2013年7月18日木曜日

【2013前期火1/2】資格英語I 授業記録

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使用教科書:以下の2点(いずれも成美堂)
  Intensive Training for the TOEIC® Test (Student Book)
  Intensive Training for the TOEIC® Test (Word Book)
使用ペース:通年30回用 資格英語I としてPrelininary Lesson 〜 Lesson 4
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第15回(最終回) 7月18日

授業の流れ
・いよいよ最終回。5分ほど自習時間を設けてからTOEIC Part 4形式の小テスト。ただしPart 3の時と同様に読み上げ英文を読んで回答するという出題方法を2セット分、取り入れている。それと通常通りの出題方法で3セット。合計15問、15点満点でそのまま成績に算入するという形。しかもすべて教科書に掲載の問題で(もちろん出題順や選択肢順は変更している)スクリプトも配布しているし、音源も教科書付属のCDに収録されているものがほとんどなので、きちんと勉強さえすれば必ず点数がとれるはずの小テストになっている。TOEIC本番と比べると甘すぎる出題ではあるが、それでも小テストでスコアが伸びないという学生が多い。本番でなかなか伸びないという理由もよく分かる。つまりTOEICなんてのはそれだけ厳しい試験ということ。(そもそも小テスト対策をほとんどやっていないという学生も少なくないのだけれど。)
・この小テストで単位がとれるかどうかの運命が決まる学生もいたことだろうが、救済課題としてラーニングダイアリーの提出を求めているのはいつもと同じ。むしろラーニングダイアリーをまとめつつ小テスト対策をしていくという姿勢こそが望ましい。一方、今日になって6枚も提出した学生や、今日の授業後に用紙を取りに来た学生もいた。小テストの失敗を取り戻せるかは別として、学習姿勢としてはひとまずは評価したい。
・ケータイ授業アンケートを実施。5分少々の時間を確保して回答してもらい、3分の2程度の出席者からの回答が得られた時点でVPN経由で集計結果を中間モニタに表示してコメントを少々。
・続いて「夏休みの友」(英語学習のためのおすすめWebサイト・Webサービス等の紹介)を配布して紹介。(この資料中に記載の通り、改変・再配布は無条件に許諾します)
・残りの約30分で教科書のLesson 4のMini-Testのリスニング問題8問を実施。直後にスクリプトを配布して、文字を見ながら再度音を聞く練習。そしてリーディング問題17問を教科書に指定された制限時間13分20秒でどれだけ正解できるかの演習。終了後に答え合わせ。
・最後に教科書表紙裏の「秘密のラーニングダイアリー」にこの25問中の正解数と、その数値に40を掛けた値(12月の学内TOEICの目標点)を書くように指示。さらにこれを踏まえての夏休みと後期の目標についても書いてもらった。
・この「秘密のラーニングダイアリー」は普段の振り返りをこっそり書いておくというものだが、あまりきちんと書いていなかったり、書くのをサボっているという者もいた。しかしこまめに記録している学生もいるので、そうした者が報われるように特別ボーナスとしてこのページをコピーして授業当日中に提出すれば最大5ポイントのボーナス点を与えることにした。何人かは喜んで提出してくれた。(これをサボった学生らからの恨み節も。提出期限を授業当日中としたのは、半年間を振り返るような内容をその場で書いてもどうしようもないという意味もある。結局「秘密のラーニングダイアリー」としては全く無価値なものをとってつけたような書き方でまとめて提出した学生も数名いたのだけれど。そしてきちんと記録している学生のものはとてもよくまとまっていた。)
・以前の授業でも再三説明しているが、100点アップに200時間が必要とも言われるTOEIC対策であるし、90分×15回といっても22.5時間にしかならない。これを仮に1日8時間換算としたところでわずか3日分にしかならない。3日の勉強でスコアなんか上がるわけがないし、上がったとしても誤差の範囲にしかならない。こういう試験の対策が本当に授業で可能であるかどうかは別として、大量の宿題を指示しながら進めてきた授業なので、普段の努力も評価することが妥当だと考えている。つまり小テストやラーニングダイアリーなどで普段からの努力を見せびらかしてくれないことには評価のしようがない、努力しているところを見せびらかして「おい、単位認定しやがれ」という姿勢で学習を進めていくことが必要であることを改めて指摘して半期15回の授業は終了。



