2021年3月17日水曜日

2021.3.21 e-Learning教育学会で口頭発表を行います。

2021年3月21日にオンラインで実施される e-Learning教育学会 で口頭発表します。(会員・非会員を問わず参加は無料ですが、事前の申し込みが必要です。)

タイトルは「音声つきパブリックドメイン記事を利用したリスニング中心のオンライン英語学習教材の開発」という42文字もの長さです。今回は開発報告であり、まだ授業実践は行っていませんが、2021年4月からの授業で実際に使ってみます。

2020年8月からVOA Learning Englishを利用した「VOA Learning English で学ぼう!」( https://sites.google.com/view/voaleaningenglish/ )  というサイトを協力者7名とともに作成してきました。この教材のうちの4課分を2021年度前期に、4課分を2021年度後期に、それぞれ1年次の学生を対象とする授業で利用する計画で進めています。

今回は設計の背景に当たる部分ですので、発案者である私が一人で発表します。

以下、プログラムに掲載している発表の概要です。

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本発表ではリスニングを出発点とし、リーディング、ライティング、リップシンク、マンブリング、オーバーラッピング、シャドウイング、スピーキングと段階的に順を追って学習を進めていく「VOA Learning English で学ぼう!」( https://sites.google.com/view/voaleaningenglish/ ) について、現状と今後の課題について紹介する。この学習教材の開発の目標は学習者自身が「英語で表現できるようになったら嬉しい」と感じる表現を段階的かつ大量に学習させることである。

このサイトは2020年8月より発表者が中心となって開発・運営しているものである。本教材では和訳を提供しており、和訳を使いながら音源を何度も聴くところから学習を開始する。詳細は上記サイトに譲るが、いずれの Unit においても 記事ウェブページ / 文ごとの和訳 / 全体の和訳 / 番号つき英文 / Words & Chunks / Words & Chunks の答え / 音源 / Quizlet から構成されている。主たる学習教材である Words & Chunks は Excel のワークシートであり、番号つき英文を参照しながら指定された語数で回答を入力すると、組み込まれた関数式により即座に正解・不正解が表示されるようになっている。基本的には個別学習であり、授業を複線化することができるように設計しているが、教員の役割も様々な場面で見出すことができる。

早急に検討しなくてはならない課題として、授業での成績をどのように評価するかという点が残されている。方向性としては何らかのアンケートシステムを利用し、Words & Chunks を英文から抜き出すという主教材に沿った内容が中心になると考えているが、他にも聴こえた内容の和訳を入力させるというような形での出題も可能であろう。

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私の勤務校は2021年度からは対面授業に戻す予定になっていますが、何らかの理由でオンラインで受講する学生も少なくないと踏んでいます。つまりハイフレックス型の形態での実施となることが予想されます。場合によっては新型コロナ禍が再度大流行してキャンパス閉鎖なんてことがないとも限りませんので、上記の最終段落にある評価方法についてはまだ少々悩むところですが、いきなり「期末テスト中止!」となっても対応できるように、毎回ポイントを貯めていく形の成績評価方法を考えました。

まあ本来は自習用のコンテンツとして開発しているのですが、自習するにはちょっとレベルが高いので、ファシリテートするという感じの授業になるかと思います。まだ始まっていないのでなんとも言えないのですが。

発表予定の内容をスライドにまとめました。当日まではいろいろ修正すると思います。

可能であれば当日の動画も後日こちらで公開する予定です。

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