日本で英語を習う必要がない」「頭が痛くなるくらい嫌い」「見るのも嫌なくらい」「人生で一番嫌い」「とても嫌いです」「英語を見るとゾッとする」「見たら気持ち悪くなるほど嫌い」「ホームページのデザイン変更に4500万円もかかるとほざく日本の偉い人(笑)くらい嫌い」「できるなら一生関わりたくなかったです」「英語は何を言っているか分かりません」「見ると自分が宇宙にいるかのように思います」「青汁並みに嫌いです」「チャーハンの上にグリーンピースがのってるぐらい」「宇宙一英語無理どすえー」「英語を話している人がいると何となくむかつくほど嫌い」「自習の時、集中力が5分しか持たない」などと個性的な嫌い方でいろいろ書いてくれた。楽しいクラスになりそう。