第14回 7月2日

授業の流れ
・前回の小テストを返却。また、前期成績の付け方について改めて説明。(小テスト60点、質問点10点、出席カード20点、補講課題とラーニングダイアリーで不足分の充当[15点上限ぐらい?])そして、これを踏まえて次回小テストの目標や前期の総括、後期の目標設定などを教科書表紙をめくったところにある「秘密のラーニングダイアリー」に自己分析。
・以下の6/18の授業の時と同様、Part 4形式の問題についても個別音源をウェブ上に掲載しているので、そのアクセス方法について紹介。
・教科書のPart 4形式の問題を8セット実施。最初の3セットは「英文を読んで答えを探す」という方法。再生速度を落として1回聴いてから、なぜそれぞれの小問の答えがこれになるかという分析を丁寧に行い、単語や文法の補足などを行ってからナチュラルスピードで1回。そしてラーニングダイアリーにまとめる作業を行った。
・続く3セットは「再生速度を落として3セット連続で聴き、同じスピードで答えが見つかるか」という練習。初級レベルはスクリプトを見ながら、中級レベルはスクリプトを見ずに、というレベル別の実施。そして、TOEICのPart 4でどういうテーマが出題されるかをより身近に知ってもらうために、それぞれの日本語訳をそれっぽく音読して聴いてもらった。日本語で聴けば「アホみたいな問題」なのだが、それが英語だとなぜ分からないか、すらすら解けるという「理想」となかなか解けない「現実」の間を埋めるにはどうしたらいいか、また、出題されるようなテーマになじみがあるかどうかを各自に考えてもらったつもり。
・最後の2セットは「ナチュラルスピードで2セット連続で聴き、同じスピードで答えが見つかるか」という練習。再生速度が上がった分、中級レベルはスクリプトを見ながら、上級レベルはスクリプトを見ずに、という形で実施。あとは同じ方法。
・結局、教科書のPart 4形式の問題を2セットほど残してしまったので、次回の小テストは教科書Lesson 4の範囲のPart 4形式の問題で教室でやった13セットから5セットを出題するという形で実施予定。(うち2セットは読んで回答、残りの3セットは聴いて回答)
・今日の後半の進め方は学生によってはきつい方法だったかもしれない。そこで和訳などを使った学習をやりやすいように、オフィスアワーの時間を通常と異なる時間で指示し、希望者は研究室内で自由に教員用マニュアルを参照できるというように伝えて授業終了。
・ラーニングダイアリーの提出件数も増えてきた感じだが、まだ1枚目も纏め切れていない学生も。小テストで点数が取れない者はラーニングダイアリーを出さないと及第点に到達しないはず、ということは分かってもらえているだろうか?ちょっと心配。



第13回 6月29日(土)補講

授業の流れ
・今日は7月2週目に海外出張で休講にする分の前倒し補講。この授業はもともとTOEICリスニングを中心に扱う授業だが、もっと本物の英語を聴く機会を増やす必要があるなあ、と常々思っており、うまくタイミングが合えばせめて1回ぐらいは海外の映画を英語音声・日本語字幕で見せる機会を、と考えていた。
・通常、補講と言えば学生は集まりにくいものというのが大方の予想に合致するところなのだろうが、今回の補講は映画を1本見た上で成績の5点分になる課題があるという、補講にしてはやや意地悪な内容だったかもしれない。ただし教室内で上映する映画ではなく、自分でレンタルショップ等で借りてきた任意の映画でも構わないということにしており、課題自体も出しても出さなくてもよい自由課題ということにしている。
・映画を丸々一本見せるとなると90分では収まらない。もともとこの授業は火曜1限・火曜2限を同一内容で2クラスに分割してやっているが、これらを合同開講にし、9:30開始11:35終了という形で映画『エリン・ブロコビッチ』(2000年、アメリカ映画) を上映した。ただし木曜日の受信英語のクラスの学生もこちらの映画が良ければこちらに参加しても構わないということにしており、受信英語の受講生もかなり来ていた。出席者数の合計は32名。
・課題として指示したのは iMDb(インターネット上の映画データベース)からTrivia(豆知識)・Goofs(撮影上のミス)・ Quotes(印象的なセリフ)の中から任意の4つを選び、英文を書き写してから日本語で纏めるという内容。記入用紙はこちら。(改変・再配布自由で公開します。) 
・教室での出席者にはこの映画のTrivia・Goofs・Quotesをプリントに纏めたものを配布。映画終了と同時に解散ということにしていたが、希望者のみ少々残ってもらい、プリントの中から比較的簡単なものを選んで15分程度で解説。結局は全員が残った。この内容をもう少し詳しく纏めるだけで5点分の自由課題が完成するようになっているので。
・その後もさらに教室内で自由に作業を進め、自力で解釈できないところがあれば何でも質問OKということにした。冷房の効いた教室から出るのが億劫なだけだったのかもしれないが、結果的に11名もの学生が2限終了時まで残り、課題も完成させてから帰って行った。そして一部の学生は午後の映画にも出席していた。



第12回 6月25日

授業の流れ
・Part 3形式の小テストを実施。教科書で一度やった問題からの出題(ただし選択肢の順番は変えている)で、その上、対話文を読んで答えるという問題を2題6問とTOEIC本番と同様の聴いて答える問題を3題9問で15点満点というもの。
・再来週が出張のため休講となるので、その補講について説明。(補講日には映画を上映するので、それを見てiMDb [オンライン映画データベース] からTrivia, Goofs, Quotesの中から好みの内容を4つ選んでまとめるという課題。補講日に都合が悪い学生は自分で選んだ好きな映画を見て課題を提出しても構わない。)
・残りの授業のスケジュールについて説明。今週と来週で教科書Lesson 4のPart 4形式の問題を全てやって最終回で小テストという流れ。
・教科書のLesson 4の冒頭のReal English SoundsのコーナーをやってからTry and See / Try and See Again のコーナーのPart 4 形式の問題を5題。普段は事前にスクリプトを渡しておくが、今週はどちらかといえばガチで解く進め方。ただし1題ごとに選択肢などを先読みする時間を1分ずつとり、その後で音を聞くという流れなので、本番よりもずっと余裕がある。これを2題やってから隣の人と答えを確認しあってから再度音を聴いて確認。いつもならここで答え合わせをしてからスクリプトを配って確認するところだが、同じ作業を同じ流れでもう3題やってからスクリプトを配布することにした。
・1限は(教室の設置パソコンが遅くて…)小テストの再生用音源の準備に手間取ってしまったためほとんど時間がとれなかったが、2限の方は10分強の「ラーニングダイアリー」を纏める時間を確保+質問受け。そして今回の5題をスクリプトを見ながら音を聴く練習。
・授業終了直前に今回の5題の解答を板書。もっとも、教科書や例文集を参照すればヒントにはなるし、スクリプトを読んで答えを探すことも可能なので、わざわざ正解を示す必要性はさほどないような気もするのだが。(やはりこの作業ぐらいは自力でやって欲しいし、それでも答えが見つからなければ個人個人で深く調べ、さらにそれでも分からなければ質問するという流れで進めたいというのが本音なのだが。)
・次回の範囲の10題分のスクリプトを配布。これを各自、自由な方法で予習するように指示。何もしないというのも1つの選択肢だが、事前にこれを読みながら教科書付属のCDを繰り返し聞いてくるというような活動を推奨しておいた。TOEIC本番のような解き方をするのではなく、TOEICと同じ形式の問題の素材そのものを練習用にいろいろ使って欲しいところだが、やはり多くの学生にとってはTOEICの問題は解くために使うものなのだろうか?
・次回は教室でしかできない(あるいは教室でやった方が効果的な)学習ということで、これまで同様に音の変化を書き込んだり、いろいろ内容に関して質問受けをするという形で進めることを伝えて終了。

省察
・小テストを採点してみたら15点満点で5点前後の答案が続出。教科書と全く同じ問題を出題しておいてこの点数ではTOEIC本番でも期待できる成果にはつながらないだろう。残念なことにTOEIC本番に比べたらはるかに甘い出題方法である「対話文を文字で読んで解答する問題」(もともと点数を取らせるために用意していたつもりだった)さえも十分に解答できていない学生が多い。きちんと理解しながら一問一問をこなしていくという姿勢が乏しいように感じる。
・何とか授業外にもTOEIC対策学習を進めて欲しいと考え、授業ではどちらかと言えば教えるというよりも学習者に併走するペースメーカーの役目で進め、質問があったらどんなことにも答えるという考えで進めてきたが、どうもこの授業設計はいまいちだったのかもしれない。もっと説明や解説を中心に進めた方がよかったかも?と第12回目にして気づく有様。
・今日も問題の解説などはほとんど行わず、タイムキーパーとしての役割がほとんどで、細切れ時間を組み合わせながら活動させたため、多くの学生が集中しながら問題に取り組み、また授業中は静粛な雰囲気が保たれているように感じたのだが、小テストの結果もさることながら、授業外での普段の取り組みの甘さを感じずにはおれない。
・大学の単位なんてのは「取った」とか「落とした」とかいう類のものではなく、テストやレポートなどで学習の成果を授業担当者に見せつけて「これだけやったんだから認定しろや」という類のものだと思っている。多くの学生の小テストの結果を見る限りでは、その程度の努力で私を口説き落とすのは…きっと無理ですね。



第11回 6月18日

授業の流れ
・出席記録はカードリーダーにて。
・前回の出席カードの裏面に「知らない単語を最大10個まで」書いてもらっているので、これをクラス全員分、書画カメラで提示して、各自の語彙力がほかの学生と比べてどうなのかを考えさせた。そして教科書の表紙をめくったところにある「秘密のラーニングダイアリー」に気づいたことなどを書かせた。
・今日は学生各自が所有するスマートフォンなどを使い、間違った問題の音声だけを自由に聞くという学習ができるよう、教科書付属のCD音声を個別のファイルに切り分け、ナチュラルスピードと-10%、-20%の速度に編集したものをまとめたページをクラウド某所に用意。(非公開ですが、こんな感じのページです。リンクっぽく見えますがスクリーンショットを貼っているだけですのでクリックしても開きません。ググってもこのページは出てきません。)


・しかし、音声ファイルのサイズが大きく、教室にはWi-fiがまだ飛んでいないのでパケット回線でこれをやるのはちょっと無理だと判断してメニュー変更。 
・質問の待ち受けをしながらPart 3のリスニングへ。前回やった6問のうちの4問(教科書のExercises)をナチュラルスピードと-10%、-20%で適宜織り交ぜながら聞くという復習をしてから後半の6題へ。予習としてあらかじめスクリプトを読んで答えを選んでおくという指示をしていたが、まずはこれらの音声を通して流した。スクリプトを見ながらやった者と教科書の選択肢だけを見ながらやった者と両方いたが、各自のレベルに合わせて学習できるような仕込みは必要だと思う。ここで5分程度の振り返り時間。今日はあちこちで振り返り時間を設けながらゆとりのある授業設計にしたのだが、これは先々週に指示したラーニングダイアリーをまとめる時間として確保しているもの。そしてこの間に質問が寄せられた時もあり、すぐに回答。
・この6問は全て「-20%で聞きながら書画カメラで音変化をプリントにリアルタイムで書き込んでいく」→「さらにゆっくり音読するのを聞いてもらいながら、書き漏らした箇所を補っていく」→「ナチュラルスピードで聞く」→「振り返り1分」というパターンで進めていき、3題ごとに5分の振り返り時間。予定通り6題をやって今日は終了。
・実際には年度始めの授業計画よりも1週分遅れている。次回Part 3形式の小テストだが、いつも小テストのあとにやっているほかのPartをいれた総合練習は次回はパスして教科書Lesson 4に入ることにする。また、いつも宿題として指示しているVocabulary Checkのプリントも今回は自由課題とした。(これは提出不要。むしろラーニングダイアリーの方を提出してポイント稼ぎをして欲しい。)



第10回 6月11日

授業の流れ
・先週までやっていた研究室での個別音読テストで何人か風邪引きの学生がいて、密室近距離でウィルスをもらってしまった様子。昨夜から声が出にくくなり、今日の授業はほとんど声がかすれてしまっていた。申し訳ない。
・先週の小テストを返却してから宿題チェック兼出席カード配布。宿題をやっている者には「おっけい合格」の押印入りの出席カード、それ以外の者と遅刻者には通常の出席カード。併せて宿題範囲のVocabulary Checkの正解をまとめたプリントを配布し答え合わせ。
・普段はラーニングダイアリーの一部や授業の感想などを書いてもらう出席カード裏面だが、今日は辞書で調べた単語を最大10個、日本語訳を添えて書いてもらうことにした。ただし例文集は不可。次回の授業でクラス全員分を書画カメラで提示するといういつもの用途で利用し、同じクラスの仲間が調べたような単語を知っているかどうか、各自がチェックしてみる、という新しい試み。
・前回の範囲〜宿題の範囲での質問を受け付けたが1限も2限も質問がなかったので、教科書Lesson 3のReal English Soundのコーナーへ。今回の範囲は and/or と a/the の聞き分けという面倒な問題。and/or はともかく、a/the は話し手と聞き手の間の共有知識や状況で決まるので、こんなものリスニング練習の素材には使えない!というのが持論なのだが、まあ細かい部分の聴き取りや微妙な音の変化に気づくためには必要な練習なのかなあ。あんまりそうは思わないけど…みたいな話をしてから、aかtheかを埋める空所に a が入った場合と the が入った場合でどんな意味の違いになるのか、話し手と聞き手で共有している話題は何か、というような説明をした。そして改めて英和辞典で a と the の欄を丁寧に読んでみるように指示。
・今日から本格的にPart 3形式だが、「英語の音は速すぎて聞き取れない」というように思い込んでいる学生も少なくないので、今日はAudacityを使って再生速度を0.7倍にした音源を聴いてもらう練習をそれぞれの問題で取り入れた。結局「読んで分からないものを聴いても分からない」「単語と単語のつながりの仕組みがわからないと聴いてもわからない」の2つに聞き取れない原因は集約されると思うのだが、「ゆっくりでも聞き取れない」ということを確認させるには再生速度を落とした音源を使うのがよいと考えている。
・また、1題だけ再生速度を1.2倍にするという、いわゆる「速聴」もやってみたが、個人的にはあまりお勧めできない方法だと思っているので、軽く紹介する程度。(もちろん普段から速聴しまくっていれば、普通の英語がゆっくり聞こえるということがあるかもしれないが、限られた教室での時間を有効活用できる方法だとは思わない。
・1限と2限でやり方を少々変えたが、全ての問題で-30%と普通の速度の両方で聴き、配布したスクリプトに音の変化を書き込むおなじみの学習で6題やって終了。
・前回指示したラーニングダイアリー用紙は数名ずつしか提出がなかった。まあこれは学期末までぼちぼちやってもらう内容だし、平常点の一部(本来は質問ポイント上限10点が成績に加算されるのだが、質問が少ないので、ラーニングダイアリーの点数を質問ポイントに読み替えて成績に計上することになりそうな気配。



第9回 6月4日

授業の流れ
・Part 2形式の小テスト15問。1限で小テスト開始後も配布したリスニングスクリプトを机上に出しっぱなしの学生がいたため不正行為とみなし解答用紙をその場で回収。また、単位を出さない、教室から追放することを通達。しかし小テスト終了後に当該学生を立たせ、弁明の機会を与えたところ「見ながらでもよいと勝手に判断した」とのこと。なんでやねん!と思いつつ、今日の小テストのみ0点扱いとし、学習継続を認めることにした。
・質問カードは出ていなかったので、そのまま教科書のMini-Test(Part 2以外の問題が学習できる)の演習へ。このページは宿題にしたりスクリプトを丁寧に解説したりすることもあるが、今日は時間を測りながらガチで取り組むという練習方法が中心。
・この授業も後半に突入したのでそろそろ何か新しい企画とかないかなあ?と出勤時に考えていて突然思いついて授業前に急遽印刷した「ラーニングダイアリー」の用紙を配布。これは一種の救済課題としてやるような内容であるが、学期末に単位認定ぎりぎりで陳情に来るような学生(特別な事情がない限りはだいたい拒否するのだけれど)を寄せ付けないよう、普段から具体的な学習の足跡を少しずつ残していくような方法を取り入れることにした。結局、日常生活で何も目新しいことがない人には日記に書くべきことが見つからないということと同じで、何もTOEIC向けの学習をしていない人にはTOEIC学習に関連した「日記」も書きようがない。さらにいえば、仮に学期末に「駆け込み陳情」を受け入れる余地があるとしても、学期末に慌てて大量にまとめるというのも好ましい方法ではない。特に今日の小テストで失敗した気がする人は今日から取り戻せるよう日々の積み重ねで頑張るようにして欲しい、みたいな話を少々。
・このラーニングダイアリーに書くべきことは「リスニング問題でスクリプトを読んでも意味が分からなかった部分」「リスニング問題で見つけた音変化のルール」「リーディング問題で知らなかった単語・熟語・表現とその意味」「その他」であり、「単語の練習」「和訳だけ書く」「既に理解できている内容をまとめる」「問題の答えと丸つけ」という用途では使わないように指示した。詳しくは上記リンクからの実物を参照。この記入を1枚あたり最大5点分として成績に加算することも宣言。(かといって学期末の駆け込み同様、短期間に殴り書きで大量にやって提出したとしても必ずしも高い評価にはならないのだけれど)
・というわけで教科書のPart 1、3、4をやりながら、間で各自がラーニングダイアリーにまとめる時間(兼・質問時間)を5分〜15分程度ずつ、こまめに挟み込みながら進めていった。
・教科書のPart 5、6形式の問題はそれぞれ指示されている制限時間に従って回答し、同様にラーニングダイアリーにまとめながら進めるという学習。
・教科書のPart 7形式の問題2題あわせて10分の制限時間が指定されていたので、その問題をきっちり10分測ってどれだけ正解するかを実施。これはラーニングダイアリーにまとめる時間はなかったので、各自で授業外に。
・来週までの宿題として教科書Lesson 3のVocabulary Checkのプリントと、Part 3形式の「読んで答えを探す練習」ができるスクリプトをまとめたプリントを2枚配布したので、その1枚目あたりまで。ただし宿題チェックとしてはVocabulary Checkの表を埋める作業のみで行い、やったかやっていないかを区別する出席カードを次回配布する予定。
・受信英語のクラスと違って資格英語のクラスは質問が少なめで寂しいので、来週あたり質問受付しながら教室巡回+質問者の出席カードに押印というのをやろうかと思っている。


第8回 5月28日

授業の流れ
・今日の出席確認はカードリーダーにて。毎週出席カード裏面を書いて翌週に共有するというのは何かと時間が取られるし、同じ内容の繰り返しにもなる恐れがあるので。
・先週実施した大学指定のケータイ授業アンケートへの教員コメントを昨日書いたので、その内容を紹介。
・前回の出席カードの裏面を書画カメラで提示しながら学習アドバイスなど。今日は少々おこがましい言い方だが「コーチの練習メニューに従ってくれ」という話を盛り込んだ。そしていつものように「人の振り見て我が振り直せ」ということで、他人の記載内容で参考になる内容や、この1週間の取り組みを振り替えるラーニングダイアリーを教科書の表紙裏に自由に記入させた。
・質問コーナーは5件程度。TOEIC Part 2の受け答えについて「直訳するとこっちの選択肢でも大丈夫なはずだけどなぜか正解は別のもの」という質問が何件かあった。確かにTOEIC対策の学習だけでは不十分で、実際に会話表現としてそれらが使われる場面として適切かどうかを知らないと正解できない。例えば Are you done yet? に対する適切な答えは No, but give me 5 minutes. であり、Yes, it was really enjoyable. はあり得ないことや、Why don't you rent a car when you arrive in Los Angeles? に対する適切な答えは That's probably a good idea. であり、Because someone was already waiting for me. はあり得ないことなど。
・前回の範囲の23問は1問ずつ音声を流しながら書画カメラで示し、音の変化の箇所などを記入していった(下記の第2回の時と同じ要領で)そして今回の範囲の25問は、まずは答え合わせをしてから、同じ範囲を音声を流しながら同時に書き込みを行った。ちょっと無理のある活動かも?という気はしたが、集中して取り組んでくれた学生が多かったように思う。ちょっと慌ただしい作業でもあったので、記入し損ねたところを補うため、受講生には学内ポータルサイトから書き込んだプリントを公開。(ブログでは非公開とします)
・今日の特に後半の作業は事前にスクリプトを読んで答えを選んでくるという予習をしていない者にはかなりきつかったのではないだろうか。前回の出席カードで「予習していなかった」と書いた者が今日の授業までにきちんとやってきてくれたら良かったのだが。
・来週はPart 2形式の小テスト。プリント両面で48問から15問を順番を入れ替えて出題する。



第7回 5月21日

授業の流れ
・大学指定のケータイ授業アンケートを実施。書画カメラでQRコードを中間モニタに提示しログイン、回答させた。(既に初期設定を済ませてブックマークしている学生も多かったけど)教卓PCで提出状況を確認しながら待機し、出席人数の8割程度が回答した時点で教室の中間モニタに提示してコメントを加えた。1限も2限も好意的な回答が多かった。今回は記名式アンケートで、誰がどう答えたかの記録が残るので、否定的な内容は書きにくかったかもしれないけど。
・前回の出席カードの裏面の内容を書画カメラで示し、学習アドバイスなど。
・出席カード配布。今日も宿題は指示していたが、実施状況の如何を問わず全員同じカードを利用。
・質問コーナー。まだ件数が少なめ。開始時点で寄せられた質問全件に回答し、そのまま授業時間中も質問集計画面を出しながら待ち受け。手書きの質問用紙も随時受付。
・教科書のReal English Soundsのコーナーは毎年いろいろなクラスから質問が寄せられることが多いアメリカ英語とイギリス英語の比較が扱われていたので、少々詳しく説明。
・出席カードの裏面に自由記述項目として「①事前にPart 2の問題23問に回答したか」「②読んで回答した場合の正解数は?」を答えてもらった。(授業後にチェックしてみたら、1限は宿題をやった学生とやっていない学生が半々ぐらい。2限は4:6ぐらいの比率だった。もうちょっとやってきて欲しかった…)
・今日はPart 2形式の問題を16問やるだけしか進まなかったが、最初の8問はスクリプトを見ながら聴くのと、見ないで聴くのを繰り返しながら進めた。そして8問が終わった時点で出席カードの裏面に「③文字を見ながらと見ないでの練習の違いや印象など」を書いてもらった。事前に宿題をやったかどうかでかなり③の書き方も違っていたようだが。
・続く8問は文字を見ながら同じ速度で答えが出せるか、という練習。事前にスクリプトを読んでくる宿題をやった学生でも、ゆっくり時間をかけて読んで分かるというのでは良くない。読み上げられるスピードで(しかも文字を見ずに)答えが出せるようにならないといけないが、まあ教室ではいろいろな方法で練習していけば良いだろう。
・次回までの宿題は同様にPart 2形式の問題をさらに40問程度、スクリプトを読んで3択から答えを探してくるよう指示。そしてやる気がある者は今日の練習方法を予め教科書付属のCDでもやってみることを提案。
・第1回で配布した予定表では次回をPart 2の小テスト実施日ということにしていたのだが、どういうわけか丸々一週間分の遅れが発生している。去年と同じ進度で進めているつもりだったがどこで段取りを間違えたかなあ。(たぶん質問コーナーで時間をかけすぎている)小テストは1週延期。



第6回 5月14日

授業の流れ
・小テスト返却。前回プリントの裏面の宿題のみやっているかやっていないかをチェックしながら、2種類の出席カードを区別して配布。
・Part 1の振り返りとここまでの反省をラーニングダイアリーとして教科書の表紙裏の見開きに自由に記入。このうち、来週の授業時に公開して良い範囲のものを抜粋して出席カード裏面にも書くように指示。記入例はPart 1を振り返って、Part 2への目標、以前書いた内容を読み返しての感想と達成度、具体的な独力目標など。
・TOEICの勉強なんてのはどこまでやってもきりがない。勉強が長続きしないのなら短期的な目標設定をしながら進めて行くしかない。これは我々がやっている研究と同じ。目標設定をして、こまめに進捗状況をチェックしながら進めて行く。社会人基礎力の一つとして、自分で目標を立て、適宜振り返りながら進めていくということが望ましい、みたいな雑談を少々。
・質問コーナー。常時質問の集計画面を中間モニタに提示しておき、質問が届くたびに回答。このように学生からの質問を中心に授業を組み立てていき、内容に関する学習は教室外でやってもらうという「反転授業」を試みた。
ここでこんなお遊びもやってみた。下品でスミマセン。
・教科書の問題の答えと該当する例文集の範囲を板書してから10分間のフリータイム。ここで「なぜこの問題はこれが正解なんだろう?」ということを考えてもらうことにした。また、Part 5形式の4問とPart 6形式の大問1問は特に質問は出なかったが、問題の解き方などを解説してから数分程度の振り返り時間を確保。ここで何件か質問も寄せられた。
・Part 7形式の大問2つについては、今日は小問ごとの解き方を解説するのではなく、「小問1問あたり1分」というのがどのぐらい短いかを体験してもらうという意図も兼ねて、全て日本語訳で読み上げるという練習を行った。この時、可能であれば日本語訳を英文を目で追いかけ、未知の単語やとっさに意味がわからない表現をチェックするなどの作業も同時進行で行わせた。実際、4分で解きたい問題を3分で、5分で解きたい問題を4分で日本語訳を読み上げたが、これらにプラス1分程度しかとれない時間で問題を解くということがいかに大変かということを伝えたかったのだが、うまく伝わりましたかね?とかくTOEICの解法テクニックにとらわれがちな学生が多いが、そんなの正攻法じゃない。そしてその中で次の小さな目標を見つけてくれたら良いと思っている。
・授業の終わりに次回までの宿題(Part 2形式の問題66問が掲載されている両面印刷のスクリプトの片面分だけを読んで答えがどれであるかを考えて印をつけてくる)を指示。また、今日のような「反転授業」のような進め方をどう思うか、このままこのスタイルで進めてよいかを書いてもらったところ、ほぼ全員からこの方法で良いという意見が寄せられてニンマリ(笑)実験的にやってみた授業スタイルだったが、学生に受け入れてもらえるかどうか、やっぱり不安ですもんね。



第5回 5月7日

授業の流れ
・授業開始時直後からPart 1形式の15問の小テスト。教科書でやった18問から15問という出題だが、教科書とは出題順をいろいろ編集したものを利用。1限の授業開始直後にどこから回ってきたのか、去年の試験問題をちらっと参照している学生がいたような気がしたのだけれど気のせいか?ごまかし勉強だと結局ソンをするのは学生自身なのだけれど。そして授業後に採点してみたら…これだけ出題範囲が限られているのにこの点数ですか?という学生もちらほら。TOEICスコアアップを目指す授業でこういうのはちょっと残念。
・質問コーナー。未だに「リスニングを上手くきくコツなどはありますか」などという質問は止めてもらいたい。これまでの授業は一体何だったんだ?と思う。教科書の解説や副教材を見たり、辞書で調べてみても分からなかったような個別的・具体的な質問なら初歩的なことでも大歓迎なのだけれど。
・今日はPart 2〜4を小問3問ずつ、計9問しかやらないというかなり遅めの進度。まずは教科書を使って2回ずつ流してそのまま解いて答え合わせをしてからスクリプトを配布して文字を見ながらの学習。そのあと、いろいろ学習アドバイスを挟みながら進めていった。例えばPart 2では最初の1語を聞き取るというテクニックが通用しない問題があることや、Part 3/4で予め選択肢に目を通し、その中にある単語をキャッチできるかどうかで回答を選ぶのは戦略として正しくないという話など。まとめるならばあまり思い込みで解かない方が良いという話が中心と言えるか。
・スクリプトを使っての学習に入る前におしゃべりありの10分間の自習時間を設け、分からない単語を調べる作業や、問題文を正確に理解できるかなどを自由にさせた。一部の学生はこの時間に無関係なことをやったり、アルバイト先に提出する履歴書を書いていたりしていたようだが、単なる自習時間ではなく、ここで各自が自習したことを踏まえてPart 3の対話部分やPart 4の読み上げ音声部分を制限時間内に黙読するといった活動をいろいろ取り入れたので、最初のわずか10分をサボった学生は結局、授業時間の大半を無駄にしたことになったことだろう。自分で目標を決めた英語学習を行っていくのもこの授業の狙いの一つであり、今後もこのように授業時間中に自習時間と、それを踏まえた演習を繰り返していく授業スタイルを予定している。英語が得意だろうが苦手だろうが、何か自分で授業時間内に新しい目標を決め、そこを深めつつ、分からなければ質問するという授業に是非参加してもらいたい。
・次回までの宿題は教科書のPart 5〜7形式の問題と次のLessonのVocabulary Checkのプリント。次回は宿題チェックを行い、Vocabulary Checkのプリントを埋めているかどうかで配布する出席カードを変える予定。



第4回 4月30日

授業の流れ
・出席はカードリーダーで記録。
・質問コーナー。個別の設問の考え方、訳し方や学習方法などに関する質問に回答。
・次回の小テストについて通知。本日やったところまでが出題範囲までだが、実際は教科書のTOEIC Part 1形式の問題18問から選んだ15問の出題なので、比較的簡単な小テストと言えるかもしれない。でも出題の順番はもちろん、個々の選択肢の順番も音声編集ソフトのAudacityを使っていろいろと編集したもので実施する。どうせなら小テストで点数を取るために「この写真ならこの音声」みたいな「ごまかし勉強」をするのではなく、今後の英語力につなげる有意義な方法で勉強して欲しい…と伝えたつもりだが真意も含めてうまく伝わっただろうか?
・前回「配布したスクリプトを読み、写真と比べながら回答を選んで来るところまで」を宿題としているが、今回は配布したスクリプトの中から、Part 1問題の正解・不正解(写真と合致するかどうか)を問わず、16問×4=64種類の英文を順に、文字を見ながら音を聞いた瞬間に和訳ではなく「写真」のようなイメージが浮かんでくるか、という練習をした。多くの学生が聞こえてきた英文を和訳して考えるようだが、当然TOEIC Part 1であってもそんな時間はない。不正解の選択肢もいったんイメージ化し、それと実際の写真が合致するかどうかという練習はPart 1対策の方法としては少々無駄に感じられるかもしれないが、今後に繋げていくための練習として捉えて欲しい。
・計16問を6問・4問・6問に分けて実施。最初の6問はゆっくり音読したものを聴きながらイメージ化→書画カメラで提示したプリントに書き込む音変化などをスクリプトに書き写す→ナチュラルスピードで再度聴くという作業を1問ずつ行い、学生らがイメージした内容が合っているか、スクリプト中に分からない単語はないかなどのペアでの確認時間を取りながら進めていった。次の4問は予め全ての英文をイメージするための時間を取り、その後でなるべくスクリプトを見ないでナチュラルスピードで音を聞いてイメージ化→音変化を書き込む→再度聴く、最後の6問も同様に事前にまとめてイメージ化してしまい、通してナチュラルスピードで音声を聴いて、音変化を書き込むという流れで進めた。特に後半の10問は音源が学生全員の教科書に付属されているので、音変化を確認しながら何度も聞いて欲しい。



第3回 4月23日

授業の流れ
・宿題チェックしながら出席カード配布。配布直後に「4月に入ってからの約3週間でどんな英語の勉強を行ったか(他の授業も含む)」を出席カードの裏面に自由記述させ、3分ほどで出席カードを回収。書画カメラで全員分を提示し、他人の記入状況と比較して反省や気づいたことなどを教科書の表紙見開きに記入させた。(ちなみに「全くやっていません」と書いた学生も1限・2限とも2割程度…)
・質問カードへの回答は前回同様、Googleドキュメントの一覧画面を出しながら説明。途中で追加質問も受け付けた。
・前回のプリントの続きから。Part 3/4のスクリプトを見ながら音を聞き、音変化などを書き込んでいく練習。それぞれの問題を2回ずつ聴いた。
・Part 5〜7は質問対応のみ。Part 6〜7は自習用に和訳も配布。
・教科書Lesson 1のReal English Soundsをやってから、宿題として指示していた範囲の答えを確認。
・Try and See〜Exercisesはまずはスクリプトを見ないで16問連続でやってみる。(2限は進度が遅れ気味なのでTry and See / Try and See Again までで終了。)
・配布したスクリプトを読み、写真と比べながら回答を選んで来るところまでを宿題とした。2限もExercisesの問題を教科書付属のCDで自力でやってから、同様に読んで分かる状態にしておく所までを宿題とした。
・答え合わせおよび当該範囲の音変化などの学習は次回。



第2回 4月16日

授業の流れ
・今日の出席記録はカードリーダーで。
・TOEIC PROGRAM GUIDEの小冊子を全員に配布。受講生の9割以上が現2年次で、この学年は1年前に新入生ガイダンスでも配布しているので特に説明はしなかった。
・前回の出席カードをクラス全員分、個人情報を隠して書画カメラで提示し、特に「TOEICの学習を進めるにあたって、まずは何から学習を始めれば一番効率がよいと考えますか?」「これから具体的にどういう学習を行いますか?なるべく詳しく書いて下さい。」という自由記述欄を内容を中心に紹介しながらコメントを挟んでいった。他の人が書いた内容や、コメントで強調したところなどで自分の勉強方法を工夫する際のヒントがあれば、教科書の表紙見開きの白紙のページに自由にまとめておくよう指示。特にリスニングの力を高めるために「理解可能なインプットを増やすこと」を何度も強調。洋楽や映画を使ったリスニング学習でも良いが、本当にそれが理解可能なインプットなのか、スモールステップの原則にあっているのかについても説明。また、単語学習に関しても、なぜ例文を使った方が良いのか、TOEIC向きの英文法を学習するにはどうしたらよいか、間違った問題をじっくり考えて確認すること、正解した問題もまぐれ当たりでないか確認すること、英語と日本語の対訳がある教材なら、なぜこの英語がこの日本語になるのかを考えること、副教材として購入させている主教材準拠の単語帳の使い方…などなど、学習アドバイスを集中的に紹介。ここまでで30分程度。
・前回の授業から早速提出があった質問カードだが、オンラインで入力してもらったのと紙で提出したものと両方があり、去年までの授業ではオンラインの集約画面は学生には提示しなかったが、今年使っている教室は教卓モニタの内容が学生卓の中間モニタに提示できるようになっているので、以下のような内容(もちろん学生番号と氏名は隠している)を予め提示し、質問全件を見せながら回答することにした。これだとまだ質問が出ていない内容を探しやすいし、回答内容を聴かなくても分かる学生はその間に同じクラスの仲間から寄せられた別の質問について考えることができる。(ちょっと大学生としては情けない質問もあるけど、まあ勘違いということもあるだろう。質問することに意義があるし、躓いている箇所がわかりやすい。)このような方法を授業開始前に急遽思いついたので、紙で提出があったものも全てこちらで入力しておいた。(本当は全員がスマートフォン等から書き込みをしてくれたら便利なのだが…)今後もなるべく同様の方法でやってみることにしよう。
・残りの時間はリスニングへの橋渡しとしての学習。前回実施した模擬問題のスクリプトを書画カメラで提示し、音声を流しながら以下のように音変化や音脱落などを記号やカタカナで書き込んでいった。この作業はかなり時間がかかり、今日も1限は8問、2限はわずか5問しかできなかったが、前期はこんな学習を中心に組み立てていく予定。こういうメモを手がかりに繰り返し音を聞く練習をしてくれたら、何も見ずに、あるいは何の書き込みもないスクリプトを見ながらやるよりも効果があるのではないだろうか。
・次回はこの作業をPart 3/4の英文でもいろいろやってから、教科書に従ってPart 1の集中練習に入る予定。Part 5〜7の問題は特に解説はせず、例文集で各自が勉強することになるが、教員用マニュアルの和訳も授業の前後などに見たければ声をかけるように指示。特に今年度はこの授業のある火曜日の昼休みを昼食持ち込み可のオフィスアワーにしているので、積極的に利用してもらいたい。(前回も今回も誰も来なかったけど…)



第1回 4月9日

授業の流れ
・今日のメニューは3本立て。最初の30分はオリエンテーションとしてシラバスおよび補足事項(成績評価基準・受講心得の詳細や質問カードについての説明)など。この説明の中で、去年の同じ授業でもブログで授業記録を書いていたことも説明。ほとんど同じような形で進めていくので、必要に応じて参照するよう指示。
・次の30分で教科書のPreliminary LessonとしてTOEIC全パートから41問の練習問題をプリントで実施。25分間。希望者は辞書などの参照可ということにした。去年の授業でこの問題をやったときにはサボっている学生への「トラップ」を用意していたが、今年は1限も2限も引っかかった学生はいなかった。去年の授業記録ブログを見た学生もいたのかもしれないが、去年よりも学生が真面目!ということにしておこう。
・最後の30分。黒板に問題の解答を書き、自己採点。そのあとでアンケートを兼ねた出席カードを配布。質問項目は練習問題の正解数、この先1年であと何問解けるようになるか(なりたいか)、英語がどのぐらい好きか・嫌いかを一言で、TOEIC学習を進めるにあたって、まずは何からやると効率がよいと考えるか、これから具体的にどういう学習を行うか、この1年間、TOEICスコアアップに向けて努力するか(はい・いいえ)、指示された宿題はちゃんとやってくるか(はい・いいえ)。
・今学期、リスニングパートでどういう学習方法で進めていくかのデモを少々。去年は教室まで書画カメラを運ぶのが面倒だったので使わなかった週が多かったが、今年は書画カメラが常備されている教室なので、さっそく活用。リスニング問題のスクリプトを書画カメラで映しながら、音の変化や内容語・機能語についての説明を少しだけやった。
・この授業ではB5サイズで4枚とれる横長の質問票を全員に配布しておき、有効な質問1回につき1点、上限10点で成績に算入ということにしている。さらにこの質問カードはGoogleドキュメントによる入力フォームでも作っており、授業中であっても自由に各自の携帯電話から質問を入力してもよいということにしている。1限も2限も何件か早速質問が寄せられたが、段取りがまずくて今回の授業時間中に質問に答える時間がとれなかったのは失敗。回答は次回。
・最後に特にTOEICスコアの信頼性と統計誤差の話を中心に学習方法のアドバイス。一般的にはTOEICで100点上げるのに200時間が必要。教室でこの授業を受けたとしても1.5時間×30回で45時間にしかならない。必ずしも比例の関係にあるわけではないが、45時間の勉強だとスコアが伸びたとしてもせいぜい25点。しかしTOEICの25点は誤差と見なされることがある。とすると、授業を受けるだけでは誤差にしかならない。出席するだけではダメ、授業外の学習があってこそスコアアップが可能、という毎度おなじみの話(これから同じ話を何度もするはず)で授業終了。